天中殺の解釈
天中殺は肉体(身体)はあるけど、魂(精神)がない状態。
つまり、抜け殻になるわけ。
で、その抜け殻に入って思考操作するものがいる。
だから、本来の自分とはかけ離れた判断をする。
なので、今まで起こさなかったようなミスや過ちをする。
いってみれば、天中殺とは天誅なわけだから、天の代わりに罰を与えられる。
その罰が身体(肉体)を乗っ取って精神(魂)に揺さぶりを掛けてくる。
要するに憑依状態。
天中殺は天誅で、天の代わりに罰を与えられる。
その罰とは本来の自分ではない思い、考え、動き、行動を持たされる。
そのためいつもとは違う体験、本来とは違う体験をする。
そして本来の自分とのギャップを感じる。
いつもだったら、前進できた事が、天中殺時に抵抗を感じる、つまずく。
その違和感に戸惑う。
その戸惑いに一つひとつ向き合って自己を高める。
そんな流れが天中殺期だ。
つまり、天に代わって罰が与えられるとは、本来とは違う思考や行動をして違和感を感じ、そこに戸惑いを感じながら自らを修正、調整していく事が罰なわけ。
で、天中殺明けには本来の魂(精神)が肉体(身体)に戻って我に返る。
そこでそれまでの思考や行動、戸惑いの中で新たな体験をしたことによって一皮剥ける。
それで一歩成長する。
つまり、天中殺の時に新たな事を起こしてはならないが、新たな体験をする。
それがそれまで感じることのなかった違和感や戸惑いで、感情に揺さぶりを掛けられることである。
そうやって人間は生きて行く中で時に異常な体験をし、見識を広げていくのだ。
それが魂の成長ということ。