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内観よりも外観から始めよ。キャンバスの読み方と宣言文

内観とは

内観は自身の内面的なことを確認する作業です。
内観からスタートして
仕事や事業を捉えなおすようにアプローチしていませんか。
たとえば次のような質問です。

あなたの強みは何か、
やりたいことは何か、
何のために仕事をしているのか、
いったい私は何者なんだろう。

こんなフレーズを投げかけられ
これに答えられなければ
次に進めない、
なんてことに終始していませんか。

不毛だとまで言いませんが、
疑問に思いませんか。

「こんな問いに答えるために悩んでいるわけではない」
「充実した仕事を成し遂げたい」
「自信のある人生を歩みたい」
「能力を十分に発揮したい」

現実はすぐに反応しないと手遅れになってしまいます。
常に準備して備えよ!
いつまでたっても準備さえできない。

外観とは

自分の周辺をしっかり観察すること、
つまり外観です。

パーソナルビジネスモデル・キャンバスに
観察対象をそのまま投影するように描き、
落とし込めばいい。

観察して、投影するのは
あなた自身の仕事やあなた自身の振舞い方です。

外観から内観へ

今度は、落とし込んだ内容から
キャンバスを順を追って、
客観的に読み解いていきます。
外観から内観へ踏み込んでいくわけです。

キャンバスの各要素間のつながりや
関連性の強さなどを吟味していくと、
次のようなことに気が付くようになります。

どこかに不自然なところは?
納得いかないところは?
意味不明なところは?
意味がつながらないところは?
意図通りではないところは?
説明できないところは?

各要素間の整合性を取りながら
キャンバスを分かりやすく改善していくという手順になります。

「整合性」とは二つの事柄の間、関係にズレや矛盾がなく、関係性が説明できるという意味で使っています。

着眼点は、

想定しているあなたの顧客やニーズの把握は十分か?
あなたの提供する「与える価値」は適切機能するか?

この二つは、悩みどころですね。

キャンバスの読み方の要領

キャンバスの読み方は、次のような要領で行ってください。
下記の順番で、あなたが作成したキャンバスを読んでみてください。
()内はこんな情報も取り込んでもいいと思えるものです。

1.私のキーリソースは○○です。
(今のスキル・能力・経験では不足なため△△に挑戦しています)
このようなキーリソースを生かして、

2.私ならではのキーアクティビティは○○です。
(今後△△分野での業務を視野に入れています)
このようなキーアクティビティを通して、
与える価値を生み出して行きます。

3.私の○○という顧客は△◇のような問題を抱えています。
(他にも○○というニーズを持つ顧客がいます)
(関わらざるを得ない○○という顧客もいます)
このような顧客にために、

4.私は○○という価値を提供します。
これによって顧客の問題は解決されます。
解決の効果は、△◇です。
(顧客によって与える価値は異なる可能性があります)

5.顧客への価値提供のチャネルは
主に○○というという方法で告知・提供されます。

6.顧客との関係は○○です。
(継続的、プロジェクト的、一見客的)

7.私の価値提供、キーアクティビティを助けてくれる
協力者・キーパートナーは〇〇です。

8.私が顧客に価値提供し、問題が解決されることで、
顧客は私に○○という報酬(対価・給与など)支払います。

9.私が顧客に価値提供するためには、
〇〇、〇〇、〇〇、〇〇というコストが発生します。

ここまでが、キャンバスのシンプルな読み方です。

1~9までを続けて話してみてください。 
あなたのビジネスモデルの説明になります。

報酬とコスト、バランスの取れたビジネスモデル

報酬とコストの差額があなたの自由に使える金銭になります。
形のない報酬もありますね。例えば満足感、達成感などです。
将来のために十分かどうかはここから検討していきます。

キャンバスをよく見ると、
左半分が主にコストを伴う内容ですね。
右半分が主に報酬を伴う内容です。
左右のバランスが取れていないと
あなたのビジネスモデルは破綻します。

キャンバス(あなた)の目的宣言文

キャンバス全体を通して言えるのは、
一文にしてみると、

「私は○○という顧客に対して、
 ○○という価値を提供することで
 顧客の問題を解決しています。
 (顧客を助け(支援)ています)」

これを「目的宣言文」といいます。
あなたのビジネスモデルを端的に言い表しています。

あなたの仕事のミッションといってもいいかもしれませんね。

キャンバスの修正、改善、進化

これで現状のキャンバスが出来上がったわけですが、
修正を加えていく前に
組織や個人の目標をマッチングさせて、

どこに問題が発生するのか、
どこにストレスを感じるのか、
顧客はどこを評価しているのか、
どこを改善すべきなのか、
あなた自身にふさわしいことなのか、

などを考えて、改善しみてはいかがでしょうか。
あなたの現在の仕事の質や方向性を
将来に向かって向上・変化させていく、
ポイントがわかるかもしれません。

仕事時間は人生の大半を占めています。
キャンバスを活用して、有意義な時間にしましょう。

ここからあなたのキャンバスの進化が始まります。
あなたのキャリアはあなた自身の手で意図的に
コントロールできていることになりますね。

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内山秀雄
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