「0141夜 IEサポート終了に思う」
2022年6月15日をもって、Microsoftのインターネット閲覧ソフトウェア(ブラウザ)のInternet Explorer(インターネットエクスプローラー、以下IE)のサポートが終了したというニュースが、国内でも比較的大きく扱われています。
筆者にとっては「オワコン」というか、そもそも最初からほとんど使ったことがなく、Netscape NavigatorやFirefox、Opera、現在はChromeで対抗していた訳ですが、IEにはなにか特別な恨みを感じます。
それは、「IEはOSの一部」とMicrosoftが強弁して、競合するブラウザの排除に努めていたことを、どうしても思い出すからです。
これは、Officeと称して、ワードプロセッサ・ソフトウェアと表計算ソフトウェアも競合製品を駆逐したMicrosoft戦略と一致するものです。
IEの後継であるEdge(現在のバージョン)は、Chromium(クロミウム)をベースにしていることはよく知られています。Google製品をベースにしている訳です。
競合をつぶしてマーケットを独占してしまったらやりたい放題、ブラウザのように儲けにならない(有償のブラウザなど聞いたことがありません)コンポーネントはOEMしてしまう、というふうにしか見えません。
とは言え、IEの独自仕様のせいなのだと思いますが、IEでなければ動作しないシステムを構築してしまったユーザーのため、「ここまで我慢してサポートし、EdgeにIEモードを実装してやっている」という思いはMicrosoft側には、きっとあるのでしょう。
パソコン分野では、日本のユーザは、「長いものには巻かれろ」とMicrosoft製品に盲従する傾向が強すぎると感じます。もっとドライになれば良いのにとIEサポート終了のニュースを見ていて感じました。