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sd Quattro Hを連れて(海を見たい、と君が言うから編)

こんにちは。私です。

引越し以後、家でお留守番だったsd Quattro Hが「海に連れてってほしい」と言っているような気がしたので、海を目指して来ました。

写真を見る前にsd Quattro Hの話をしましょうか。
sd Quattro HはFoveonセンサ搭載のレンズ交換式カメラです。
同様のFoveonのレンズ交換式カメラはsd Quattroがあるのですが、Hの方は兄貴分というか、センササイズが違います。APS-Hというちょっと聞き慣れないサイズで、APS-Cより少し大きめになります。

このセンサから描き出される画はベイヤー配列換算5100万画素に相当すると言われています。現状ではfp Lがベイヤー配列で6100万画素なので、トップの画素数を譲ったことになりますが、それまではSIGMAの解像度番長として君臨して来ました。

ただ、こちらも以前記事にしたdp3 Quattroと同様、ディスコンになってしまっています。なので、興味があって在庫を発見した方は迷わず購入をお勧めします。
と、堂々と言い切れないのがFoveon機の哀しいところで、使い勝手はやっぱりよろしいとは言えない。もっさりしたAFや記録速度、EVFの荒さに、電池の消費の激しさなど、あげればキリがないくらい弱みが出てきます。

それでもこの機体を使うのは、このカメラでしか写せない写真があるからですね。
では、実際に写真をご覧いただきましょう。写真は全てsd Quattro H + SIGMA 40mm F1.4 DG HSMで撮影しています。

私の記事を読みに来てくださる方は耳にタコかも知れませんが、Foveonセンサは質感を捉えるのが本当に上手い。二次元的に切り取るというよりかは、もうその空間自体を持って帰って来れる。と言ったら言い過ぎでしょうか。
でも、それくらい物の立体感や空気感を逃さないんです。それが現状最大サイズのAPS-Hのセンサでガツっと食らいつく物だから、もうたまりません。

千葉の動物園にお邪魔したわけですが、Foveon+動物園の組み合わせはもう最高ですね。カピバラさんのゴワッとした毛や餌になった草のツヤ、さりげなく映った後ろの水場の湿度感。伝わっていると思います。

SAマウントの望遠レンズは手放してしまったので、今回40mm(フルサイズ換算約52mm相当)一本で挑んだわけですが、この子ども動物園なるコーナーが一番動物との距離が近くてよかったです。

レッサーパンダもよう映っとる。
ガラス越しだったのでちょっと解像感に欠けますが、可愛かったので載せました。
可愛いは正義。

この鳥を撮っている時に、首から下げたカメラで熱心に撮影する少年を見かけました。彼もいずれ立派な沼の住人に⋯⋯ 、いやいや、写真家になるやも知れません。
にしても、良い羽の色してますねぇ。

その後、海の方までやって来ました。
ポートタワーの真下です。40mmで一番大きく写すにはどうしたら良いかと考えて、あえて対角線構図です。
学生時代に斜めの構図でしか写真を撮らない人がいました。その時は公表会みたいなのをやっていて、先生に当たる人からどうして斜めにこだわるのか、についてめっちゃ詰められていたような記憶があります。あの人は未だに斜め写真を撮り続けているのでしょうか?

というわけで海です。
思った以上に水が綺麗でびっくりしました。

久しぶりに一日sd Quattro Hを使って来ましたが、めっちゃ重いな、と感じました。最近は特にfp Lをメイン機にしているため、本体重量600g超えは体にこたえます。レンズも久しぶりにArt ラインだったので、結構しんどいロケになりました。フルサイズFoveonが本体1kgとかになったら耐えられんな、と思ったので、今から身体を鍛えようかと思う次第。

というわけでsd Quattro Hの写真をお届けしてまいりました。
少しでもAPS-H Foveonセンサの迫力が伝われば幸いです。

それでは。

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