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今さら聞けない 動画撮影の基本の“キ”

動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。

今回は、『動画撮影』についてお話しします。
1人1台スマホを持っている時代になり、いつでも誰でも動画を撮影出来るようになりました。
ただ、どうやって撮影すればよいかについては分かっているようで分かっていない人も多いのではないでしょうか?
そこで今日は、撮影についての『基本の“キ”』について詳しくお話ししたいと思います。

ズーム・パンの多用は禁物

【パン】

カメラが苦手な人がよくやりがちなのが、カメラを動かしすぎるということです。
カメラを横に動かすことをパンと言いますが、やたらにパンをする人がいます。
パンをしてはいけないということでは全くないのですが、パンをすることで以下のようなデメリットがあることも頭の中に入れておく必要があります。

①ゆっくりすぎると、時間が掛かりすぎる。
 →見ていると退屈に感じる
②ハンディ(手持ち)でパンをすると、ブレブレになる。
 →見ていて気持ち悪くなる
③パンが速すぎると、何が映っているか分からない。

安易にパンすることだけを考えず、広いサイズを撮影して、続いて狭いサイズを撮影、2つの映像を編集して組み合わせるなど、他の方法も視野に入れて撮影するとよいです。

【ズーム】

ズームについても同様です。
スマホなどでピンチアウトすると簡単にズームできますが、ズームするデメリットもあります。

①画質が落ちる
 →スマホなどはデジタルズームといってレンズでズームしているわけではなく、モニターを拡大するようにズームしているので画質が落ちます
②ぶれる
 →手ぶれ補正でかなりブレが少なくなったとはいえ、ズームをするとそれだけブレも大きくなります
③落ち着かない
 →テレビでよくみられるズームはカメラマンが滑らかにズームしているのでよいですが、スマホなどですとどうしても急にズームしたようになり落ち尽きのない映像になりがちです

被写体や撮影条件にもよりますがズームではなく、近づいて撮影できないか検討しましょう。被写体に近い方が、画質もきれいですし、よりよい映像が撮影できることが多いです。

太陽はどこにある?

外で撮影する場合は、常に太陽がどこにあるか考えながら撮影しましょう。
被写体が太陽を背にすると、逆光になり顔が黒くなってしまいます。
逆光が絶対にダメというわけではありませんが、逆光になると撮影しづらいということが分かることが大切です。
一番は、太陽の位置を全く気にせず撮影して、結果、あまりよい映像が撮影できなかったという事態は避けたいものです。

音声を軽視する傾向

撮影のとき、絵ばかり気にしていて、音声が軽視されがちです。
私が思うに、動画撮影で最も気をつけなければならないのが「音声」だと思っています。
音声で作品の質が大きく左右します。
魅力的な映像を撮影しても、音質が悪い作品は視聴者が動画を見ない恐れがあります。

スマホ撮影の場合、カメラの近くにマイクが設置されています。
カメラに近い位置で話せばクリアに音が入りますが、
カメラを別のところに向けると、音が入らなくなります。
場合によっては、外部マイクを使用することをおすすめします。

また、人が画面の中で話すシーンがなければ、
編集でナレーションを入れたり、撮影時に音だけ収録して別の映像に差し込むなど工夫するとよいでしょう。


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