【解説】イラストレーターだけど農業始めてみた 第10話
※cakes版「イラストレーターだけど農業始めてみた 第10話」の本人による解説記事(セルフライナーノーツ)です。
有料記事ですが、第10話の解説や裏話は無料部分だけで読めます。
久しぶりになってしまいましたが、
ついに話数も2桁になりました。前回スタートした畜産編の続きにあたる今回!
自分でも思ってみない展開になって驚いた回でもあります…!
今回の第10話の解説内容はコチラ!
・サブタイトル「愛と欲望の日々」
・全体的な内容について
「繁殖農家」について
また思ってもみない展開へ…
めちゃくちゃ恥ずかしかった…!
ーーー以下、有料枠のオマケーーー
・今回のパロディ
・【連載開始2ヶ月経過】9月の収益が判明したので発表&考察する
話自体の解説は全て無料で読めるのでぜひご覧になっていってください
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・サブタイトル「愛と欲望の日々」
みなさんご存知、サザンオールスターズの50枚目のシングル曲「愛と欲望の日々」から、そのままサブタイトルになりました。
当時フジテレビでやっていたドラマ「大奥〜第一章〜」の主題歌です。
内容とはあまり関係なくなっちゃいましたけど、牛をそれぞれ紹介するこの回で「ほとんど女じゃねーか!」って思ったので、「大奥のようだ」と思ったのでこのタイトルになったという経緯になりました。
言うほどうまく筋の通ったタイトルではないので恥ずかしいのですが、なぜか記事タイトルにまで反映されていてさらに恥ずかしい思いをしたのは内緒です。
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・全体的な内容について
「繁殖農家」について
今回の内容で「なんで子牛だけが出荷されるの?」という質問が僕の元に届きました。その説明からざっくりできればと思います。
今回の話の後半には「繁殖牛」というワードが出てきます。
セリフの通り、繁殖牛とは母牛である「いと」や「かなこ」のように「出産=繁殖」が可能な牛のことです。
上のコマで言うと、上段の二頭が繁殖牛にあたります。
我が家はこの二頭の繁殖牛を飼育しながら、出産を管理する「繁殖農家」という形態になります。
なので、繁殖牛にならない子牛は大人になる前ー、だいたいの目安は生後10ヶ月らしいですが、そのタイミングで出荷して、繁殖牛の次の出産に備えるようになっています。
このあたりの詳しい話はまたいつか、物語の中で詳しくする予定ですが、上記の通り、我が家は「繁殖」を主に行う農家なので、子牛は第10話の内容の通り、母親をおいてどんどん出荷されていくというサイクルになっています。
答えになっているかはわかりませんが「繁殖農家」の仕組みを簡単にですが、ご理解いただければと思います。
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また思ってもみない展開へ…
そもそも、今回の話で子牛たちの出荷まで持っていくつもりは、最初はまったくなかったんですよね。4匹の個性をそれぞれ紹介して、笑えるだけの話にするつもりでした。
なのにこんなしんみりする話になってしまったのです。
正直「ぐぬぬ…」ってなってました。
いい話描くのは嫌いじゃないんですけど、基本的に僕は読んだ人に笑ってほしいので、意図せずしんみり話になってしまうのはちょっと悔しいのです。
しかし、先の展開を考慮してた時に、完全展開上の都合なんですけど、この先のフリにもなるので子牛たちの出荷話はどうしてもしないといけないなーってなりました。
さらに言えばいざ実際に4匹の個性を紹介する話だけで描こうとしたときに、話が散乱してどうしてもまとまりがなくなってしまいました。
それぞれ個性的でおもしろい分、面白さもばらけて話作りが難しくなってしまいました。
なので、一本軸になって今後のフリになるしんみり話を入れることになった…といういきさつでした。
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めちゃくちゃ恥ずかしかった…
ということで、しんみり話を描いたのですが、
こういう話が載る時ってめちゃくちゃ恥ずかしいんですよね。
エッセイ漫画を描いておいて「何言ってんだ?」って話ですけど、自分自身の真剣なトーンの話は何度描いても死ぬほど恥ずかしいです。
僕は漫画を通さなくても、「本音を出すのが怖い」ってめんどうな部分があります。いつもおどけて笑わせようとすることばっかりで、本音を見せるのが苦手です。
漫画なら、一度フィルターを通してかけるので、まだ本音を出せるのですが、俯瞰して読むとめちゃくちゃ恥ずかしいです。
過去の回でもしんみり話は描いてましたが、全部顔から火が出るほど恥ずかしかったです。
今回それに輪をかけて恥ずかしかったのは、
「家族からの感想」
でした。家族と言っても、今一緒に住んでいる家族の方ではなく、
僕の出生の新潟の実家の家族からです。
今は父も単身赴任で海外に出ており、妹二人も結婚や就職で実家を離れているので、現在はそれぞれがバラバラに暮らしています。
なので、家族用のグループLINEがあるのですが、そこで
「ちょっと悲しい話だったね」
「切なくなった」
みたいなこと言われて、もう恥か死ぬかと思いました。
いろんな人から感想もらえるのは嬉しいかったり、恥ずかしかったりいろんな気持ちになったり、勉強になったりなのですが、
家族からの感想はただただ恥ずかしいしかありません。
「読んで応援してくれる」という事実だけが嬉しいですが…
今後もしんみり系の話を描く時は家族からの感想に震えながら描くことになるかと思います。
(noteは見ていないと信じてここにこんなこと書いてます)
今回の解説・振り返りはこれくらいです!
残りのオマケの内容は有料部分になっています
・ 今回のパロディ
・【連載開始2ヶ月経過】9月の収益が判明したので発表&考察する
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