PowerBI Dax Format関数について
はじめに
Format関数は名前の通り、指定した値の書式を変更する関数で、関数の戻り値のデータ型はテキストです。
Format関数を使うことで、Dax式を簡潔に記述できたりする場合があり非常に便利な関数です。
今回は日付データを持ったディメンションテーブル(以下「Dim_Calender」と記載)への列追加を例に、Format関数について書いていきたいと思います。
四半期列の追加
下記のような日毎のDim_Calenderテーブルに、四半期列(Q1、Q2、Q3、Q4)を追加したい場合、どのようにDax式を作成しますか?
※Q1:1月-3月 Q2:4月-6月 Q3:7月-9月 Q4:10月-12月
筆者がPowerBIを使用しはじめた頃は、下記のようなDax式を組んでいた記憶があります。
四半期 =
IF(
MONTH([Date]) <= 3,
"Q1",
IF(
MONTH([Date]) <= 6,
"Q2",
IF(
MONTH([Date]) <= 9,
"Q3",
"Q4"
)
)
)
上記をFormat関数を使用して書き換えると、
四半期 =
FORMAT([Date],"\Qq")
IF文をネストしたDax式と同じ結果になりますが、前者よりも非常に簡潔に記述することができます。
その他Daxサンプル
年四半期
年四半期 =
FORMAT([Date],"yyyy\Qq")
4月開始の年四半期
年四半期_4月開始 =
FORMAT(
EOMONTH([Date],-3),
"yyyy\Qq"
)
月 英3文字表記
月_ENG =
FORMAT([Date],"mmm")
曜日 英3文字表記
曜日_ENG =
FORMAT([Date],"ddd")
おわりに
Format関数は非常に便利な関数で、テーブルビジュアルやマトリックスビジュアルにメジャーとして組み込むことも可能です。
第2引数で指定する定義された書式やカスタム書式は、Microsoftの公式ドキュメントに詳しく記載されているので確認してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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