fpを連れて(Mマウントレンズ撮り比べの小石川後楽園編その2)
3部作第2段です。詳しい話はこちらの記事をご参照ください。
今回は「フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」です。フルサイズ対応マニュアルフォーカスレンズです。
「SUPER WIDE」の名が表す通り超広角のレンズ。
驚くべき事にさらにこの上がいて、「ULTRA」と「HYPER」があります。12mmと10mmです。
私は超広角の「異次元な写り」と普段見られる「自然な写り」を塩梅よく持ち合わせる15mmを選びました。
大きさ・重さ等
広角レンズと言うとどんなイメージをお持ちでしょうか?
なんとなくデカくて重くて出目金を想像しませんでしたか?
ここで「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM(Lマウント)」の数値を見てみましょう。
全長150mm、重さ1185g、そして存在感を示す大きくせり出した前玉。こちら皆さんお持ちの広角レンズのイメージ通りのスペックだと思います。
一方で「フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」はそのイメージを覆します。
全長55.2mm、重さ247g、前玉はフィルタがつけられる形状。Lマウントにするにはアダプタをかませる必要がありますが、この差はアダプタ10枚でも持ってこない限り埋まりません。
圧倒的に小さく軽く、超広角の写りが手元に。
もちろんオートフォーカス機構はないですし、F値も4.5と大きめです。
写りに関しても、犠牲になっている部分はあります。方やArtライン「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM」はその辺りの妥協を一切排していますから、必要な重さと大きさであると言えます。
元も子もない事を言ってしまえば、土俵が違うのです。
しかし、わざわざ比較したのは皆さんお持ちのイメージを破壊するため。
ここから皆さんには、新たなイメージを持っていただきます。
手のひらに収まるサイズのレンズで映し出される超広角です。
撮ってみる
被写体の蛇口をこれだけ大きく写しても、周囲の風景が写り混んできます。
上を見上げて見た時の視界いっぱいの緑も写し撮ることができます。
前回も写した円月橋がこんな感じ。
構図も立ち位置もアングルもバラバラなのは、生暖かく見守っていただき、手前の橋に注目。
この手前から奥に伸びていく感じ。これは広角でないと撮れません。
さらに奥行感を求めて地面に敷かれたゴザを撮影。
気をつけないと足まで写り混む画角の広さ。レンズをホールドする指とかも写り混むので撮影の際は留意してください。
広がりを見せるのに最適な広角レンズ。
加えて高さも表現できます。
マクロヘリコイドを利用して寄って撮影しました。
さすがに周辺が流れますね。ぐるっとした感じ。
手に入る超広角
「フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」でした。
解放での周辺減光等はありますが、このサイズからすれば高い画質を持っていると思います。カメラバックの隙間にそっと入れておいて、ふとした瞬間に超広角を味わえる。そんなことが可能になるレンズです。
更に価格も8万円代となっており、そういう意味でも手に入りやすい。
超広角の世界、一度足を踏み入れてみませんか?
ということで、Mマウントレンズ撮り比べ第2段でした。
明日はいよいよ、最終回です。
それでは。