【初心者向け】はじめてのDTM パソコンについて考える
【はじめに】
この記事は、初心者向けにDTM歴5年の筆者が、今まで使ってきたパソコンを踏まえて、はじめて買うDTM向けのパソコン構成を考える企画です。
【デスクトップかノートか】
デスクトップがいいでしょう。家で引きこもって作業するので、基本的に持ち出しません。そもそも、デスクトップの方が同等の価格でもより良いスペックに組めたりします。
ノートを選んだ方がいい人は、
①バンドのレコーディングに持ち込みたい
②部屋が鬼のように狭い
③スタバでMacBookでイキリ倒したい
など、PCを持ち出さないと音楽製作が出来ない人と一部のApple信者に限定されます。
【WindowsかMacか】
①低予算、②私生活との共通性、の2点から、Windowsです。
10万円以下でパソコンを用意したい時などは間違いなくスペック的にWindowsの方がコスパがいいです。Appleのパソコンはぼったくりにもほどがあります。
昔は、Macでしか動かないソフトなどがあったようですが、現在はほとんど、どちらのOSでも動かすことができるようになっています。また、会社や学校でさわるパソコンはほとんどWindowsです。私生活での技術の共通性を考えても、Windowsになるでしょう。
例外として、
①家族がApple好きすぎて、Apple製品を日頃からよくさわっている人や
②すでにMacBookを持っている人
③お金持ち
は、Apple製品を買ってもいいと思います。
また、iPhoneやiPadを持っている人は、共通のソフトを動かせたりするようなので、パソコンから持ち出し用のタブレットまですべてAppleで固めてしまうのもいいでしょう。
【予算】
最低でも8万円前後はほしいところ。
10万円出せば、かなり良いものが買えると思います。後でお話しするスペックを参考に、実際に探してみてください。
個人的なプランとしては、
パソコン:10万円
PCモニター:1万円
オーディオインターフェイス:3万円
モニターヘッドホン(開放型):1万円
モニタースピーカー:1万円
余裕があれば、
モニターヘッドホン(密閉型):1万円
を追加してもいいでしょう。
以上のの、計16万円(+1万円)で機材を揃えることを想定しています。徐々に揃えていく感じが、経済的にもいいと思います。優先順位は提示した順番で良いと思います。
DAWやプラグインがここに含まれていない理由は後でお話しします。
【パソコンのスペック】
パソコンのスペックについては以下を参照してください。デスクトップを買う前提でお話しします。
①CPU 「第8世代以降かつcore-i5以上」
第8世代は2021年現在で約3~4年落ちのCPUになります。筆者が問題なく使えているので、指定させていただきました。名前の末尾の数字が8000番台のものが、これにあたります。
最新版のIntelのCPUは第11世代になります。なので、末尾の数字が11000番台になります。
AMDのCPUを使いたいなら、ryzen5か、7を選べば間違い無いでしょう。世代としては、第三世代(おおむね末尾の数字が3000番台)あたりがよいでしょう。
個人的には、Intel製CPUの方が、動作が安定する印象があります。
ここを読んでよくわからない人は、
「とにかく新品で、i5かi7が乗ってるやつ」
を買えば問題ありません。
②メモリ「16GB以上」
筆者のパソコンは8GBですが、正直パワー不足を感じます。16GB、できればデュアル(8GB×2)にしましょう。
中古が安く出回っており、壊れにくい部品ですので、知識のある方は後から増設してもいいと思います。
よくわからない人は
「メモリは16GB以上」
と、覚えておきましょう。
③ストレージ「断固SSD」
2021年ともなれば、ストレージは、SSDの500GB以上をおすすめします。異論は無いでしょう。正直、SSDの速さを、体験すると、HDDには戻れなくなります。
1TBあってもいいでしょう。
HDDをバックアップ用に追加してもいいと思います。
よくわからない人は
「ストレージ(ディスク)はSSDで500GBか1TB」
と覚えましょう。
④グラフィックボード「いらない?」
DTMをするだけなら、Intel標準のグラフィックボードでも問題ないような気もしますが、
昨今のDTMerはおそらく、動画にしてYouTubeに上げる人が大多数でしょう。
軽めの動画編集なら、GT1030~GTX1650を乗せるのが良いと思います。
将来的に複雑な動画編集をする可能性が間違いなくある人は、購入時点でGTX1660以上、できれば2000番台のものを乗せて起きましょう。ただし、めちゃくちゃ金額が高くなります。
また、パーツをあとから購入して、自分で付け足すこともできます。
よくわからない人は
「あとで考えればいい」
です。
【パソコンのスペックまとめ】
まとめです。
・Windows10
・デスクトップ
・CPU core-i5
・メモリ 16GB
・ストレージ SSD,500GB
・グラフィックボード なくてもいい
最低限これにあわせて組めば、2~3年は満足に使えるでしょう。デスクトップなら、自分で組み替えることもやりやすいです。不満がでたら、改造すればOKです。
また、購入時の注意点として、
・マイクロソフトオフィス(ワードやらエクセルやら)は無し
でいいと思います。
【DAWがいらない理由】
先ほど、予算内にDAWなどの音楽製作ソフトを含みませんでした。なぜかと言うと、
「オーディオインターフェイスに無料で付いてくるから」
です。
ほかにも、
「無料で使えるソフトがたくさんある」
からです。
オーディオインターフェイスに付いてくるものは、機能制限版になります。しかし、実際に購入すると、1万円~2万円相当のソフトになります。
多くのDAWは、製品版の中にも階級が設定されており、フルセット版、簡易セット版、最低限セット版、無料版など、段階に分けて価格と機能が設定されています。
オーディオインターフェイス付属のものは、中間グレードの商品がそのままついてきます。
さらに、フルセット版にアップグレードするときに、ちょっとだけ安くなります。つまり、フルセット版にちょっとだけ安くできます。
DAWは、実際に使ってみると、使いにくかったりすることもあります。
自分も、4つほど試したことがありますが、そのうち1つはまったく操作方法が理解できずに挫折しました。
予算を少しでも押さえたいのであれば、DAWはあえて後回しにしましょう。
【おわりに】
いかがでしたか?パソコンのスペックや予算感について、少しでも理解していただければ幸いです。
Appleをボロクソに叩いていますが、
Apple製品はお金に余裕があれば買ってもいいとも思います。
セキュリティも良いし、スペックもある程度保証されています。
お金とこだわりがあるなら絶対Appleです。
最後に、今回提示したスペックで、2021年5月現在で購入した場合の金額を以下に表示しておきます。スペックの組み替えなどがしやすいBTOでの見積りになります。
【おまけ 見積り】
ドスパラ価格 7万5710円
基本構成からメモリを16GBに、ストレージをSSD500GBに変更。
3年前に筆者もドスパラで、Magnateの旧品番を購入しました。当時はメモリ8GB、1TBHDDで6万円台くらいだった記憶があります。もろもろ保証などもつけましたので、結局8万円くらいかかった記憶があります。
パソコン工房 7万1258円
メモリを16GBに変更
パソコン工房の方は、少しだけ安めではありますが、ほぼ変わらない価格帯ですね。
パソコンは、パーツ相場によって値段が変わってくることがあるので、こまめにチェックしておいて、安くなったタイミングや、セールを狙うと、もう少し予算を押さえられるかもしれません。