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あのミットに向かって 32話

パーパララーパララッパララッパララッ

パッパラ〜

ウ:西東京代表雷道高等学校

結:行くぞー!

雷道ナ:しゃー

結城がネームプレートを掲げ、一糸乱れぬ行進でポール際から登場した。

結:1・2、1・2…


ウ:只今から第106回全国高等学校野球選手権大会を開催いたします。



時は経ち…

5日目、第3試合、ここから2回戦
雷道(西東京)vs北陽(長崎)

注目の一戦となります。

激戦の西東京を勝ち抜いて来た雷道高校と
今年唯一藤巻高校に勝っている北陽高校

どちらが勝つのでしょうか?


前夜

監:明日の先発は菅野でいく
他の投手も準備をしといてくれ
何が起きるかわからない一発勝負だ!
悔いは残したくない
ウチは継投で勝ち上がってきた
それを変えるつもりはない

そして相手は最近力をつけて来ている北陽高校だ
打線が全国一とも言われているほど強力だ
1回戦も10ー2で勝ってきている。

向こうは2試合目だが、ウチはこれが初戦。
緊張も加味してやらないといけない。

目の前の一戦一戦を死に物狂いで雷道らしい野球をしていこう!
そして、勝つぞ!!!

雷道ナ:しゃー


甲子園に見覚えのある人物が…


今日、〇〇出ますかね?

◯母:どうかなぁ?

◯父:初戦だからなぁ
固く行くと思うから無さそうだけど

◯母:せっかく史緒里ちゃんきたから
〇〇投げてほしいわ

史:怪我して2ヶ月。泣きながら電話してきて以来、何もないからね。
それは今度お仕置きしないと…

◯母:怪我の連絡も史緒里ちゃんから聞いたから
ねぇ、◯父さん?

◯父:本当だよ!
親よりも史緒里ちゃんの方が大事ってどういう事だよとは思うけど
それだけ〇〇には史緒里ちゃんが大切な人なんだろうよ

史:そんな…やめてください。
恥ずかしいですよ。

◯母:あら、顔真っ赤よ ふっふ
カワイイわね

史:期待しとこ!



〇〇はというと…


〇〇:怪我して2ヶ月。
これまでの野球を見直し、もう一度体幹、体力強化、筋トレ、球速UPに励んできた。

俺に出場機会があるなら、全力で応えたい。
そして、史緒里と約束したからな

"甲子園で活躍する"

それを果たさないといけないからな

すると…

拓:〇〇!
今日、投げると思うぞ

〇〇:そうですか…

拓:お前、緊張してんのか?

〇〇:そりゃあしますよ!
試合で投げてないですし、初めての甲子園ですよ!

拓:監督は今日、お前を使うつもりだぞ?
何故かわかるか?

〇〇:いや、わかんないです。

拓:前も言ったと思うが、〇〇の情報は無いに等しい。あの、龍谷高校戦以来だからな
相手は大谷を予想してるだろうよ。

〇〇:あいつ、決勝で名を挙げたからな!
ムカつくぜ!

拓:情報がないお前は相手からしたら恐怖だろ?

〇〇:そうですね

拓:だからだよ
それで抑えたらお前の名が轟くぞ〜

〇〇:いいっすね

拓:"アレ"も試したいしな

〇〇:相変わらず変態ですね

拓:おい!変態はやめろ
野球好きと言ってくれ

〇〇:そんないやらしい顔してるから言ってるんですよ
あと、何考えてるかわかんねーし

拓:お前らの為に考えてるんだよ

まぁ、いいや!
今日勝つぞ!

〇〇:当たり前ですよ。


遂に雷道高校初戦
果たして勝つことはできるでしょうか?
そして、〇〇に出番は来るのか?

最近、2000字超えることが多かった為、少ないと思うかもしれません。
もうおかしくなってますね
最初の頃の構想が少しずつ変わっています。
このままだと優に100話超えそうです。
意外と甲子園編は短いかもしれません
正直、主人公が出ていなかった為、誰の話か忘れてました。
ごめんなさい

今度、史緒里の日常編も書くのでお待ち下さい
お友達も登場します
誰を出そうかな?

To be continued…

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