みんなを「信じて」
南紀オレンジサンライズFC、
新シーズンが始まり2ヶ月。
2/24、2/25の練習試合、
これまで南紀で闘ってきた中でもかなり強いチーム。
この2試合を通して、
今の自分がどこまでやれるのか、
足りないものはいったい何なのか、
それを推し測ろうと挑んだ。
結果、個人としては惨敗に終わった。
得点でチームを引っ張るという“結果”、
流れを自分たちにもっていくという“内容”、
その両面で自分は何もできなかった。
チームが悪くなかっただけにその分堪えた。
練習試合で涙が出たのはいつぶりだろうか。
試合後ずっと考えた。
プレーを思い返し、
何が課題に残ったのか、
自分に必要な要素はなんなのか。
正直、自分では分からなかった。
試合後、
監督に率直に聞いてみた。
「うまくいってないのは分かってる。でも正直、何が課題で、どうしていけば良いか分からない」と。
監督は、
ぼくが今のポジションでやっていて、
「良い」時というのは、
良い意味で
脱力している状態 だと教えてくれた。
これを聞いた時に、
ぼくの頭の中で、一瞬のうちに考えが巡った。
そして、自分にゾッとした。
なぜか。
それは、
自分がチームメイトを完全には信用しきっていなかったと気付いたから。
ポジション変更後、
自分が点を取らないといけない
という意志が強くなった。
そこは必要なことではある。
実際、監督から求められるタスクもそこが大きい。
でもそれをはき違えて、
“全部自分がやる”という風になってしまっていた。
すごく合点がいった。
うまくいかないことが続いた新シーズン。
練習、試合で点は取ってはいたけど、
なにか満たされないモヤモヤ感。
思い返してみた。
昨シーズン、
ポジションが変わってから、
本当に楽しかった試合、
今日は自分もよかったなと思える試合、
それらは自身の得点の有無ではなく、
味方とうまく波長が合った時だった。
そして、
そういった試合の時は、
だいたい自分が“味方”のゴールをアシストできた時だ。
監督が言ってくれた通りだった。
これまでの自分を反省すると共に
自分のサッカー人生が大きく変わる瞬間かもしれないと思った。
そのきっかけをくれた監督には
本当に感謝している。
やっぱり
この人に付いていく決意をして正解だったと思った。
監督からの言葉、
そして自分と向き合う時間。
それらを経て、
先週の練習から変わる決意を心の中でした。
練習2回と試合1回。
新シーズン始まってからの自分とはまるで違う、と自分でも分かった。
監督、コーチからは、
「それそれ。今年で一番良かった。」と。
脱力して、気負わずプレーをした。
でもそれ以上に、
みんなを信じてプレーをした。
試合で自分は得点できなかった。
そこはめちゃくちゃ悔しいし、自分には腹立ってる。
やけど、
これまでの試合とは満足度がまるで違った。
楽しかった。
周りからの信頼を得ようと思うのなら、
自分が周りを信用しないと始まらない。
自分は選手として、
そしてヒトとして大事なことを
いつの間にか見失っていたのかもしれない。
やけど、今こうして気付くことができた。
これから、もっと良い選手になる。良い人間になる。
その一歩を踏み出せた気がする。
監督、本当にありがとうございます。
自分はもっともっと高みを目指していく。
みんなを「信じて」