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至高のオーバードライブ BOSS OD-1
ドラマ”太陽にほえろ”をご存じでしょうか?
1970年代に始まった刑事もののドラマで、
テーマソングのイントロのギターの音が印象的です。
この音はBOSSのOD-1によるものと言われており、
ビンテージオーバードライブの良さを教えてくれる
曲となっています。
OD-1の何がいいのか?
その謎を探るべく、回路図を解析してみました。
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一般的なダイオードクリッピング、またBOSSが好きな
非対称クリッピングによるオーバードライブ回路と
なっています。
この回路図では、初段と最終段のバッファが
トランジスタによるものになっていますが、
初期物では両バッファはオペアンプによる
ボルテージフォロワ回路になっています。
エフェクター回路では珍しく、オペアンプ回路のセオリー
通りの回路で組まれています。
回路動作を確認してみましたが、セオリー通りの動作で
問題ありません。
これまで、いろんな人気オーバードライブの回路を
見てきましたが、このような設計思想通りに動作している
回路は稀です。
非対称クリッピングが計算通りに動作し、デザイン通りの
真空管による歪みを再現する回路になっています。
一部の部品変更、またこれをベースとした回路追加で
新たなオーバードライブが作れそうです。
今後トライしてみようかと思います。