Su凸ko D凹koiの新MV「ゆうと」にアラサーが学生時代の青春パンクを見た話

※漫画と関係ない、自分の趣味をつらつら語る文章です。興味のない方はレッツスルー！

久々にガールズバンドにハマった

チャットモンチーの解散以降、ガールズバンド界の次世代覇権争いが過激化してる（ような気がしている）

かくいう、僕にとってもチャットモンチーは青春時代の思い出のバンドの一つであり、解散のニュースには衝撃を受けた。

その過激化するガールズバンド戦争の最中、僕が特に好きになったのが「Su凸ko D凹koi（読み：すっとこどっこい）」というパンクバンドだった。

2010年にどい(vo, ba) ・おうむ(dr, cho) ・りな(gu, cho)の３名で結成された（らしい）バンド。

Youtubeの大海を漂流していた僕が最初に聞いた曲は

「ブス」という曲だった。

女性ボーカル特有のかわいい高音ボイスと疾走感溢れる音楽に載せて

「ブス ブス ブス ブス 私ってブスなのかな？」

と自虐を連呼するサビに今日な爽快感を感じた。

後半では過去に付き合ってた男に急にボコボコに殴られ、振られても、初めてブスな自分に「生きててよかった」と思わせてくれたことを感謝するという哀愁と皮肉漂う世界観にすごく引き寄せられた。

そのうちに他の曲もどんどん聞き入るようになり、基本的に笑いと悲哀のこもったSu凸ko ワールドを男性ながら満喫していた。

そして新曲「ゆうと」解禁

そんなある日、９月に出るという1stフルアルバムのリードトラック「ゆうと」のMVが解禁された。

めちゃくちゃよかった（語彙力）

１１月で３２歳になろうという、世間的には立派なおっさんが

「泣くかと思った…」

と思ったほどである。

曲はタイトルの通り、「ゆうと」という男性に贈る歌だ。

学生時代に付き合っていた「ゆうと」と過ごした青春時代の思い出を振り返りつつ、現在の自分と、今は別の彼女と過ごしているであろう「ゆうと」のことを想った歌である。

僕が共有できるはずもない歌なのに、なぜか心打たれた。

なぜかわからないけど、僕が学生時代に大好きで傾倒していた、いわゆる「青春パンク」系のバンドたちから与えられていた感動と同じようなものを感じた。

GOING STEADY、ガガガSP、サンボマスターetc…

挙げていたらキリがないほど、僕らアラサー世代はこのあたりのバンドにお世話になった人も多いのではないのだろうか？

僕はいい歳してあれだけど、学生時代に聞いていた彼らのことは今も大好きだし、定期的に、聞き返している。そんな自分を否定するつもりもない。

そんな彼らに似た感動をSu凸ko D凹koiの「ゆうと」から感じた。

特に後半の

遠くへ行けなくてもよかった　お金なんかも車がなくても
お酒なんか飲めなくても　好きなことだけ出来なくても
あなたで心をいっぱいにしてた

の部分が大人になった今だからこそ、本当に刺さる。

学生の頃に比べたら、大人って本当になんでもできる。

頑張れば好きなことだけやって生きていくこともできるし、お金も学生時代より自由に使えるから、欲しいものを買ったり、好きなところにもいくらでもいける。

それでも、「ゆうと」のことを好きだった気持ちの方が尊かったとこんこんと歌い上げているのだ。

僕の中で死んでいたはずの10代の自分が揺らされるような、そんな不思議な気持ちになった。※僕は20歳すぎるまで、童貞なのはもちろん、誰かと付き合ったこともありません。

そして、その直後の歌詞で

ゆうと　こうしてる間にも別々の道が　今の二人を待ち構えているよ
ゆうと　今の貴方とどうにかなりたいわけじゃない　だからこの気持ちは伝わらなくていい

ゆうと　あなた卒業写真の私の顔をみて　今の彼女と笑っていてほしい
ゆうと　あなた私があげた時計なんか捨てて　今の彼女と手を繋でいて

大人やん…

さっきまであんなに学生時代の方がよかったって思い切り言ってたのに、流れた時間も大人になった自分の「ゆうと」も受け入れて先を見てる。

なんかこの子供時代と大人になった現在との感情の入り混じり具合と、女性ならでは？の切り替えの速さとか。加えて曲時代の耳に残る爽やかさと疾走感がくせになってしまう。

この主人公をめちゃくちゃかわいいと思ってしまう。

僕と同世代の、あえて男子こそ聞いて欲しい。

学生時代のいろんなことを思い出せたり、女の子ってかわいい生き物だって再認識できる、素敵な曲です。

久々に気持ちが高ぶったので、noteに書いてしまいました。

乱文、駄文、失礼しました。