凡庸雑記「睡眠」それと夕暮れの福岡
福岡の夕暮れを今回は紹介。
散々歩いて日が暮れて、もうそろそろホテルに帰ろうと足速に歩きつつ撮った。
夜といえば、どんな時でも、どんなところでも、速攻でぐっする眠ることができるのが、自慢だった。
夜が眠れない、寝付けないなんてことが、世の中にあるのかと異世界のことのように思っていた。
が、一年前ぐらいから、全く寝付けなくなったし、夜中に何度も目が覚めるようになってしまった。せっかく気持ちよく寝ていたのに、目が覚めてしまい、もうそこから七転八倒の寝返りを打つことになる。
哀れにも、トイレが近いことが主な原因なのが、絶望的に気恥ずかしい。なんだか、かんだか、よる年並みってやつ?と、世を儚んでしまう。
こうして眠れなくなり、初めて睡眠の重大さを実感している。
布団の中で、眠れない苛立ちと憤りを感じながら、ついついiPhoneを手に取りブルーライトをふんだんに浴びたり、Kindleで実物の夢の代わりに、物語を摘んだり、眠りとは遠のいてしまう罪悪感を丹念に積み重ねている。
最近、よくある成功本の中で、眠りの質がどうのこうのと見かけるようになった。いよいよ成功ものもネタが尽きて、誰でもできそうな眠りをご大層に扱うようになったのかと、横目で見てきた。
でも、こうして毎日眠れず、そのせいで昼間スッキリ、クッキリ集中して生活ができなくなった、哀れな男は実感するのだ、眠りは意外に難しく重要な技が必要なのかもしれないと、眠れない頭で考えたのだった。