遺書~やがて君になる最終話「船路」に向けて~

先立つ不孝をお許しください。

突然の事で驚かれた方もおられるかもしれませんが、察していた方も多かったと思います。

やがて君になる最終45話が掲載されている電撃大王11月号が9月27日に発売となります。

決して死にたい訳ではないのですが、恐らくこの話を読んだ私の心臓は尊さに耐え切れず、その四つ打ちをやめてしまうでしょう。

それならば、悔いの残らないように「やが君」への思いをここに残そうと思った次第ではございますが、この聡明な頭をもってしても自分の「やが君」への思いを書ききれるとは到底思えません。

そこで、仕方なしではありますが、イキリオタクのごとく自分語りをしようと思った次第でございます。

私の「やが君」との出会いは単行本の1巻と遅いものでした。

仲谷先生の漫画は好きでしたので、追いかけていたつもりではございましたが、恥ずかしながら電撃大王を買うまでには至っておりませんでした。

当時は「まんがタイムきらら」を購読しており、月の支出を考えたら月刊誌2冊は買えないだろうという浅はかな考えでございました。

その後、きらら・電撃大王・百合姫の三本買いをする人間と同一人物とは思えませんね。

話がそれました。単行本1巻を読んだ私は衝撃を受けました。いや、流石に嘘です。仲谷先生の作品なので元々大きく期待しておりましたので「キタキタキタ~!(ガッツポ」という感じでした。

最初のポエムだけで、もうこの作品は傑作にしかなりようがないと思いました。

しかしながら、この時はまだ「侑と燈子にどんな悲恋が待ち受けているのか」という考えしかありませんでした。

その後、物語が進むごとに物凄い力で引き込まれていく作品の力に、為すすべなく沼に引きずり込まれ、2巻を読み終えた段階でその月の発売日に電撃大王を買いに車を走らせておりました。当時は新潟に住んでいたので、最寄りの本屋に行くにも車を使うしかありませんでした。こんなに興奮した気持ちで運転して平気なのかと思いながら走らせた車は無事本屋に到着。電撃大王の最新号はありませんでした(田舎は発売日に売らない)。私が田舎を憎んでいる理由の9割はこれです。

さて、本当の衝撃はここからでした。

私の運命を変える1冊が発売されてしまいました。

入間人間先生の「やがて君になる 佐伯沙弥香について」を読んで私は死にました。

つまり私は既に一度死んでます。もう何も怖くない。すがすがしいきもちで金曜日を迎えることができますね。

そうはいかないのでイキリオタクを続けさせてもらいますが……

この本には、私が欲していた百合物語が全て詰まっていたとまで思わされました。

佐伯沙弥香が、私の中で大きな割合を占めるようになりました。

書きながら思い出しましたが、そういえばこのスピンオフ発表前から佐伯沙弥香佐伯沙弥香言っていたような気がします。記憶(かわいい)は捏造(つく)れる。

ただ、この作品で私の佐伯沙弥香への思いがどんどん膨らんでいった事は確かです。思いが強すぎて、まだ2巻が読めてない……。沙弥香が幸せになってしまいそうで……。

最終話「船路」で彼女がどうなるのか。3巻はどうなるのか。信じて待とう。できれば生きて感想を言いたい……。

最後に

私はこれまで「やが君」についてはかなり運が強かった、縁を繋げてもらってきたと思います。

アニメの先行上映会は、飲み会のせいで予約受付開始10分後くらいにようやくサイトにアクセスしたのに席を頂けました。トークイベントがあるとは知らずに、見終わって「ウワアアアアア」ってなっている時に演者さんが入ってきて「???????」となったのを覚えています。高田憂希さん、めちゃめちゃかわいかった。

舞台「やがて君になる」は「トークイベント回はどうせ物凄い倍率だろうから2日とも応募しとくか。どうせ当たらんやろうけど」で2日とも席を頂けました。正直、アニメが盛り上がっていても舞台となると人気ないのかなあ……?なんて思っていましたが落選している方を結構みかけて私なんかが当選してしまって良かったのかと、少し申し訳ない気持ちにもなりました。この舞台で礒部花凜さんの演技に惚れてしまいました。マジで佐伯沙弥香がそこに居た……。トークイベントの時のギャップにもぐっときました。応援してます。生きねば……。

最終回を迎える「やが君」ですが、単行本最終巻もありますし、ささつ3もありますし、アニメ2期もアニメささつも舞台ささつもまだ残ってます。舞台ささつでは礒部花凜さんを決して放さないようにお願いします。

私の心臓が最終回に耐えられるとは思えません。

でも、これだけの楽しみが待っているなら死んでられません。

私は何度でも蘇ります。

生き返った時には、また一緒にやがて君になるの話をしましょう。

そしてうまい飯を食い、酒を飲み、笑いあいましょう。

皆さんの心臓が最終回の尊みに耐えられるよう心から願っております。

それでは、さようなら!












追伸

11月のリリマジは申し込みますので、当選したあかつきには「シャッハ・ヌエラについて」の後編を出したいと考えています。楽しみにしている人がいるとは思っておりませんが、私は楽しみにしております。

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