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大人について考える

どんな大人になりたかったのか。小さい頃の憧れの大人像をもう思い出せない。藤原紀香が好きだったので、綺麗でおしとやかでそれでいて強い女性だったのだろうか。

心は20歳にも満たないだろうが、年齢は28歳になってしまった。お母さんになっている子もいれば、バリキャリで頑張っている子もいるし、一人暮らしを始める子や恋愛・趣味に没頭している子もいる。

わたしはどれにも当てはまらない。結婚したけど、まだ一緒に住んでいないし実家でヘチマにのぼるアリを毎日眺めて過ごしている。仕事も、職場の人やお客さんがいい人すぎて毎日のほほんと働いている。没頭できる趣味もなく、最近はインド式計算で11×11から19×19の段の計算をやっている。(え、文章にすると割りと怖い日常やな)

8歳のわたしはまさか28歳になってインド式計算をするような大人になっているとは思ってなかったでしょうね。結婚したのに実家に住んでて、仕事も続けてて、ちょっと前まで思い描いていたライフプランともかけ離れているし、人生ってわからないもんです。(コロナも含めてわけわからんなあ~)

んー、なりたかった大人はちょっと置いといて、好きな大人ってなんやろう。「可愛いひと」かな。

職場の先輩方がそうなのですが「大人やし」「こんな年やし」みたいな概念がなくて、横見たら駄菓子永遠に食べとるとか、めちゃしょうもないことでもゲラゲラ笑ってくれるとか、そこまで深く悩まず、奢らず、子供のような無邪気さを持つ方が多いなあと思います。(仕事はきちんとこなす)

まわりの友達でも「いいなあ」と思う子たちは、素直やったり、永遠としょうもない冗談に付き合ってくれたりと可愛いらしい子が多いです。

そんな姿が男女問わず、愛おしく、そして眩しく思えて、わたしはそんな大人になりたいなあとさいきん思うようになりました。

「あの人はこんなすごいことしてるのに」「あの人はこんなこともできるのに」とキラキラしたキャリアや暮らしぶりに執着していた時期もありました。(隣の芝は青かった)今はヘチマにのぼるアリを見つめて、インド式計算をしていますが。(楽しいか?)

「他人からどう見られるか」に自分のパワーを注ぐより、「自分と周りのひとがいかに快適に過ごせるか」を大事にできるようなそんな大人に私はなりたい。

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