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#5 人生の伴侶を失ってから喪失感があります

質問 大切なパートナーがいなくなり、喪失感が強いです。


7月に夫を亡くしました。がんの闘病1年10ヶ月でした。
他の人から見ても仲が良い夫婦と言われました。夫婦揃って還暦を超えたところなのでラブラブ! とかではなく「行事や趣味に一緒に参加」し、買い物も「荷物が多くなるかもしれないから」一緒に行くというだけです。でもいつも一緒でした。
泣かない日はない、という言葉が比喩ではないと知りました。誰かと笑ったり、家の猫を撫でていて心が平穏になっても、ふとした瞬間、突然悲しくなってしまいます。
「この話、夫に聞かせたい」と振り返ったら彼が居ない、「これ買おうかなぁ、ねえ使う?」と言おうとした瞬間。そんなときです。
商店街を歩いていても、家の中に居ても、突然その瞬間が来るので、なかなか人に会えません。
夫婦の両方を知る人からは、人に会えない状況を理解してもらえているようです。が、私だけを知る人からは、夫を失って自己憐憫に浸っているように見られているらしいです。
いきなり泣かれたら、相手も困るから行事やお茶のお誘いに出られないだけなのですが、どうしたらいいでしょう。会いたくないというより、本当に突然泣いてしまうんです。

回答 自分の時間を大切にして、心を癒してください。

大切な伴侶を亡くされて、本当に辛い日々を送られているのですね。突然の喪失感と、日々の生活の中で湧き上がってくる悲しみ、とても痛いほど分かります。
私も防大の同期が自死してしまった経験があります。その時も、ふとした瞬間に「あの人に見せたい」「あの人だったらどう言うだろう」と思い出しては胸が締め付けられました。特によく一緒に行っていた食堂で食事をする時、いつも一緒に食べていた席が空いているのを見ると、涙が出そうになって仕方がありませんでした。

あなたが行事やお茶会に出られないのは、決して自己憐憫ではありません。大切な人を失った悲しみは、時として予期せぬタイミングで押し寄せてきます。それは、あなたと旦那様の関係が本当に深く、素晴らしいものだった証なのです。お二人で過ごした日々は、きっと旦那様にとっても最高の思い出だったはずです。

悲しみの波が押し寄せてくる時期は、誰にでもあります。今はまだ、その波に飲み込まれそうになる時期なのだと思います。でも、少しずつその波は小さくなっていきます。今は無理に人と会おうとせず、猫ちゃんと過ごす時間を大切にしてください。

もし、お誘いをくださる方がいらっしゃったら、「突然泣いてしまうかもしれないので、今はまだ少し時間が必要です」と正直に伝えてみてはいかがでしょうか。理解してくれる人は必ず理解してくれますからね。

人それぞれに悲しみの向き合い方があります。あなたの場合は、まだ涙を流す時期なのかもしれません。それは決して恥ずかしいことではないし、誰かに急かされる必要もありません。あなたのペースで、ゆっくりと前を向いていけばいいと思います。

いつか、旦那様との思い出を笑顔で語れる日が来ます。その日まで、どうか焦らずに、優しく自分に接してあげてください。そして、周りの人にもその気持ちを少しずつ伝えていってください。きっと、理解者は増えていくと思いますよ。

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