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大腸内視鏡検査(後編)

11:50には腸内洗浄が完了した。
検査は13:00から行われるので、1時間待つことになった。


いつもよりも秒針の音が力強く聞こえる。
慣れないことをする時、不安な気持ちが強い時は時が経つのがとても遅く感じる。

12:30になると、検査着に着替えるように促された。
お尻の穴だけ露わになるようになっており、なんとも破廉恥である。お尻の趣味はないけど。

途中、眼鏡を含めた装飾品を全て外してくださいと言われた。極端な近視を理由に眼鏡は許可を得た。

カメラを入れるので、どうせなら自分の腸内を見たいという下心(?)もあった。

検査開始

13時を10分過ぎた頃、診察室から名前が呼ばれたので、フラフラのまま診察室へ向かう。
横向きになって診察台に寝るように促される。

仰々しい装置が沢山置かれた診察室は、本当に最悪で医療を感じる匂いがより一層脳にこびりつく。

どうやら点滴を入れるらしい、意識がしっかりある状態での点滴は人生ではじめてだった。

血管が浮きにくいので、血液検査とか本当に嫌な思い出しかないのだけどどうやら一回で済んだみたいだ。

チクリとした注射針の痛みを左腕に感じながら、ケツ担当の先生の挨拶に対応する。

次の瞬間に先生の攻撃が来る。

「痛みますからね、だんだんボヤけてくるはずです。」

静脈麻酔が入ってくるとジンジンと腕が痛む。
言いながらやるのやめろっていつも思う。

すぐさま視界がボヤけて、現実と切り離されていく。

「入れますね」

フワフワした状態でそんなこと言われましても…。
腸を膨らます必要があるのでお腹が張っている感覚がある。

間髪入れずにケツからカメラが入ってくる。
静脈麻酔がしっかり効いているため異物感もあまり感じないが、えも言われぬ敗北感があった。

カメラを動かして腸内を探検しているらしい。
たまにどの部分かの説明と綺麗なことを教えられる。

30分ぐらい思う存分ケツを探検したかと思うと、カメラを引っこ抜かれ静脈麻酔が落ち着くまで寝てくださいと言われたので、大人しく従う。

ヤリ捨てされたらこんな気持ちなのかなとか思ってた。

1時間弱で目を覚ますと、診察結果を聞かされる。
どうやらとても綺麗な腸らしい。

写真載せようかと思いましたが、人によってはショッキングだと思うので控えます。見たい人がいたら連絡ください。

こうして俺の初めてのヤリ捨て、もとい大腸内視鏡検査は幕を閉じた。

受付で大人しく診察料を支払って帰路に着く。

帰りのタクシーの中で、願わくばポリープとかあって欲しかったとか思ってた。なんかそっちのが納得感(?)あるし。

とにかく不安だったけど、何事もなくて良かった。
解放された後にハンバーグを食べた。

20時間ぶりの食事は滅茶苦茶美味しかった。

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funai(pav)
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