【#75】田口元義「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」
僕が中学時代にお世話になった相模原ボーイズでは、当時毎年のように聖光学院へ進学する選手がいた。もともと祖母が福島におり、福島県に親近感を抱いていた僕にとって、聖光学院はすごく好きな高校なのだ。
小学生の頃は漠然と「聖光学院って格好良いな」くらいにしか思っていなかったが、中学生になって実際に聖光学院で野球をした人の話を聴くと、「すさまじいな…」と憧れよりも畏怖のような気持ちが大きくなった。
実際には見たことがないが、あの泥臭さ。男らしさ。とにかく格好いい。
指導者になってからは、自分もああいうチームを作りたいと思った。
そんな聖光学院野球部を作り上げた斎藤監督を中心に書かれた本があることを知った。かなり細かく分厚いがあっという間に読み終えた。
一燈照隅
まずは自分が光り輝く。そして、その小さな光が周りを明るくする。それが集まって、広い地域が、国が明るくなる。そういう信念をもって、人と接していきたいと意を新たにするきっかけになった。