NMD Report: 円安と経済。円安は悪なのか?輸出とインバンドを通して
NMD Report: 円安と経済。円安は悪なのか?輸出とインバンドを通して
euler.bonjour@gmail.com / https://github.com/khj1977 / @pcaffeine77
代表 CEO 兼 Principal (戦略コンサルタント 兼 ITアーキテクト)
金輝俊 / Hwi Jun KIM
Bonjour, comment ca va? 金です。NMD Castです。
JPY/USD rate gets both lower or higher. Which ever, I think Japan is possible to survive.
Bloombergより引用
米インフレ減速傾向の兆し、FRB利下げ観測をさらに後押しか
円安になったら、なったで輸出企業が好調になって、ボーナス増額なり、ベース給与増額はあり得る。すると、割を食う輸入企業、とくB2C企業でも値上げ出来る。何故か?輸出企業の社員が上がった給与で買えるから。
円高になったら、なったでこれは成り立つ。何故か?日本は2年くらい前まで、ドル円レートが100 - 130円くらいで、これで経済は成り立っていたから。輸出企業は減益になるかもしれないが、これはボーナスステージが終わっただけ、という見方もできる。
ただ、円安になるとおかしいな、と思うのは、inboundでの観光客が日本は安いな、と思い始めること。仮に大戸屋でアメリカ人観光客が食べたとしよう。ランチ一人、800円と仮にする。1ドル100円なら、8ドル。1ドル150円なら、5ドルちょい、となる。これは安い。昔の感覚でいうと、吉牛に行くくらいの気持ちで大戸屋で食べる事になる。
では、ドル円レートを修正なのだろうか?仮にビックマック指数やiPhone指数の考え方が正しいなら、大戸屋は値上げとなる。仮に円安なら、日本の給与はロングで見ると全体的にベースアップ方向に行くと先の説明で分かるだろう。これは、一種のインフレである。
国内のみのドメドメ経済だとこうはならないだろうが、グローバルで繋がるとこうなるといういい例であろう。
ただ、一つ注意点は輸出企業は円高でも円安でも両方いける事だろう。一番のボーナスステージはinboundで、この状況はおそらくであるが、あと、3 - 5年しか続かないだろう。その間に円安が仮にキープされるなら、さらに日本のベース給与は徐々に上がっていき、物価も後一段階くらい、緩やかに上がっていくのではないだろうか?
今回はここまで。Bye for now.
略歴
金輝俊 / Hwi Jun KIM
Position: 代表 CEO 兼 Principal
Role: 戦略コンサルタント 兼 ITアーキテクト
ハイテクITベンチャーのProduct Manager / Chief IT Architect、Webベンチャーのグループリーダー、外資系IT企業のProject Manager 兼 Systems Architectなどを経験。会社を離れて数年後、Webベンチャーと外資系IT企業グローバル本社は、それぞれ東証マザーズとNYSEに上場した。
ファッションテックベンチャーに業務委託で週3勤務のお気楽プログラマとして参画したはずが、グロースハック室 室長 兼 システム開発部スペシャリストに。30人4部門を参謀長として指揮統括し、約10億円の株式による増資に成功。シーリズCへと導く。その後、起業。NMD Soft, Principalとして活動を開始。
社会貢献活動として、原爆の実相を伝えるためと、東日本大震災の解析のために、Nagasaki Archive、Hiroshima Archive、Mass Media Coverage Map of The East Japan Earthquakeなどの開発と一部企画に関わった。
主な著作にThe Real M.Phil Thesis: The Mathematical Foundation of Smart Material Systems / Yet Another Mori-TanakaやMBA Thesis: The Modern Strategy from Japanがある。
筑波大学 第三学群 工学システム学類 学士(工学) First Class (イングランド基準。70%以上がA評価)
Coventry University大学院 Control Theory and Applications Centre, Master of Philosophy (Upper Master, Research Degree)。飛び級入学。返済義務無し奨学金付き。
主な受賞にアレスエレクトロニカ展Honorary mention、経済産業大臣賞、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品など。
詳細なプロフィールはこちら:https://www.khj1977.net/profile/
以上