投資する編【社会人シリーズ】〜経済のことよくわからないまま社会人へなってしまった人へ〜池上彰
⬛︎株ってなんだろう
株とは投資したお金の証明書のようなもの
株を買うということは、その企業を応援するということ
配当金とは
企業が投資してくれたお礼として、利益の一部を株主に分配する
配当金は持ち株の量で決まる
⬛︎株式投資で世の中を回すこともできる
企業への投票行動はモノを買うだけでなく、株を買うという方法もある
お金の生きた使い方とは、消費なり運用することで、社会の一員として経済活動に参加し、世の中の一端を担うこと
⬛︎投資家デビューの基礎知識
①株はどこで買えるのか
株を買うには、まず証券口座で口座を開く
②どんな証券会社を選べばよいのか
証券会社を選ぶときには、いろいろ見比べて、手数料が安いところ、あるいは自分の買い方にあったところを見つけるのが良い
③1株からでも買えるのか
企業によっては1株からでも買うことができる
④どんな企業の株を買えるのか
いくら応援したい企業でも「株式会社」でなければ株を買うことができない
また、株式会社の株が株式市場で取引されているもの、つまり証券会社で買えるものである必要がある
⑤証券会社が倒産したらどうなる
証券会社は自身のお金と投資家が投資したお金を分けており、投資家のお金は保護されているため、倒産してもお金はなくならない
⑥投資した企業が倒産したらどうなる
投資した企業が倒産すれば、証券はただの紙切れになる
⬛︎株式市場、第一部、第二部の違い
株の売買は証券会社に依頼するが、証券会社が株の売買をする場所を証券取引所という
東京証券取引所の場合、第一部、第二部、マザーズ、外国部の四種類がある
ex.)東京証券取引所一部上場企業
→東京証券取引所の第一部で株が売買されている企業ということ
用語:上場
株式市場に上がっているということ
いわゆる大企業の代名詞
第二部は、第一部で取引されるほどの大企業には及ばない会社の株が売買されている
しかし、証券取引所で取引されていること自体が社会に認められた企業を意味している為、大手の企業であることに変わりはない
企業としては第二部に上場し、さらに発展して第一部に昇格するという道を目指している
⬛︎「マザーズ」「ジャスダック」とはなにか
マザーズとは新しく誕生したばかりで伸び盛りの会社の株を売買できる市場
株を上場すると、発行した株が高く売れる為、莫大な資金が手に入る
そのお金で更に会社が発展できるというのが株式市場の本来の目的
・マザーズ
第二部に上場するだけの実績がない会社でも、株式市場で株を売買できるようにしようと設けられた
・ジャスダック(店頭市場)
これは東京証券取引所のような建物はなく、証券会社の窓口で申し込んだ売買注文による取引をコンピュータ上で成立させるもの
⬛︎株式投資は長い目で見よう
株を始めるために注意するポイント
①株に使ってもいいお金と、それ以外を分ける
②短期で儲けようと考えないこと
株の値動きは気にしない
⬛︎株主だけの特典がある
株主には「株主優待」というものがある
例えば、遊園地の入場券を送ってくれたり、商品券を送ってくれたり…
⬛︎株の他にも投資先はある?
ファンドを始めるなら「ETF」に注目
ファンド(投資信託=投信)とは、お客からお金を預かり、運用のプロであるファンドマネージャーがいくつかの株や債券に分散投資して、リスクに応じたリターンを目指すもの
・メリット
少ない資金で始められる、プロが運用してくれる安心感、
・デメリット
手数料がかかる、信託報酬がかかる、種類が多い、元本保証がない
用語:ETF
上場投資信託、これは日経平均株価やTOPIXなどを構成する多くの株の銘柄を組み込んだファンドで、株価指数に連動して価格が変動する
他のファンドに比べてコストが格段に安くすむ
⬛︎「FX」はアンタッチャブル
投資の初心者にFX(外国為替保証金制度)は手を出してはいけない
少ない資金で大きな取引ができることがメリットだが、為替がどのように動くか予想ができず博打のようなものなので、全てを失うこともある
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