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「魅惑の心理」マガジンvol.53(家庭での夫婦関係悪化回避術)

テーレワークによって夫婦で毎日家にいることになり、喧嘩をすることが増えた。そんな話をよく聞きます。仕事に外に出るということで、うまくバランスを取れていた家庭は、お互いがずっと家にいることでお互いにストレスがたまり、喧嘩に発展しまうようです。特別嫌いな関係ではないのに、そんなバランスの崩れから始まる関係悪化は不幸です。

夫婦を続けていると喧嘩をすることも増えるでしょう。しかし喧嘩は悪いことではないとポーポー・ポロダクションは考えています。自分の不満を心にためずに放出することはとても大事です。怒りは軽度のうちに相手に表現したほうがよいのです。問題は喧嘩をすることではなく、喧嘩の仕方、相手への怒り方なのではないでしょうか。怒り方を間違えると、ほぼ確実に夫婦は険悪な関係になり、破局に向かってしまいます。たとえばこんな例があります。

「ここに靴下脱ぎ散らかして、ココに入れてって言っているでしょう。頭悪いんじゃないの?」

こういった批判は相手を否定する行為です。相手の自尊感情を地に落とすものです。落とされた夫は自分の自尊感情を高めるために行動を正当化しようとし、妻を見下したような態度を取ることがあります。言い合いでは女性も負けないので、日頃の批判も加わってくると、ほとんどの男性は、怒って会話を止めて席を立つのです。

これが破局への王道です。

女性は怒ったときは、相手の否定ではなく、自分の感じていることを言うほうがよいのです。ちょっとした会話の工夫で関係の悪化を回避できます。

「私はがっかりする」「残念に思う」

自分が「悲しい」「不幸である」という感情を伝えるのです。相手も自分も大事にするコミュニケーション方法に、アサーションというものがあります。怒りをまっすぐにぶつけるのではなく、相手の(行動)それによる(影響)自分の(感情)を順番に伝えるのです。すると先ほどの言い方はこう変わります。「靴下脱ぎ散らかして(行動)、子どもがマネするから(影響)、私はとて悲しい気持ちになるわ(感情)」となります。言われたほうは反発しにくく、論理的な内容に納得しやすくなります。特に男性は責められていると感じる言い方を拒絶しがちです。

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