シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 今は静かに退いても、再び知意と美意識で感動を与えてくれる。
[新型コロナ:シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 会社更生手続きへ (写真=ロイター) :日本経済新聞]
> カナダのサーカス劇団、シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループは29日、カナダの破産法に基づき会社更生手続きに入ると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、3月以降に劇場での上演を停止していた。興行収入がなくなり、約9億ドル(約960億円)の債務返済が難しくなった。
戦略、マーケティング、人材活用等々のビジネス書で必ず紹介されていたシルク・ドゥ・ソレイユ。
サーカスに芸術的要素を加え、圧倒的差別化を成し遂げた、ビジネス史に残る、大成功のビジネス戦略です。
ビジネス書のベストセラー、「ブルーオーシャン戦略」にも取り上げられています。
ある時、ふと目にした一文を思い出します。生存競争で生き残ったのは、強いものでも、変化に対応できたものではなく、単に運が良かったものだ。
よく見るNetnewsの記事でした。
身も蓋もない話しですが、人の知意と美意識の極みと言っていい、シルク・ドゥ・ソレイユのビジネスプランが壊れてしまったのを知ると、歯がゆい思いをしつつ、運に左右されてしまう運命論を受け入れてしまいそうになります。
永遠に繁栄する国家が無く、世の中が興亡の歴史で満ちている。絶対と不変を求めて、一時成しても、瞬けば消える。極めれば砂上の幻なのかもしれません。
ただ、運により消える定めなら、運により興る希望も。常に人は前者よりも後者を強く願い信じるもの。そう、思います。
シルク・ドゥ・ソレイユ。今は静かに退いても、時が来たなら再び、知恵と美意識で僕たちに驚きと感動を与えてくれるはずです。
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