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「魅惑の心理」マガジンvol.139(2022年の心理学)2022年における対人心理と対策

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2021年は心理の世界でも大きく変化をした年だと思います。新型コロナウイルの世界的な流行を受けて、大きく環境が変化しました。人の心は環境要因に大きな影響を受けます。そもそも高まっていた一部の心理傾向が、コロナの影響を受けて加速度的に進んだり、新しく出現してきた心理傾向もあります。今回の「魅惑の心理」マガジンは、2022年の環境変化から浮かび上がる対人心理の傾向と対策について考えていきたいと思います。2022年の人間関係の流れを先取りして、対策を今のうちから準備して、コミュニケーションに活かしていく作戦です。

○人と人との距離が離れてしまう。その距離を縮めるとても簡単な方法

まず近年の消費行動に目を向けてみましょう。統計局家計調査の出資金額を見ると「食料」がこの10年で大きく増加しています。一方で「交際費」の現象は著しく、大きく減っています。また「家具・家事用品」が増え、「被服及び履物」が減っていることから、外で過ごす時間、価値の低下、逆に家での生活を充実させたいという思いが見えてきます。これはコロナの影響でさらに強く出てくると思いますが、おうち生活の充実はコロナの影響というよりも、コロナ前からあり、コロナで加速したと考えるべきでしょう。心理的にこのデータから見えてくるものがあります。

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