叩き起こされる
例年、Vリーグの開幕前には、私なりにファンとしていろいろな準備をしておりました。
具体的なアクションとしては、あるシーズンは応援幕の作成だったり、あるシーズンはお友達に配布用の写真入りのお菓子を発注したり…。
当然ですが、アクションとともに、自身の気持ちも開幕に向けて高まっていきます。
野球などではよくリーグ開幕を「お正月」に例えられますが、私にとってはVリーグの開幕が、まさにそんな位置づけにあります。
「あります」と現在進行形で書いたものの、今シーズンのVリーグ開幕は、
「なんかよく分からんけど、気づいたらもう来てた」
というのが正直な感覚です。
観戦するカテゴリーが年々広がり、特に今年のオフシーズンは、様々な理由で例年以上にあちこち動き回ってたので、徹夜明けでそのまま翌日に突入するかのように、開幕準備も何もなく一気に開幕になだれ込みました。
それはまるで、眠っていたところを突然叩き起されて、気づいたらもう始まっていた、寝起きでまだ頭がボーっとしている感。
2017/18 Vプレミアリーグが開幕しました。
こちらのチームの開幕初戦はTwitterでも呟きましたが、勝ったというよりも「負けなかった」試合だと捉えております。
それでも選手達の嬉しそうな顔を見ていると、開幕戦白星スタートという「結果」が出たことは何物にも変え難いのでしょう。
そこは、結果にこだわって生きてる人達ですからね。
ジェイテクトは今シーズンから監督が交代しましたが、「今までにないバレー」をしようとしていることは、今年のオフシーズンは回数こそ少ないものの練習を見てきてうっすら感じていたところでした。
開幕戦だとセット終盤のあの2枚替えがその最たるものだと思っております。
2枚替えで久保山→袴谷、清野→峻と来たら、普通、「あー、2枚替えで前衛を高くするのねー」とつい思ってしまうわけですよ。国内試合の観戦に凝り固まった私の頭では。
だけどそうではなかったのです。
カミングアウトしますと最初、
「え?そっちがサーブですか…??」
と思わずぼそっと言ってしまったのは内緒にしといて下さい。
が、この一見不思議な交代を3回見て、やっとそこにある意図がうっすら察せました。
もしかして、あれは「交代早々から峻のサーブで殴っておいて、前衛に上がった後には更に袴谷サーブでとどめを刺す」ということなのだろうか。
だとしたら、あの2枚替えは斬新だなと。
効果的でしたよ。峻のガツンと重いサーブ。
そこには他の意図がもっとあるのでしょうけども、私の素人頭で理解する範囲ではそのぐらいの事で…。
いずれにせよ、これは今シーズン、このチームに他にももっと面白いものを見せて貰えそうだなと期待しております。
私自身は今シーズン、これまで程あちこち足を運ぶことは出来ないかもしれないですが、それはまた別の話。
最後に。
同じタイミングで、Vリーグのコートに初めて立った峻の活躍に持っていかれた感があるのですが。
このサーブ。2年ぶりVリーグのコートで見られたことが、この日1番嬉しかったのです。
昨シーズンはなぜか封印されていて、1本も打たせてもらってなかったので。
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