キャリア支援部門「私の使う本」
※本記事はsenkouibukaiのブログに記載されたものの転記となります。
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こんにちは。専攻医部会キャリア支援部門です。
専攻医の皆さんは、書籍などに頼って診療をすることも多いと思います。良い本を教えてくれる人が近くにいなかったり、医学書店が近くになくて立ち読みなどできない場合、通販サイトの口コミも当てにならず、どれが良い本か見極めるのは難しいですよね。そこで、皆さんが診療でよく参照する実用的な教科書やアプリなどの情報をシェアするため、専攻医部会内でアンケートを行いました!よろしければご参考になさってください。
その他におすすめの書籍やアプリなどございましたら、フォーム(https://forms.gle/Aav6jBkLvvT3Q2WB9)より教えてくださるとありがたいです。専攻医部会はてなブログにも掲載しています。
Q1.一般外来でよく参照するテキストやアプリ、webページ名と、おすすめの理由を教えてください。
1位 ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版 (4票)
https://www.amazon.co.jp/dp/4260028065/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ePLPFbH00MJG5?_encoding=UTF8&psc=1
・やるべきことが簡潔にまとまっていてわかりやすい。
・症候別や慢性疾患別にさっと頻度別に鑑別や最低限の検査などをすぐに確認できる。
・おおまかな診療の流れをつかめます。ある程度鑑別疾患も載っているので、問診項目や検査予定を立てるのに役立っています。
2位 本日の内科外来(2票)
https://www.amazon.co.jp/dp/4524255559/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_9PLPFbJ779G2N
・検査結果を見て尿蛋白2+ね。。。で、どうすんだっけのような状況を速やかに救ってくれる1冊です。
2位 UpToDate(2票)
・アメリカの教科書としても使われているくらいの二次資料のため
・ほとんどのことが載ってるし、パソコンのカルテの裏で開いていられるので、相当つかってます。スマホアプリもあるし。
その他
・Dynamed(具体的な効果の量なども知ることができるため)
・日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(ワクチンの抜けなどを見つけやすいため)
・ここが知りたい内科外来ハンドブック(簡潔にまとまっているから)
・冠動脈疾患発症予測脂質管理目標値設定ツール(すぐにLDLの目標がわかる。)
・USPSTF(エビデンスに基づいた医療を実践できるため)
・ヤクチエ(無料アプリ、薬剤の同好成分、値段が見やすく検索できる)
Q2.病棟業務でよく参照するテキストやアプリ、webページ名と、おすすめの理由を教えてください。
1位 UpToDate (2票)
・アメリカの教科書としても使われているくらいの二次資料のため
1位 総合内科病棟マニュアル(2票)
https://www.amazon.co.jp/dp/4895928845/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_J4LPFb08Z7WW7
・内科の病棟で遭遇する疾患や状態をコンパクトにまとめている。マイナー科の掲載もされているのもありがたい。
・コンパクトにまとまっている。
その他
・Dynamed(具体的な効果の量なども知ることができるため)
・今日の臨床サポート(日本語ですぐ調べられます。)
・緩和ケアレジデントマニュアル(当院病棟は緩和ケアの患者さんしかいないので・・・)
・ホスピタリストのための内科診療フローチャート
・あんまり読めてないですが、「Hospitalist」シリーズ
・サンフォード(抗菌薬の種類や投与量を参照)
・今日の治療薬(一般名や商品名がわからなくなった時に)
・MedCalX(eGFRやFENaなどの計算に。)
・ヤクチエ(無料アプリ、薬剤の同成分薬価、値段が見やすく検索できる)
・MDCalc Medical Calculator(Naの補正やSOFAスコアなど日常診療で計算が必要な項目が網羅的に収載されているアプリ、様々な場面で計算時間を短縮してくれる便利なアプリ。本当に便利なのでよく使っています。)
Q3.救急診察でよく参照するテキストやアプリ、webページ名と、おすすめの理由を教えてください。
1位 Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ (2票)
http://ykitano5min.hatenablog.com/
・日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積されていてステロイドカバーや高K遭遇時など具体的なアクションにつながる知識が詰まっています。一読して、現場で思い出せない時に治療の指針として使用しています。
1位 当直医マニュアル (2票)
・症候別に問診、検査、治療まで簡潔にまとまっているから
・とりあえず困ったときに参照するとなんとかなります。
その他
・京都ERブック(自分で患者さんをみるときにレビューすることは少ない。研修医指導のときによく使う。ミニマムエッセンスが書かれていてシンプルで使いやすい。)
・ER実践ハンドブック(コンパクトにまとまっている)
・uptodate
Q4.小児診察でよく参照するテキストやアプリ、webページ名と、おすすめの理由を教えてください。
1位 HAPPY!こどものみかた (2票)
https://www.amazon.co.jp/dp/4784943897/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_3eMPFbN0T3DF6
・概要から細部まで載っているため.
・小児診察を細かくまとめている。
1位 初期研修医・総合診療医のための小児科ファーストタッチ (2票)
https://www.amazon.co.jp/dp/4840751765/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_KfMPFb2AP7QYZ
・私はKinde版を使用していますが、必要項目にすぐ飛べるのと内容が実践的なため小児診療で困ったときにはこれで検索するようにしています。何をして いいか、何をしてはいけないかわかる内容になっていると思います。
1位 小児の薬の選び方・使い方 (2票)
・外来ならたいていの薬の使用量は載っている。M2PLUSで買うとアプリで見られる。
その他
・新 小児薬用量
・uptodate
・小児科当直医マニュアル(巻末の薬の用量のところは特にお世話になりました。)
・小児の臨床検査ガイド(小児の採血データの正常範囲を調べるために使う。これもM2PLUSのアプリで見る。)
・教えてドクター(絵で説明してくれて、患者説明に便利)
Q5.その他のセッティングでよく参照するテキストやアプリ、webページ名と、おすすめの理由を教えてください。
・知がめぐり、人がつながる場のデザイン(勉強会を開くとき、会を作るのが楽しくなるから。)
・RSS Reader ; inoreader, Feedlyは長年愛用しています
・感染症プラチナマニュアル、精神診療プラチナマニュアルはどちらもコンパクトで使い勝手よい。困ったときにさっと確認できる。
・「冠動脈疾患発症予測 脂質管理目標設定ツール」(アプリ):脂質異常症の方がきたら入力してます。あとは都度ガイドラインを参照したり、医中誌やメディカルオンラインで調べています。
・妊婦・授乳婦の薬
・Deep翻訳(論文の和訳が読みやすい)
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文責:岡本雄太郎(専攻医部会 総務部門)
2022/05/12転記