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Razer Panthera(旧型)に自立を促す会

はじめに

2022年現在、自分がメインで使っているアケコンはRazer Pantheraの旧型です(パカッと開く方)。
発売当初に購入してからずっと使っていて、スペック自体は気に入っています。ボタン配置などもあまり気にしない方なので、他のプレイヤーがたまに不満を漏らすような箇所も、それほど問題視していません(たとえばPantheraはレバーとボタンの距離がちょっと近めですが、ほとんど気になったことがない)。
基板をそのうちBrook Fighting Boardに差し替える予定ですが、それ以外は特に不満がないと言っていいでしょう。

しかし……こいつ、ともかくデカいんですよね。重いのは安定性につながるので良いのですが、どこに置いても場所を取る。ゲーム機やPCの近くに置いておいて必要な時にサッと取り出せるようにしたいな~、と思っても、そんな一等地を占有して良い大きさじゃないですよ、となります。

改めてサイズを計測してみるとこんな感じでした。

幅約38cm 高さ約26.5cm


犯罪的な厚さ(約7cm)

もちろんRAP VLXほどではないのですが、ちょっとコレは、アケコン界の小錦かなっていうくらいわがままボディです。
※幅で言えば近年のRAP Nなどは40cmを超えてきますが、厚さはせいぜい6cm強といったところ

「そんだけ幅があるんだから、立てて置けるだろう」……そんなふうに考えていた時期が自分にもありました。こ、こいつ、手前部分に面取りがしてあって、やたら不安定じゃねぇか!

実際に立てて置いておくと、まあ立つのですが、ちょっとの揺れで倒れてしまいます……。

自立はする……自立はするが、今回、その期間とタイミングまでは指定していない。そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい。つまり……我々がその気になれば3秒後にバタンも可能だろう……ということ……!

現在はデスク下に置けるラック(奥に向かって傾斜がついていて書類とかが取り出しやすいやつ)に突っ込んでいるのですが、いや本来はそこ、書類とか辞書とかが入る場所だから……。

そこで今回は、省スペースのためにアケコンを縦置きしつつ、倒れないようにする方法を考えます。
Pantheraを選んだのは、一番使っているということもありますが、こいつを自立させることができれば、他のアケコンもまあなんとかなるのではないだろうか、という目算もあります。

ブックエンド

まずは最初に思いついたブックエンドを試してみます。

小型

百均で買ってきたブックエンド(小さめ)です。

高さ13cm程度

こいつを2つくっつけ、間隔を7cmほど空けておけば良いでしょう。

接着するか両面テープで固定

小さいのでどうかなと思いましたが、意外に悪くない感じ。

ブックエンドの構造として、底面に本などの重量がかかると、それによって側面板も強く固定されます。Pantheraはなかなかに重いので、わりにしっかりと固定され、側面板の方に倒れそうになっても受け止めてくれるんですね。側面板がこの高さだと、ちょうどレバーに干渉しないくらいに収まるのもよさげです。
不安要素があるとすれば、ブックエンド自体の自重がかなり軽いため、アケコンを取り出す時に引きずられてしまいそうという点でしょうか。できればピッタリ7cmくらいの間隔にしたいところですが、出し入れを考えるともう少し空けないといけません。

大型

おなじく百均のブックエンド(大きめ)です。1個200円しました。

高さ18cm程度

底板の長さが10cmほどあるので、Pantheraは余裕で挟み込めますが、逆に隙間ができてしまうのがどうだろう、ということろ。

多少ガタガタするだろうと思いましたが、それほどでもなく、前後に多少揺らしても倒れないなど、かなりの安定性です。これなら何かの拍子にちょっと蹴飛ばしたとしても大丈夫でしょう。
側面板の高さ的にレバーと干渉してしまうので、ボタン付近で挟むのが良さそうです。

イーゼル・展示用スタンド

イーゼルは絵画を描いたり、飾ったりする時に使うアレです。また絵画に限りませんが、雑誌etc.を飾るためのスタンドも使えそうな感じがします。

ディスプレイスタンド

簡素なつくりで、場所を取らない点は良さそうな感じです。900円くらいでした。

ぎゃああああ、これはダメだ。下面にガッツリ挟まってしまいました……。

通販サイトには「奥行き8cm」の表記があったので信じましたが、実測は1cm以上短く、間隔で言うと6.7cm程度しかありませんでした。もう少し余裕をもっておかないと、こういった落とし穴にハマる可能性がありますね。

RAP Nもイマイチだったので、もうすこし薄型のアケコンで斜めに立てかける形にできないとダメそうです。具体的には、PS1用のコマンドスティックPSなら使えそうでした(厚さ4.5cm程度)。

イーゼル その1

小ぶりなイーゼルです。1000円弱くらいでした。

足が一本なので安定感がやや心配か?

思っていたより安定しました。ブックエンドの時とおなじく、アケコンの自重がいいぐあいに効いています。うしろに倒れる恐れはなく、むしろ何かの拍子で引っ張ってしまった場合に、手前に倒れてくることを心配した方がよさそうです。
持ち上げる時にちょっと足が浮くので、両手でつかんで持ち上げるなど多少気を遣う必要があると思います。頻繁に載せたり下ろしたりする前提の道具ではないので、これは仕方ないところ。もっと大きなイーゼルを使うか、何かの手段で足を固定することができれば解決できそうです。
二本の棒が抜けやすい気がするので、接着してしまうとか何か工夫した方がいいかもしれません。

天板がよく見えるので、カスタマイズしたアケコンを飾る用途も兼ねたいといった場合には良い選択肢と思いました。

イーゼル その2

さらに安い可変式のイーゼルです。送料別700円くらい。

むっ、十分安定しています。

こいつも持ち上げた時に浮いてきたり、倒れたりしないよう多少注意が必要そうですが、イーゼルその1より接地部分が多いせいか安定度は高い気がします。固定するため何らか加工を加えることも可能でしょう。

皿立て

ディスプレイスタンドということになっていますが、主に皿を立てて飾っておくための品です。2000円くらい。もっと大きなタイプもあります。

う~ん、これは微妙です。水平なので半端に自立してしまい、支えのついている奥側に寄りかかる形にならないですね。

これはまったく自立しないタイプのアケコン用という感じです。斜めに傾けて支えの板に寄りかからせれば安定してくれます。

GameSir C2

また三段階で幅を変更できるので(8.5cm、6cm、3.5cm)、ちょうどいい幅のアケコンなら良いのかもしれません。
支えの板がすっぽ抜けやすいので、何らか固定しておく必要はありそうです。

まとめ

ブックエンド、イーゼルともに、アケコンの自重で安定感を得られ、有望と言えます。
アケコンを何台も所持していて、縦置きして並べて仕舞っておきたいならば、垂直に立てられるブックエンドが良さそうです。
イーゼルは垂直に置けるわけではないので多少幅は取りますが、出し入れの簡便さとディスプレイにも使える点に魅力があります。自分もしばらくは、軽量のイーゼル その2を使っていこうと思っています。

皿立ては斜めになるタイプのアケコン(MadcatzやC2など)でないと、あまり合わないかもしれません。

自分の知る限り、アケコンの置き場に苦慮しているプレイヤーはけっこう多いので、困ったら縦置きも検討してみてはいかがでしょうか。
アケコンの形状によってベストな選択肢は変わってきますので、色々試してみてください……。

本稿で使った品物


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