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所長日記1 : 学ぶためにアウトプットすること

1ヶ月前くらいの記事ですが、東洋経済オンラインで次のような記事がありました。

タイトルでは、キャッチーな「Youtubeで見ただけで満足する学習は意味がない」が主題になっていますが、実はそれ以上に非常に興味深いことが書かれていました。

文章を引用しますと、

「ラーニングピラミッド」がまったく根拠のないデータであることが最近わかってきました。

とのこと。

ラーニングピラミッドは、説明するまでもないくらい有名な
理論ですが、単に自分で読んだり・聞いたりするよりも、ディスカッションしたり・実践したり・他の人に教えたりするほうが、学習の定着率(学んだことを忘れない率)が高まるというものです。

このラーニングピラミッドの理論、私としてもすごくしっくりきていて、会社で研修するときとか、社外で講師するときとか、ほぼ毎回話をしていたんですよね。

記事によると、2018年の論文で「実証研究に基づかず、認知心理学的にも矛盾した結果」と書かれているそうなので、私自身の学習不足が嘆かれるところです。

とはいえ、なぜラーニングピラミッド理論がしっくりきていたのかというと、やっぱり本で読んだだけに比べて、人とその話題について話したりすると、自分の中で残っている感が強かったからです。


逆に、この理論が否定されたというのは、違和感があるなぁと思って東洋経済オンラインの記事を読み進めていたのですが、しっかり身につけるための学習方法として結論付けられていたのは

理論だけで、頭でっかちにならないように、実際に口を開き、身体を動かし、人前に立つ。さまざまな「学びの実践」を重ね合わせることが、何よりの学びになっていくはずです。

ということでした。

記事では、これを「ハイブリッド教育」と呼んでいましたが、確かにラーニングピラミッドは違うのかもしれないけど、やはり本を読むだけではなく、実践してみたり、人と話してみたりする(=ハイブリッド)は重要なんだという、まあ違和感ない結論になっていました。


そして、最後まで読んで改めて思ったことは、自分自身がどうしてもインプットばかりになってしまっているということでした。
特に最近は、コロナ禍でリモートワークが進んでいて、人と雑談する機会が減ってきたりしています。そうなると、「そういえば、こんな本読んだんだけど」とランチタイムや、仕事の合間に無意識のうちに行っていたアウトプットがなくなり、読むだけ・聞くだけになってしまっていました。


そこで、今日から「所長日記」と題して、日々私が学んだことや、そこから考えたことをアウトプットして、読んでくださる皆さんと共有させていただこうと考えています。

PAX dare Laboなので、ビッグデータ・機械学習関係もありますが、それ以外の哲学・思想系だったり、教育系だったりと、ジャンルは様々です。

学びのソースは、今日の記事のようにつけておきますが、そこから書く内容は私見なので、ぜひ「そうだね」とか「そうじゃないんじゃない」とか、コメントいただければ幸いです。

では、また。
次回の所長日記で。


Pax dare Laboは、ビッグデータを新たな社会インフラとすることで、企業や自治体などの組織も、そして個人も幸せに生活することができる社会のために活動しています。

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