大河内先生の「マネリテ学園」のマーケティング戦略を立案せよ! (勉強会のアウトプット)
はじめに
※この記事は、私が参加している勉強会のアウトプット用です。
大手町のランダムウォーカーさん&企業分析ハックさんによるマーケティング勉強会。
2023年8月は【特別企画】実践演習!マーケティング提案を立案しよう!というタイトルで開催されています。
8月6日に前半の勉強会があり、11日にある後半で参加者の皆さんが考えたマーケティング戦略に対して依頼主および講師からコメントがいただけるそうです。
1.今回の依頼主
勉強会のスペシャルゲストはVoicyでも大人気の税理士の大河内薫先生。
「お金を学ぶ環境を作り、日本人全員のマネーリテラシーを高める」
というコンセプトのもと、活動をされています。
2.ご依頼内容
公式ブログ「マネリテ学園」のUUを半年以内に●●倍の●万人にするための施策を考えてほしい。
大河内先生ご本人がかけられる時間は週に1時間程度。
3.現状調査
3-1 「マネリテ学園」とは
3-2 大河内先生の持っているメディア
① X(Twitter)
フォロワー10.1万人。
YouTube、Voicy、ブログの更新情報も投稿している。
ブログ更新のお知らせのインプレッション数は約8,000~10,000。
② YouTube
チャンネル登録者数33.4万人。
3~4年前に投稿している税金関係の動画が多く再生されている。
「親子で聞きたいお金の話」のシリーズは他の動画より再生数が少ない。
毎週日曜日にはYouTubeライブも行っており、濃いファンが集まっている印象。
③ Voicy
フォロワー数8万人。
毎日7,000~9,000人くらいが聴いている。(再生回数から推測)
月額1,000円でプレミアム放送もしており、収入は活動資金に充てている。
④ Instagram
フォロワー数1.9万人。
文字+イラストでブログより手軽に読める。
⑤ 公式LINE
各種メディアへのリンク、お金の学び方診断あり。
⑥ 書籍
漫画で楽しく学べるのが特徴。
⑦ note
フォロワー数501人。Voicyの文字起こしを投稿している。
3-3 公式ブログへの流入経路
3-4 競合サイト
お金に関する情報を得る際に重視されるポイントと「マネリテ学園」のアピールポイントを考えました。
1. 信頼性
情報の出所や提供者が信頼できるかどうかは非常に重要です。公的機関や専門家、著名な金融機関など、その分野での権威があると認識される情報源からの情報は、一般的に高い信頼性が期待されます。
アピールポイント:「マネリテ学園」の背景や理念、そして提供する情報の専門性を強調することで、信頼性を高める。
2. 最新性
金融市場や経済の動向は日々変動するため、最新の情報を得ることが重要です。特に投資や市場の動向に関する情報は、タイムリーにキャッチアップすることが求められます。
アピールポイント:最新の金融ニュースやトピックスに迅速に対応するブログとしての特徴を強調する。
3. 具体性
抽象的な情報よりも、具体的な数字や事例、具体的なアドバイスなどが含まれている情報の方が、ユーザーにとって役立つと感じられます。
アピールポイント:実際の事例や体験を元にした情報提供の強みをアピールする。
4. 分かりやすさ
金融や経済に関する情報は専門的な内容が多いため、一般のユーザーにも分かりやすく伝えられるかどうかが重要です。専門用語の説明や、図表・グラフを用いた視覚的な説明などが効果的です。
アピールポイント:金融初心者でも安心して読めるブログとしてのアクセシビリティを強調する。
5. 網羅性
一つのトピックに関して、異なる角度や視点からの情報が提供されているかどうかも重要です。例えば、投資に関する情報の場合、リスクやリターン、市場の動向など、多角的に情報が網羅されていると、より深い理解が得られます。
アピールポイント:幅広い金融トピックを網羅しているブログとしての網羅性をアピールする。
4.現状の問題点と対策案
公式ブログにアクセスしたけど…
・公式ブログに公式LINEのリンクがあるが、
LINEで何ができるのか、どんな人に登録してほしいのかが分からない。
⇒ 公式LINEの役割を明確にし、ユーザーに伝える。
・ブログ記事がカテゴリー別に確認しにくい。
⇒ ターゲット別にnoteでブログの紹介記事を書いて、誘導する。
(例)転職を考え始めたら知っておきたいこと
・カテゴリーの表示でサムネイル画像が見にくくなっている。
⇒ 可能なら修正する
・家族や友人にどう勧めていいか分からない
大河内先生のことは知っているけど…
・YouTube、TikTokなどの動画を好む人はブログ記事を読みたがらない(仮説)
・Voicyリスナーはリテラシー高め&忙しい人が多く、音声で満足しがち(仮説)
⇒ 公式ブログの存在を知ってもらい、シェアに協力してもらう
大河内先生ならではの記事を充実させる
(例)マネリテ学園 図書室としておすすめ本のAmazonリンクをコメント付きで追加していく
※Amazonアソシエイトの収益が活動の応援になることを説明する
(例)活動報告、インタビュー記事、YouTubeやVoicyと連動したブログ記事
お金は大事だけど…
・お金について学ぶ必要があることに気づいていない
・自分のマネリテがどれくらいのものか分かっていない
・「学ぶ」ということに苦手意識がある
⇒ クイズや遊びの要素を入れる
新規フォロワーの獲得
⇒ 他のメディアやインフルエンサーとのコラボ、Voicy生放送での対談
SEO対策
5.公式ブログの流入経路別の目標値(仮)
流入経路別に目標値を設定し、どれくらい増加させればいいかをイメージしやすくします。
① サーチ (Google検索)
”マネリテ学園”+キーワードで検索してもらえるように促す。
分かりやすさと情報の正確性から「マネリテ学園」を選んでもらえるようにする。
② ダイレクト (Discord、Voicyなど)
Voicyからの流入を増やす。
noteからブログ記事に誘導する。
③ ソーシャル (X、Instagram、Facebook)
ブログ更新のお知らせだけでなく、過去の人気記事も含めてシェアする。
④ リファラル (他のサイトから)
他のサイトで紹介してもらう。マネリテDAOメンバーにも協力してもらう。
⑤ ビデオ (YouTube)
YouTubeの動画の中で公式ブログの宣伝をする。
(現在は概要欄にリンクがあるだけ)
6.メディアミックス
まずは、公式LINEの役割を考え直す。
登録するとどのようなメリットがあるのかを各種メディアで伝える。
noteの活用方法も見直した方がいい。
(案)マネリテ学園 定期テスト
公式ブログに問題を掲載し、他のメディアからも誘導。
2週間ほどGoogleフォームで解答を受け付けた後、正解発表&解説。
正解率を出したり、成績優秀者を表彰してユーザーとコミュニケーションを取る。
ほとんどの問題は選択式で参加しやすくする。
最終問題を記述式にして、YouTubeやVoicyで取り上げる。
お金に関する情報を求めている人、マネリテを向上させたい人だけでなく
活動を応援してくれる人を集められるような設計にする。
目的に応じてどこにアクセスすればいいのか分かりやすくする。
7.施策の評価と優先順位付け
「マネリテ学園」の公式ブログのユーザーエンゲージメントを向上させるための施策を評価し、その優先順位を決定しました。
1. 公式LINEの役割の明確化
- 期待効果: ◎
- 取り組みやすさ: ◯
- 公式LINEの役割を明確にすることで、ターゲットユーザーのエンゲージメントが向上する可能性が高いです。
2. ブログのUI/UXの最適化
- 期待効果: ◎
- 取り組みやすさ: △
- ユーザー体験の向上は直接的にサイトの成果に影響するため、次に取り組むべきです。
3. メディアミックスの最適化
- 期待効果: ◎
- 取り組みやすさ: ◯
- 複数のメディアを効果的に活用することで、多様なユーザー層へのアプローチが可能です。
4. noteの活用
- 期待効果: ◯
- 取り組みやすさ: ◯
- noteのユーザー層とのシナジーを活かすため、早めの取り組みが効果的です。
5. 新規フォロワーの獲得
- 期待効果: ◯
- 取り組みやすさ: ◯
- 新しいユーザー層へのアプローチは継続的な取り組みが必要ですが、早期からの取り組みが推奨されます。
6. SEO対策
- 期待効果: ◎
- 取り組みやすさ: △
- SEOの効果が出るまでには時間がかかる可能性があるため、中長期的な取り組みとして位置づけ、早めにスタートすることが重要です。
これらの施策は、具体的な状況やリソース、目標に応じて調整が必要です。また、複数の施策を同時に進めることも考えられますので、実際の取り組み方は柔軟に検討してください。
8.まとめ
「マネリテ学園」のマーケティング戦略を成功させるためには、現状の課題を正確に把握し、それに基づいた具体的な施策を実行することが不可欠です。
本記事では、公式ブログのUI/UXの最適化、公式LINEの役割の明確化、noteの活用方法の見直し、メディアミックスの最適化など、多岐にわたる提案を行いました。
重要なのは、これらの施策が「マネリテ学園」の理念や目標と合致していること、そしてターゲットとなるユーザーのニーズや期待に応えるものであることです。
施策の実行に際しては、定期的な効果測定とフィードバックの収集を行い、必要に応じて戦略の見直しや調整を進めることが求められます。
最後に、マーケティングは絶えず変化するものであり、新しいトレンドや技術が登場するたびにアプローチを更新する必要があります。
しかし、その中心には常にユーザーの声やニーズを置き、それを最大限に活かすことで、持続的な成果を上げることができるでしょう。