性格傾向を知るテスト(性格心理学)
自分のことは自分が一番良く分かっていると思われるかもしれませんが、意外と自分のことはよくわからないものです。客観的に自分のことを見つめるテストがあります。次の質問にあてはまると思うものにチェックをつけてみてください。自分の心の特徴がわかります。以下のAからEまでの質問であてはまるものの個数をメモしておいてください。
【質問A】
□社会的なルールは守る
□不正は小さなものでももよくないと思う
□礼儀作法はしっかりしている
□意見や考え方をしっかりと持っている
□部下、後輩、子供が間違ったことをするとよく指摘する
□自分は責任感が強いと思う
□時間管理や金銭感覚はしっかりしている
□よいことと悪いことは、はっきりさせたい
【質問B】
□頼まれると、なかなか断れない
□後輩や子供をよくほめる
□義理や人情には厚いと思う
□困っている人を放ってはおけない
□人の意見には、よく共感するほうである
□他人の欠点よりも長所に目がいく
□ボランティアには参加したいと思っている
□友人や家族の失敗には寛容である
【質問C】
□仕事や勉強は計画的に行うことが多い
□何かを決めるときは、できるだけ多くの人意見を聞きたい
□あまり感情的に怒ったりしない
□分析や理由を考えることが得意である
□体調がいまひとつのときは無理をしない
□自分にとって「損か」「得か」を考えて行動してしまう
□仕事は能率的に進めるほうだ
□論理的に説明するのが得意である
【質問D】
□人を笑わせることが好きだ
□言いたいことは遠慮なく言える
□感情がよく顔にでると言われる
□欲しいものはどうしても手に入れようとする
□人見知りはあまりしない
□「すごい」「へぇ〜」などの感嘆詞をよく使う
□小さい子供と一緒に遊ぶのが好き
□ついつい調子に乗って騒ぐことがある
【質問E】
□物事を決められずに困ってしまうことが多い
□自分の気持ちをうまく表現できない
□遠慮がちで消極的なほうだ
□よく後悔することがある
□人から期待されるとつい無理をしてしまう
□がまんすることが多いと思う
□人が何を考えているか? 顔色をついうかがってしまう
□話し合いでは自分の意見を主張できない
精神療法のひとつである「交流分析」では人の自我を5つの機能に分けて、「5つの心」に分類する考えがあります。これは誰でもが持っているものですが、人によって強く出てくる部分とでてこない部分がある。このチェックリストはこの「5つの心」を知るために、簡易的にまとめたテストになっています。質問A〜Eは5つのタイプの特徴と連動していて、どの項目のチェックが一番多かったかで自分の性格傾向を知ることが出来きます。また少ない項目部分から現在の自分に足らないものもわかってきます。
1. 批判的な親(CP/Critical Parent)
【質問A】が一番多かった人は、簡単に言うと子供を厳しくしつける父親のような性格です。自分にも他人にも厳しく、親のように積極的に相手を干渉します。曲がったことが嫌いで高い理想を持っていますが、相手を小馬鹿にしたり、意見を押しつけたりする傲慢で強引な部分を持っています。
2. 養育的な親(NP/Nurtural Parent)
【質問B】が一番多かった人は、深い愛情を持つ優しい母親のような性格です。困っている人を見ると放っておけない面倒見のよい人。思いやりの気持ちが強く優しい性格なので、人のミスに寛大に接することができますが、自分や他人に甘い一面もあります。
3. 大人(A/Adult)
【質問C】が一番多かった人は、計算高く物事を冷静に判断できる大人のような性格です。計画的で効率重視でものを考えます。問題が起きても落ち着いて対処できる人。客観的なデータから分析して判断することを得意としますが、自分の「損得」で動くこともあり、周囲からは冷たい目で見られることもあります。
4. 自由な子供(FC/Free Child)
【質問D】が一番多かった人は、素直に自由に自分を表現する子供のような性格です。好奇心旺盛で色々なことに挑戦していきます。明るく誰からも好かれる性格です。しかし正直に思ったことを口にしてしまうので、他人への配慮が欠けて人を無用に傷つけることもあります。
5. 従順な子供(AC/Adapted Child)
【質問E】が一番多かった人は、上司や目上の人の言いつけを守る従順な性格です。自分の感情を封じ込めても相手の期待に応えようとしてしまいます。人に嫌われることを恐れ、遠慮がちで常に人に合わせているために、主体性がなく卑屈になっているケースもあります。日本人に多いタイプです。
この性格テストはもっとも高いところをひとつ参照するのではなく、高いところと低いところのバランスや高いところを組み合わせて性格傾向を探るものです。たとえば自分は「養育的な親」でありながら、「従順な子供」のような要素も強く持っているなどと見ます。どんなところが高く、どんな部分が自分にはないのかを確認してみましょう。