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「魅惑の心理」マガジンvol.58(人間関係改善術)

4月12日に厚生労働省から先月の全国の自殺者数が前の年に比べおよそ20%減ったこという発表がありました。先月の全国の自殺者数は前の年の同じ月に比べ359人少ない1,455人で、19.8%減ったことがわかりました。少なくとも最近5年間では最も大きな減少幅です。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族ら同居する人が外出せず家にいることや、職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因とみられています。

この数字は「人の苦しみは経済よりも人間関係」とSNSでも衝撃を持って迎えられました。経済活動の苦しみはまだまだこれからで、実情はわかりませんから、一概に比較できませんが、確かに学校と職場での人間関係は人の大きな悩みの要因であることは間違いないでしょう。ポーポーが全国3,517人(男性2,145人、女性1,372人)、参加年齢11〜93歳(最多年齢層35〜40歳)を対象にした人間関係に関する調査でも、「最近、あなたは人間関係で悩んでいますか?」という問いに、「かなり悩んでいる」と回答した人が10.4%、「少し悩んでいる」という人が38.7%、合わせて49.1%の人が現状の人間関係で悩んでいるという結果がでてきました。人間関係は2人に1人が悩む非常に身近で大きな問題です。

今回の「魅惑の心理」マガジンでは、この人間関係の改善に向けて、心理学的な背景をベースにし、ポーポーが日頃から気にして考えていることを解説していきたいと思います。

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