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祈りと願いをカタチにする<連載2>

思い返してみてください。

時のたつのも忘れて
夢中になっていた頃を。

成し遂げなければならにことに
立ち向かって懸命になっていた頃を。

それから時は流れて
いまは波間に漂う小舟のようだ。

小舟は何処へ行き、何処に着くのだろうか。

清新な生命で日々を送りたい。

今までのシナリオを書き換えよう
惰弱で、怠惰に落ちた自分を変えよう

変革の種子は、祈りと願いと誓い。

キャンバスを描き、祈りと願いと誓いを
まずは行動というカタチに変えましょう。


現状キャンバスを描きあげる

今回は、
あなたが現在置かれている状況のキャンバスを描きあげ、
将来の方向性を見つけて、
現法のキャンバスに手を加えて、
新たなキャンバスを描きあげましょう。

キャンバス作成の準備とキャンバスの読解

<準備 ここから>
キャンバス作成が初めての方は、記事「9つの要素で仕組みを描くから次の3つのことを確認しください。
・キャンバスとは?
・9つの要素とは?
・キャンバスの事例の確認

そして、
・空白のキャンバスを用意してください。
・付箋(ポストイット)も用意してください。
<準備 ここまで>

まずは、あなたが「今行っている仕事」を対象にキャンバスを描きます。
このキャンバスを【初期現状キャンバス】と呼びましょう。
はじめてチャレンジして描いたので「初期」です。
記念すべき成果になります。

ポストイットに短い文章あるいはキーワード(単語)を簡潔に記入して該当する9つの要素欄に貼り付けてください。

直接紙に書かない理由は直接キャンバスに書くと
移動するときに消したり、記入したりで手間がかかり、
思考が途切れてしまって集中できません。
出来るだけ一気呵成に、
書いて、貼って、移動する、
を繰り返して描いてください。
この作業をかっこよくモデリングと言いましょう。

キャンバスの事例

出来上がりは、こんな感じですね。

初期現状キャンバスの例

キャンバスを「読む」

それが終わったらキャンバスの全体を眺めて次のように「読んで」みましょう。画像のキャンバスを読んでみます。

目的宣言文】画像の一番上のポストイットのことです。
私はキャンバスのモデリングを通して、進むべき座標を見失っている人が「祈り、願い」をカタチにするために行動を開始できるように、助けます。
【キャンバスを読んでみる】
1.《キー・リソース
私にはキャンバスの普及活動を起こして13年という「キー・リソース」があります。さらに、顧客を取り巻く情報や物事のつながりを表現したり、顧客の思いを異なる視点から一緒に再定義したり、多くの経験があります。
2.《顧客
「キャリアデザインや事業モデル革新で成果を出すために、コンパクト、シンプル低コスト、短時間で表現できるツールが欲しい」「将来に確信が持てない、確かと思えるキャリアの方向付けができない」といった悩みや課題を抱える「顧客」のために、
3.《キー・アクテビティ
「Webサイトへの記事投稿」と「顧客ともにキャンバスを描く」という「私ならではの活動」を行い、
4.《与える価値
「顧客」に「一日でビジネスモデルの原型をあぶりだす」というコンサルティングを行い、個人においては「キャリアデザイン支援」、企業向けには「ビジネスモデル変革支援」に貢献しています。基本的には顧客の「祈り、願いを行動に変換」するという「与える価値」を届けています。
5.《チャネル
商品・サービス、与える価値は、Webサイト、Email、Zoom、対面を通して顧客に届けています。
6.《顧客との関係性
「顧客との関係性」は継続的でフレンドリーを心がけています。
7.《報酬・収益の流れ
対価として、次のようなものが発生します。
・小冊子『キャンバスでつくるキャリアデザインの話』の販売
・ワークショップ『一日で見つける私のビジネスモデル』の参加費用
・個別コンサルティング・フィー
8.《キー・パートナー
私のビジネスモデルを効果的に機能させていくために、コーチングとライティングのプロである○○○○氏と○○○○氏という「キー・パートナー」が私を協力・支援しています。
9.《コスト構造
私はビジネスモデルを維持していくために、記事の構想・作成・投稿の「時間」、関連書籍の購入費、ネット維持費、スキルアップ研修費という「コスト」を費やしています。

合計 886文字です。
アナウンサーが1分間に読む文字数は300文字程度と言われています。
話すと、約3分間かかります。

いかがでしょうか?
あなたの描いたキャンバスをスムーズに「読め」ましたか?

9つの要素がそれぞれに関連しあっていることがわかると思います。

「ん?」と思う部分は考え直したり、表現を変えたり、追加・削除など手直ししてみましょう。

厳密に描かなくていいでしょう。
多少の納得しない部分があってもいいでしょう。

こうしてできたキャンバスは現在のあなたの生計を継続・維持させているあなたのビジネスモデルです。
手直ししたキャンバスを「初期」を外して【現状キャンバス】と呼びましょう。

現状の変革を目指す

ここで「現状を変革」していくのか、未来に重点を置いて「将来を構築」していくのか、2つのうちから一つを選択します。

「将来を構築」の方向は、
現状のキャンバスに引っ張られることなく、
自分自身へのネガティブな制限を思いっきり外して、
「こんな自分になりたい」
「こんな仕事を作りたい、したい」
というような感じで新たなビジネスモデルを描くことです。

前回紹介した「作業ネットワーク図」には2つの方向をそれぞれ示していますが、ここからは「現状変革の方向」を選びます。

キャンバスの診断質問

次に、手直しされた「現状キャンバス」に対して、診断質問をしてみます。
診断質問は書籍『ビジネスモデルYOU』で取り上げられているものです。
印刷して、一つ一つ回答してください。

3つの回答欄があります。
「現状キャンバスに対して」 
「願望キャンバスに関して」
「キャンバスを描く前に」

「現状キャンバスに対して」欄に回答してください。

メモをする感じでキャンバスを眺めつつ、ドンドン記入しておくといいでしょう。気になったこともメモしておくといいでしょう。

キャンバスに対する理解が深まってきます。
キャンバスの脆弱性が分かってきます。

記入した内容をもとに「現状キャンバス」を眺めて、さらに手直しが必要ならば、修正などしてください。そうしてできたものがブラッシュされたキャンバスです。

仮置きしたあなたのB、H、G(Bingありたい姿、Having得たいもの、Giving与えたい影響)を成し遂げることができそうなキャンバスになっているでしょうか。
成し遂げることができると思えれば、情熱が湧いてきますか。
あなたのB、H、Gに向かって、
明日から、今から思いっきり行動に移せますか。

そうでないとしたら、
成長の方向性が違うかもしれません。
ネガティブな制限をかけすぎているのかしれません。

キャンバスを見直したほうがいいかもしれません。

成長の方向性をどのように考えていけばいいのか。
あくまでも現実、
現状キャンバスを元にして
キャンバスに手を入れていく考え方を次回やりましょう。

「キャンバスを描く前に」の欄は、
すでにキャンバスの9つの要素を理解し、
何度か描いた経験がある場合に、
これから描きたいキャンバスを対象にした備考(メモ)欄です。

キャンバスを描くとビジネスモデル思考が鍛えられる

ぜひ試してほしいことがあります。
あなたの会社の事業そのものをキャンバスに描きこんでみてください。

あなたの会社がどんな仕組みでビジネスを行っていますか。
多くの事業を行っている場合には、
一つの事業のキャンバスを描いてください。
全体を描くのは大変な作業になります。

単一の事業はどんな仕組みで動いていますか。
なにを、どこを重要視していますか。
会社のビジネスの肝(キモ)は何ですか。
どこに向かって進んでいますか。
なにかまずいことがありますか。
どこを改善すると新たな成長を遂げるようになりますか。
描いたビジネスモデルにどんな疑問を感じますか。
そのビジネスモデルについていろいろと調べたくなることがありますか。
競合他社とはどんな違いがありますか。
顧客にはどんな風に見られ、思われていますか。
あなたの部署は会社の何を担当していますか。
あなたの部署はどの程度事業に貢献していますか。

一枚のキャンバスを描くと思いのほかたくさんのことが、
ビジネスに関連していることが理解できます。
このようなビジネスモデル思考ができる人はあなたの周囲にいますか?
しかもたった一枚の紙でおおむねビジネスを表現し、
日々の業務をきちんと位置付けている人です。

次回、現状変革のワークシートの活用(仮題)

次回は、
現状変革のヒントになる考え方をシェアしたいと思っています。
また、Excelで作ったワークシート類を
ダウンロードできるように準備しています。

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内山秀雄
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