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日本の教育を世界のスタンダードへ

先日スタンフォード大学で行われたカンファレンスへ参加してきました。
日本の教育を世界へという内容のショートムービーを見て、ディスカッションをするという内容のものでした。


ムービーの内容を簡単に説明すると、
6歳の女の子がクラスの合奏を通して成長していくストーリーです。
そのムービーの中に、日本の学校教育の真髄のようなものが随所に散りばめられていて、私はえらく感動して帰ってきました。
(ご存知の通り私は、簡単に驚き、簡単に感動して、簡単に騙せそうな人間です。コラア!違うぞぉ)

綺麗に並んだ上履きやランドセル。
廊下に貼られたテープにきちんと並ぶ生徒、給食当番やお掃除、日直制度など。お昼休みに流れる校内放送、先生の厳しくも温かい指導。

合奏を終えた頃には、子供達の中に、チームで誰も欠けることなく、みんなで最高のものを作り上げたという大きな達成感や自分もその大切な仲間の一人なんだという自覚が芽生えていました。
そしてそこには、私が経験した小学校生活があり、その映像が、音が、瞬間が、とてもノスタルジックで愛おしくて美しくて、気がついたら涙が出ていました。


そしてその映像を見た私は、自分が日本のアイデンティティを持っていることに劣等感を感じているということに気づいたと同時に、ああこういうところって胸を張ってもいいところだったんだと気づいたことで胸がいっぱいになったんです。



私は、アメリカのインテリアデザインの会社で働いていた時期がありました。
英語もネイティブレベルではない上にビジネス英語。電話を取るのも恥ずかしくて、周りの人に聞かれたくないなと思っていました。
取引先でうまくプレゼンもできないし、冗談一つ言って場を和ませることもできない。やたら真面目に仕事に取り組んだ結果、周りが思うように動かないギャップに一人で大きなストレスを抱えるということを経験しました。


でも毎日、私は誰よりも早く会社に着いて掃除していたし、他人に強く言えないことから自分を犠牲にして、週末を返上して働くことも多かったんです。正しいビジネス英語を身に付けたくて、昼休みなど時間があるときはたくさんの本を読んでいましたし、取引先からは細かすぎると言われるほど、何度も何度も電話して確認をして嫌がられていました。(ほんと日にちや時間を平気ですっぽかすんですよ。。涙)そして気づけば、私はこんなにやっているのに、なぜ周りは頑張ってくれないんだという不満を常に感じていました。

日本に住んでいる頃も海外の方と働いていたこともあったので、外国は日本とは違う時間の流れ方があることは理解していましたが、それでも周りで働く仲間が日本人であるかどうかで自分の気持ちは変わってきます。私が働いている頃は一人ぼっちで戦っているようで、精神的にも本当に追い詰められていたと思います。


On time, Responsibility, Hard working


私を苦しめていたこれらの言葉が、まさか胸を張っていいことだったなんて。
頑張っていたあの頃の日々が報われた気がして、涙が溢れました。


日本の教育を世界のスタンダードへ


アメリカにはファッショナブルレイトという言葉があります。遅れてくる方が余裕を持っていて人から注目されてかっこいいというものです。私はいつの間にか、一番に着いて待っているのは張り切りすぎていて恥ずかしいという気持ちになっていました。

世界基準を日本に合わせたらどうなんだろう。


礼儀、規律、調和



私たちは常に誰かのパートオブコミュニティで、みんなで一緒に成長する。
困っている人がいれば戻って足並みを揃えて進む。
心を一つにする掛け声をかける。
誰もいない野球場に一礼して、感謝を伝える。


これが日本の教育を受けた人たちに当たり前に根付いている日本の心です。


多様性が重要視される大きな社会の流れの中で、いつの間にか、私たちはグローバルスタンダードと呼ばれるどこか日本ではない国の基準を目指し、そのやり方は古い、このままでは世界に通用する人材は作れない。とグローバルカルチャーがミックスされた人物を作ろうとしているのではないでしょうか。
多様性を重要視された教育方針の中で、成長した人は本当に日本人らしい日本人なのでしょうか。

周りとの調和を大切にして、他人を思いやり感謝を示す、慎重に着実に進める。日本の教育は世界に誇れるものであって、劣等感を感じるべきところでは決してないですし、私たちは、これを世界のスタンダードへ押し上げていくこともできると思うんです。


いつか世界中に”日本の学校教育を取り入れたい”という学校機関が殺到して、日本人が胸を張って世界のリーダーになれる日が来るという壮大な夢を描きながら。


今、ちょっと鼻で笑ったでしょ〜!!だめよだめよ
夢は必ず叶いますから!日本の人たちがみんなでそれを願えば叶いますから。


信じましょう!自分達を。誇りましょう、心から。


なんてね!

ぜひ配信でも聴いてみてね。
まだ先の公開になりますが、ムービーのタイトルが知りたい人は個人的にメッセージください。

#やかましい嫁 #バーシー #泣き虫 #弱虫 #アメリカ子育て







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