転職エージェントと転職サイトは何が違う?転職エージェントの利用メリット3点

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転職活動をするなら、転職サイトと転職エージェントに登録しますよね?でも転職エージェントに登録するメリットや転職サイトと何が違うのかご存じない方もいるのではないでしょうか。

本編は現役の転職エージェントの私が、転職サイトと転職エージェントの違いに触れたうえで、転職エージェントの利用メリットについて解説します。

転職サイトとは?転職エージェントとの違いは?

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まずは、転職エージェントと転職サイトの違いについて解説をいたします。主な違いは以下2点です。

転職サイトは求人広告、転職エージェントは仲介業

転職サイトを別の言葉で置き換えるなら「求人広告」です。

昔はコンビニにタウンワークの無料冊子がコンビニや駅においてあって、それを見てバイト探しをしたことがある方もいらっしゃると思いましたが、その無料冊子と転職サイトの性質は同じです。

転職サイトは無料で多くの人に見てもらいやすいというのが最大の利点で、その周知力を使って自社の採用を進めたいという会社で利用されています。

反対に転職エージェントを一言で表すなら「仲介業」です。

転職エージェントと最も似ている仕事は「不動産の賃貸仲介」です。一般的に、新しい部屋に引っ越したいと考えたら、街の不動産屋さんに行き、諸条件を伝えたうえで、不動産物件を紹介してもらいますよね?

不動産屋さんは、その物件を所有するオーナーから物件情報を預かり、新しく部屋を借りたい人に預かった物件の中から希望に近いものを紹介します。

部屋を借りたい人は希望に叶う部屋があれば不動産屋さんを経由して、物件を所有するオーナーと賃貸契約をします。

物件の所有オーナー=採用企業、部屋探しする人=転職希望者、不動産屋さん=転職エージェントに置き換えると同じような構造になります。

不動産の賃貸仲介の場合、お金の出所が部屋探しをする人で転職エージェントの場合は採用企業になり、その点は性質が異なりますが、転職エージェントは採用企業と転職希望者の仲介をする人だとイメージできればOKです。

転職サイトは地引網、転職エージェントは1本釣り

採用企業側の目線に立つと、転職サイトは、1求人をサイトに掲載すると、そこから何人採用してもコストが変わりません。複数名を採用する場合一人当たりの採用単価を下げたいなら転職サイトのほうが優れています。

なぜなら、転職サイトに掲載する場合、転職サイトの運用会社に支払うのは「広告料」だからです。転職サイトに場合、広告料さえ支払うことで、その広告枠から何人採用しても追加料金がかからない仕組みになっています。

漁業に例えるなら地引網やはえ縄漁法のように1回の仕掛けで多くの魚を取るやり方に似ているかもしれません。

対して、採用企業が転職エージェントにお金を支払うタイミングは、「採用が成功し、入社した」後です。また、同じ職種で二人採用した場合は、転職エージェントは2人分のコストを採用企業に請求します。

転職エージェントの場合、転職希望者は転職エージェントに訪問し、面談を行ったうえで転職希望者の経験、希望に合わせて求人を紹介します。転職サイトと比較すると採用効率が決して良くはありません。

しかし、企業側の立場からすれば、採用効率もコスト面でも転職サイトより優れていない一方、転職エージェントに採用支援を依頼すれば、手をかけずに確実に採用したい人を狙えるという面では非常に効率的です。

転職エージェントの場合は効率の悪い一本釣りを協力者に依頼し、欲しい魚が釣れたら高く買ってもらえるような契約を採用企業と転職エージェントでしていると考えてもらえたらOKです。

転職サイトと転職エージェントの垣根がなくなってきている

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ここまでは従来の転職サイトと転職エージェントの違いについて例えを交えて説明しましたが、私の感覚で言えば、転職サイトと転職エージェントの垣根が徐々になくなっている印象があります。

その点についても触れていきたいと思います。

転職サイトに転職エージェントの求人を掲載している

転職サイトの集客力、周知力を利用して、転職エージェント求人を転職サイトに掲載し、エントリーがあれば転職エージェントが面談をするという形態をとっているケースが非常に増えてきました。

実際、転職サイトを運営している会社が、自社エージェントの求人を転職サイトに掲載し、中小のエージェントが他社のプラットフォームに求人を掲載したりすることで転職希望者を集めるやり方が一般的になっています。

転職エージェントは非公開求人を売りにしているケースが多いですが、結構自分たちの求人を転職希望者に見て欲しいというニーズがあるのもまた事実です。

成功報酬型の転職サイトが増えてきている

従来の転職サイトは、上述で説明した通り転職サイト運営会社に広告料を掲載前に支払うという形式をとっていますが、この形式だと採用できようが採用できまいがコストが発生してしまいます。

一方、成功報酬型の転職エージェントは採用企業に対して採用した方に提示した理論年収に対し30~35%の手数料を支払うことになるため、コストとしては割高になります。

この2つの課題を解決するため、お金を払ったけど採用できないというリス回避と、転職エージェントよりコストのかからない成功報酬型の転職サイトが増えてきました。

この点も転職サイトと転職エージェントの垣根がなくなってきている大きな特徴と言えます。

転職エージェントの利用メリット3点

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採用企業側、転職エージェントや転職サイト側の思惑をここまで説明しました。では、以上のような思惑を踏まえたうえで、転職エージェントを利用するメリットは何なのか、3点に絞って解説をいたします。

自身に適した求人を紹介してもらえる

転職すると、聞いていた話と実情が違った、仕事内容が希望するものではなかった、人間関係がうまくいかなくて転職を失敗したなどのリスクが考えられます。

転職エージェントは転職面談でなぜ転職したいのか、これまでどんなキャリアを歩んできたのかを確認したうえで求人を紹介するため、経験や志向にそった案件のみを紹介します。

転職エージェントを利用することで、転職リスクが0になることはありませんが、かなりの転職リスクを減らすことが可能になります。

また、転職サイトは求人広告である以上、会社にとってマイナスな情報というのが掲載できません。しかし、転職者にとって重要なのはその会社のマイナスな情報や会社の抱える課題です。

転職希望者のニーズに沿ってそういった「悪い情報」を伝えることができ、入社後のミスマッチを防げるというのも転職エージェントを利用するメリットであると言えます

転職サイトより楽に転職活動ができる

転職活動をすると履歴書、職務経歴書の作成、面接スケジュールの調整など面倒な対応をしなければなりません。

しかし、転職エージェントを利用すると、履歴書・職務経歴書の添削、修正や面接時の効率的なスケジュール調整をするため、転職サイトより楽に転職活動ができるのは転職エージェントを利用するメリットであると言えます。

自分では言えないことを企業に聞いてくれる

会社の福利厚生について、詳しく聞きたい、年収交渉をして欲しいなど、応募企業に対して聞きたい、言いたいけどなかなか言えないことがあります。

しかし、転職エージェントは、転職希望者の「聞きたい」、「言いたい」ことを代わりに聞いたり、年収交渉などの言いたいことをやんわり代弁してくれたりします。

そのため、転職エージェントを利用することで必要な情報を収集できるうえ、精神的な負担を減らしつつ収入アップも見込めるというのも大きなメリットです。

まとめ

・ 転職サイトと転職エージェントはそれぞれメリット・デメリットがある
・ 転職サイトの良さを転職エージェントが利用している、転職エージェントの良さを転職サイトが取り入れるなどしてその垣根は徐々になくなっている
・ 転職希望者のニーズに沿って転職エージェントが転職支援をしてくれる

率直に言えば、転職エージェントのメリットに関しては、どのサイトでも説明されていることなのでそんなに重要ではないと考えています。

大事なことは採用企業、転職エージェント、転職サイトが何を考えそれぞれの事業を運用しているかです。

どういう収益構造で、何を考えてそれぞれの事業を運用しているのかが分かったほうが安心してそれぞれのサービスを利用できるのではないか、そう考え私はこの記事を作成しました。

私が意識している転職エージェントサービスは誰が採用企業、転職希望者、そして私がwin-win-winの関係になることです。

そう考え、転職サービスの裏側のビジネス構造をお伝えしたうえで、転職エージェントの利用メリットをまとめました。みなさんのご参考になれば幸いです。






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