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イベルメクチンの新型コロナへの有効性

イベルメクチンは、大村智(北里大学特別栄誉教授)によって開発された抗寄生虫薬であり、これまで10億人の人々に投与され、数十万人の人々を失明から救ってきたと推計されています。大村教授はイベルメクチンを開発した功績で2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

そして最近の研究で、イベルメクチンが新型コロナウイルスに対して様々な作用を持つことが明らかになりました。

イベルメクチンに抗ウイルス作用があることは既に2012年の次の研究で実験的に確認されています。

「イベルメクチンは抗生物質だからウイルスには効かない」というのは何の根拠もない単なる俗説であることがこの論文でわかります。あらゆる抗生物質がこの点で同じというわけではないのです。

前掲論文はHIVやデング熱ウイルスの増殖抑制に関するものですが、新型コロナウイルスへのイベルメクチンの作用についても既に2020年4月の段階でオーストラリアの研究チームによって試験管内で確認されており、私も同時期にツイッター上で論文を紹介しています。

大村智先生の著作「イベルメクチン」(河出新書)では、イベルメクチンの新型コロナウイルスへの作用機序、各国での治療成果が日本語でわかりやすく解説されています。必読書です。

イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症に対する治験を実施している北里大学の大村智記念研究所のホームページはこちらです。

既存薬のイベルメクチンは、新薬を売ることで儲けたい製薬会社にとっては邪魔な存在であり、それらの製薬会社と人的・金銭的に密接な関係を持つメディアや規制当局は激しい反イベルメクチン活動を展開しています。わざと失敗するような「治験」を設計するというのはその一例です。

例えばJAMAに掲載された次の論文はイベルメクチンにCOVID-19への効果なしと主張していますが、この治験にはイベルメクチン服用後2日経過でエントリー可能でした。プラセボ群の中にそのような人々が含まれていれば、イベルメクチン投与群との明確な差が出ないのは当たり前のことです。

前掲JAMA論文については、次のように128名の医師が署名した公開書簡があります。
「米国の医師による公開書簡:JAMA イベルメクチン研究は致命的な欠陥がある」

イベルメクチンがCOVID-19による死亡率を著しく低下させたことを示す査読済み論文は、次のように呼吸器領域で権威ある雑誌Chestに2021年1月に掲載されています。

米国の医師グループ「新型コロナ救命治療最前線同盟」(FLCCC)は、イベルメクチンによるCOVID-19治療で良好な成果をあげています。

FLCCCがイベルメクチンによるCOVID-19治療を支持する根拠としている資料は次のページにまとめられています。

「英国イベルメクチン推奨開発」グループは、イベルメクチンの21件の臨床試験のメタ分析に基づいて、WHOや欧州医薬品庁に、イベルメクチンのCOVID-19への適用拡大を勧告しています。現在このグループには一万一千人以上が参加しています。

次のサイトでは、イベルメクチンによるCOVID-19治療の71件の臨床試験についてのメタ分析を行っています。
Ivermectin for COVID-19: real-time meta analysis of 71 studies

以上のようにイベルメクチンの新型コロナ治療での有効性を示す根拠は既に圧倒的に蓄積されています。一方、イベルメクチンがCOVID-19治療に効果がないと主張する諸論文には、試験遂行上のプロトコル違反や、試験結果と結論の齟齬などの欠陥が指摘されています。

FLCCCは、WHOやFDAなどの公衆衛生機関が、イベルメクチンの新型コロナに対する有効性について、試験結果の恣意的な採用や除外などの変則的な扱いを行い、虚偽情報を広めていることを非難しています。

ワクチン事業によって巨額の利益を得ているビル・ゲイツの財団はWHOの有力スポンサーです。2010~11年ゲイツ財団は、WHO総予算の1割近い455億円、ゲイツが設立したGAVIも101億円を寄付しています。

ビル・ゲイツ自身の発言によれば、ワクチンは投資額に対して20倍以上の「驚異的な」利益をもたらすそうです。

WHOの内部告発者が、WHOはビル・ゲイツのGAVIアライアンスによってコントロールされていると述べています。

抗寄生虫薬としての長期の広範な使用実績で安全性が確立されたイベルメクチンの新型コロナに対する有効性が広く認められるようになれば、危険な副作用の危惧があるワクチンを打つ人は減り、ゲイツの収入も減るでしょうから、そのような事態は都合が悪いわけです。

ニューカッスル大学教授アンドリュー・ブライアント博士のグループは、15件のRCTのメタ分析を行い、イベルメクチンがCOVID-19による死亡リスクを低減させたとしています。

前掲論文はエジプトでのRCTに不備があったとして批判されましたが、次のように当該RCTの試験結果を除外しても、イベルメクチンの有効性が確認されました。

イベルメクチンを最初に商品化した製薬会社であるメルクは、イベルメクチンのCOVID-19治療への適用に執拗に抵抗しています。同社がCOVID-19治療用の新薬モルヌピラビルを売ろうとしているという事実から、その理由を容易に推察できます。

モルヌピラビルについては催奇形性、妊娠中の女性へのリスクが懸念されており、ニューヨークタイムズでも次のように報道されています。イベルメクチンがCOVID-19治療に広く使われるようになれば、こんな危険な薬は誰も買わないでしょう。

メルクは、イベルメクチンのCOVID-19治療効果には科学的根拠はないとか安全性データが欠如しているとか主張していますが、FLCCCによって次のように的確に反論されています。イベルメクチンの安全性についてはそもそもメルク自身が広報してきています。

イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症への効果を否定したJAMA論文について、米国公衆衛生局のシェイム博士がプロトコル違反などの不備を指摘しています。

イベルメクチンの効果を否定したJAMA論文の治験では、被験薬イベルメクチン液剤のプラセボとして被験薬とは全く味や外観が異なる生理食塩液を65例に使用し、盲検性が失われています。またプラセボ群38人に誤ってイベルメクチンを投与してから、一ヶ月半後にその38人を除外し新たに患者を加えています。

このように盲検化もランダム化もできていないグダグダ治験に基づいたJAMA論文を「エビデンス」としてWHO、FDA、EMA、IDSAはイベルメクチンのCOVID-19治療への適用に否定的なガイドラインを出しているのです。

問題のJAMA論文の筆頭著者であるロペス‐メディナはヤンセン社のコロナワクチンの臨床試験に関与した人物であり、ヤンセン社から研究費を受け取っています。その他複数の共著者達も新型コロナのワクチンや治療薬を開発している企業から資金提供を受けています(シェイム前掲論文p.5参照)。

要するに問題のJAMA論文の著者達にカネを出しているのは、イベルメクチンがコロナ治療に使われては困る連中なのです。

イベルメクチン否定論者の論拠としてコネティカット大学のローマン博士による次のメタ分析があります。この論文は、イベルメクチン投与群はプラセボ群と比較して死亡率を減らしていないとしています。

しかしこの論文は最初のバージョンで、イランのニアイー博士らのRCTのイベルメクチン投与群と非投与群のデータを逆にして計算していることが発覚しました。コメント欄にあるようにニアイー博士がそのことを指摘しています。

ニアイー

その後、データを入れ替えた訂正版が出され、その結果、死亡者数がイベルメクチン投与群425人中9人(2.1%)、非投与群365人中22人(6.0%)となりました。つまり明らかにイベルメクチン投与群の死亡率が非投与群に比べて低くなりました。

しかしなんとローマン論文の著者達は修正前の論文と結論を変えないという異常な態度を取っています。この異常な態度に対しては当然に次のような多数の批判が巻き起こっています。

クイーンメリー大学のネイル教授はベイズ統計の手法を用いてローマン論文とブライアント論文の比較検討を行い、ローマン論文の結論を退け、イベルメクチンの有効性を肯定したブライアント論文の結論を支持しています。

要するにローマン論文は統計の専門家によっても否定されています。にもかかわらず、日本の厚生労働省は、「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き」において、次のようにローマン論文を参考文献にあげて、イベルメクチンについて否定的な情報を流しているのです。

統計の専門家によって否定された論文を持ち出して反イベルメクチン情報を流す一方で、厚生労働省は催奇形性が危惧されているモルヌピラビルを新型コロナ治療薬として正式に承認しています。この薬は、「入院や死亡のリスクをおよそ30%低下」させるに過ぎません。

モルヌピラビルは新型コロナウイルスのゲノムに変異を起こすことで作用するため、免疫を回避する新しい変異株を作り出す可能性すらあります。ワシントンポストの次の記事によって指摘されています。

https://www.washingtonpost.com/outlook/2021/12/24/merck-molnupiravir-antiviral-covid-fda/


イベルメクチンの新型コロナウイルスに対する作用機序は次の論文で解説されています。

前掲論文の日本語訳はこちらです。

https://alzhacker.com/the-mechanisms-of-action-of-ivermectin-against-sarscov2-an-extensive-review/

大阪大学では、新型コロナウイルス感染症の人工呼吸器装着患者88人のうち39人にイベルメクチンを経鼻投与し、ICU滞在中の死亡者はイベルメクチン群で0人、対照群で8人という結果を得ています。



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