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流されていますよ、気付いていないだけで。

この広告には差別が無くなってほしいという願いが込められています。

差別は悪意があるものと無自覚で行っているものがあり、前者は無くすのは難しいかもしれない。ですが、後者は自覚するだけでなくなる可能性があります。
そのためには、まず誰しもが周りの環境によって偏った見方を持っていることを、自覚する必要があると考えました。

だから「流されていること気付いてますか」という、一見何を伝えたいのか分からない状態で完成にしました。
一瞬では変わらないかもしれないけれど、頭の片隅に残って少しでも考えるきっかけになれば、いつか大きな変化につながると思っています。

工夫した点

この広告では
1,意図が分かりづらいこと
2,興味を持ち続けてもらうこと
に注力しています。

最初に説明した通り、この広告は自分で考えてもらうことを目的としています。だから見た瞬間には意味が分からないように核心をつくようなことはあえて表現していません。

そして、「分からないから頭に残らない」というのは避けたいので、少し不気味で、でもその人物の背景も想像したくなるような写真を選びました。

制作した広告画像はこちら!

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↑色の恒常性という錯視を使っています。
これは周りの色によって同じ色でも全く違う色に見えるという錯視です。
この広告では顔の左側と右側の目に同じ赤🟥のフィルターを貼っています。
理論上同じ色のはずですが、目の色は青🟦と赤🟥に見えます。

プロジェクトを終えて

私は、最初「アウティング」に関する広告を作ろうと思っていました。ですが、意見を当事者に聞きに行ったところ、自分には見えていなかった考え方をたくさん知りこの知識量では誤解を与えかねないと思い、迷った末現在の形に変更しました。
結果的には、「無意識の差別に気づいてほしい」という自分の伝えたいことの本質に気づくことができ、変更してよかったと思っています。
今回、いろいろな人の考え方を聞いて自己理解を深められたことと、迷ったら最大限考えて最善を選ぶことが大切だとわかったことが最大の収穫でした。


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