名刺の肩書。会社を辞めて名刺がなくなり、考えた。
少し前に、会社を早期退職しました。
当たり前ですが会社の名刺を使うことがなくなります。
でも、この当たり前の状況の意味の理解、そして、今後の自分に必要となる名刺作りには結構時間がかかりました。
名刺の役目
僕自身、会社組織で30年以上働いてきたので、相当の名刺のやり取りをしています。
では、名刺の役割は何かな?というと、自己紹介ツールで、そのためにザックリと二つの内容が記載されています。
一つ目は名前や肩書き、連絡先などの個人をお伝えする内容。
もう一つは会社名、会社のロゴなど所属している会社の情報です。
これらは情報の透明性を提供したり、専門性を示唆しています。
名刺は自己紹介と信頼性のアピール
中でも、改めて重要なんだな、と気が付いたこととして、信頼をアピールする機能性です。
ビジネスや社会的な関係を構築には信頼関係は必要ですが、これは名刺に記載された「会社情報」に紐づいていることが多いと思います。
もちろん、お名前=信頼性の方もいらっしゃいます。「名前」で仕事ができる方ですね
その一方、会社員が信頼感を得るには「会社情報」であることは否めません。
個人の信頼性と会社の信頼性
会社員時代に、海外で仕事をしたときの体験です。
初めてお会いする方に名刺をお渡ししましたが、その際、名刺に印字された「会社名(+ロゴ)」の仕事っぷりは、見事でした。
ブランドのある会社であったこともありますが、海外でも会社名が記載された名刺一枚で信頼性を得る初期設定が済んでしまいます。
当たり前に持っていた会社の名刺は、頼もしい信頼獲得ツールでした。
だからこそ、僕は会社を辞めて、そして名刺がなく、結構困りました。
正確には名刺がないことに困ったのではなく、信頼性につながる名刺の作りかた足踏みしたのです。
名刺の肩書の影響度
個人事業主や起業する際には、まず名刺の用意が必要です。
じゃ、個人事業主の僕も名刺を作ろう!なりましたが、そこでつまずいたのが肩書でした。
そもそも個人事業主一年生なので、新しくお会いする方にとって信頼性はありません。
であれば名刺に何をどのように書けば、信頼してもらえる自己紹介ツールになるのか?
法律上、使うことのできない肩書きやウソは別ですが、自分が作る名刺に肩書は勝手に記載できますよね。(多分)
でも肩書を勝手に名乗っても、信頼を得るために機能するか機能しないかは別問題です。
よく、「肩書にこだわる」、「肩書で仕事をする」と言うと、何かに依存をいている印象があります。
本来、肩書は、その人物の役割、責任、専門性、社会的地位を示すものです。
言い換えると、今までの実績や構築の表現であり、プロフェッショナルの宣言でもあるので、肩書にこだわっても、肩書で仕事をしても、それに見合った活動が伴えば問題ないと思います。
であれば、自分が作る名刺と肩書はインチキ臭いものであってはいけません。
大学講師の肩書
実は今、大学講師という肩書を持っています。
いままで教育現場に携わったこともないし、教員資格があるわけではありませんが、ちゃんと大学の授業で学生に教えているので「講師」です。
対価も発生しているのでしているので、プロと言えなくもないです。
ですから、今の自身の名刺には「大学講師」の実績を肩書として記載しています
どうやって大学で講師をしたのか?
じゃあ、どうやって大学で講師をしたのか?どやってインチキ臭くない肩書、実績を手に入れたのか?
PBL(Project Based Learning)と呼ばれている大学の「課題解決型授業」に社会人経験者として教える立場で参加したからです。
PBLで大学と関わることで得た肩書
大学で講和をしたところで、翌日から僕自身の信頼性がアップすることも、個人の価値がいきなり爆上がりするわけではありません。
そもそも最初から肩書狙いで、PBLに参加したわけではなく、あくまでも地域貢献の一環としての参加がスタートです。
今後、大学で講師をする活動はどのように展開していくのかはわかりませんが、得たものは大きいのです。
得たものの一つは友人たちからの興味です。
肩書は憧れ?
友人の反応で意外だったのは、講師業に興味を示したのではなく、大学での講和にたどりつくまでの方法に興味を示したことでした
教育現場のキャリアはもちろん、学校で教鞭をとるような尖った専門性を持っているわけでもない。
会社で覚えた専門性とキャリアの僕が、どうやって大学の講和にたどりついたのか、その道のり?に興味があったようです。
職場特化型キャリアと内輪の専門性を肩書にする
「バブル入社組」の私が退職後に出会ったPBL(プロジェクト型授業)。
そこで気づいたのは、特別な資格がなくても、あなたの経験やスキルが未来に繋がるということ。
その学びを活かし、50代60代のスキルを新しい形で活かす方法を「あなたのスキルの活かし方」としてまとめました。
これからのキャリアや社会との新しい関わり方を考えるきっかけとして、ぜひお手に取ってみてください。