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「試金石」~2020 J1 リーグ第3節 vs 川崎フロンターレ(H)~【プレビュー】

太古の森(以下太古)「再開して即、次のゲームになります!」
漆黒の獣(以下獣)「いやぁ・・・この間隔はえぐいですね、対戦相手の試合を見るのも大変だ。(笑)」
太古「単に見て書くだけでこれだけ大変なのですから、選手も含めた関係者の苦労たるや・・・本当に頭が下がりますし、感謝しかないですね。」
獣「どのチームにも言えることですが、こうなってくると疲労による怪我が本当に心配ですね、何も無い事を祈るばかりです。」
太古「さて、東京はここから川崎横浜FM浦和札幌鹿島と続きますね、近郊チームの対戦になるのでこの顔ぶれは仕方ないのですが、中々に厳しい相手が続きます。」
獣「ここは逆に考えて、それぞれフィットする前に戦えるというプラス思考でいきましょう!フィジカル的な部分を押し出していく我が軍にとっては戦術が肝になっているチームと色々と整う前に戦えるのは、決して悪い話では無いと思います!」
太古「ポジティブ!それでは回を追う事に内容が短くなっていくと思われるプレビューいきましょうか!」
獣「すみません!頑張って書きます!」


川崎フロンターレ~試行錯誤の元王者~

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■17~18年の王者は何を思う?

太古「再開2試合目の相手は、17~18年を連覇した川崎フロンターレとの【多摩川クラシコ】です。昨年はルヴァンカップこそ優勝したものの、リーグ戦は4位、天皇杯はベスト16で敗退して、16・17・18年と続いていたACL出場権を逃す結果となりました。昨年の川崎に関しての印象はどうですか?」
獣「マイナーチェンジが上手くいかない&強みのボール保持を活かした優位性が他チームに対して薄まった結果かなと。当然連覇を成し遂げたチームへのマークは強まります、鬼木監督レアンドロ・ダミアンなど新戦力を噛み合わせて戦い方のバリエーションを増やしたかったようですが、上手くハマらず、勝ちきれない試合が増えて、勝ち点が伸び悩みました(引き分け数がリーグ2位、負けはリーグ最少の6)、それでも4位なのですけどね。(笑)」
太古「鬼木監督4年目のシーズンは外から見てどうなりそうですか?」
獣「今年は昨年までの4-2-3-1から東京と同じ4-1-2-3にシステム変更を試みていますね、とはいえ東京の4-1-2-3は他のチームが採用しているものとは大きく違うもので、川崎の4-1-2-3こそ一般的なイメージ近いのでは無いでしょうか、昨年までと比較するとより高い位置、相手の陣内で試合を押し進めたい意図を感じます。」
太古「ボール保持メインで即時奪還、ライン高めって言うのはイメージにありますが、SHからWGになったことでよりサイドを使う意識が強いのかなと思いますが。」
獣「そうですね、SHよりWGの方が活きそうな選手が多いと思いますし、レアンドロ・ダミアンという中央にターゲットになる選手もいます、何より4-2-3-1でSHとして重要だった阿部が移籍しましたし、トップ下の中村が昨年終盤に長期離脱した影響もあるのではないでしょうか、年齢からは想像出来ない活躍をしている中村ですが、通年稼動は難しくなってきていますから、【脱中村憲剛】も今年の川崎のテーマでしょうね。」
太古「開幕戦は鳥栖と0-0のドロー、2節は鹿島に2-1で勝利しましたが、試合をみた感想は如何ですか?」
獣「東京と同様に無敗ではありますが、内容的にはまだまだの印象を受けました、特にボール保持に関してと、守備のやり方のはまだまだ詰めていく部分が多いと感じます。それでも選手個々のポテンシャルの高さや、元々の地力は充分にあるチームなので結果が付いてきているのでしょう。」
太古「川崎のストロングであるショートパスを繋いでの攻撃は健在ですか?」
獣「それは当然、あとは繋げない部分では思い切って裏へ蹴っ飛ばす場面が増えた気がします。これが蹴らされているのか、意図的に狙っているのかは分かりませんが、ジェジエウ谷口から良い縦方向のパスが出てきますから、東京の前線はここに制限をかけられるようにしたいですね。あとは東京側が気にしたいのは、ここ最近毎試合恒例になってiますが、両サイドの守備ですね、川崎のWGも強力でここにSBが加わると東京CHの守備のサポートは不可避です、そうなると中央が空いてきますから川崎の中盤の選手達に自由を与えることになります。」
太古「話だけ聞いていると相性が悪い気がしますが・・・。」
獣「守備においてはそうですが、裏を返せば川崎は高い位置をとるSB裏が空きますし、最終ラインも高いので裏のスペースも狙えます。やはり戦同様に相手の攻撃的なスタイルに打ち勝つだけのポテンシャルを3トップが魅せられるかが鍵になりそうです。」
太古「戦以上にタフな試合になりそうですね。」

データ~近年苦戦の多摩川クラシコ~

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太古「さて、ここからはデータ関係を見てみましょうか、先ずは対戦成績についてです。」
獣「通算でもリーグ限定でも大きく水を開けられてしまいましたね。」

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太古「いわゆる商業ダービーとして作られた【多摩川クラシコ】ですが、現状では川崎側に分があります。」
獣「この対戦は勝ったり負けたりというイメージだったのですがね・・・。」
太古「続いては全ての公式戦とリーグ戦の直近5試合の対戦結果です。」
獣「点が・・・取れていませんね・・・。」

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太古「ここ3試合連続でノーゴールになります、最後のゴールが【丸や・・・森重だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!】なんですね。(笑)」
獣「今回のクラシコも下田さんです。(笑)」
太古「現在この両チームに所属している選手の中で、多摩川クラシコで最もゴールをあげているのは以下の選手になります。」

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獣「小林悠ですか・・・昨年の0-3の対戦では彼のゴールで流れが決まってしまった感はありますよね、先制して喜ぶことなく鬼気迫る表情でセンターサークルに戻る彼の姿が目に焼きついています。現在怪我で長期離脱中なのはちょっと寂しいですね。」
太古「東京森重です、シーズンの初ゴールを是非多摩川クラシコで決めて欲しいですね!」
獣「この対戦、味スタではやたら点が入る印象があるのですが・・・。」
太古「そうですね、東京ホームと川崎ホームの平均ゴール数を比較すると、実は味スタの試合では平均4点以上決まっています。」

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獣「ほー、実際にそうなのですか。」
太古「どちらのゴールが多いとは言いませんけどね!」
獣「あっ・・・。(察し)」


~川崎のココに気をつけろ!ココを狙え!~

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■サイドと中央、どこを締めるか

太古「さてここからは川崎フロンターレのココに気をつけろ!ココを狙え!のコーナーです。」
獣「今回は図を用意する時間がありませんでしたので、文章と映像でイメージをオナシャス!!」
太古「先ずは川崎の攻撃で気をつける部分ですが・・・。」
獣「気をつける部分は沢山あるのですが、東京が今の4-1-2-3を継続してゆくのであれば、やはり中盤3CH脇のスペースをどうするかですね、間違いなく川崎はここを狙ってくるでしょう。」
太古「3トップの守備でのサポートが多くは望めない以上は中盤がサポートに行く形になりますよね?」
獣「そう、そうなると中盤の選手がサイドにつり出された空きスペースが出てきます、川崎はこのサイドで作って内側のレーンやスペースを使うのが抜群に上手いので非常に危険だなと思います。」


太古「これを防ぐにはどうすればいいでしょうねぇ・・・。」
獣「サイドを埋めるか、割り切って最後ラインの中央を固めて我慢するかだと、個人的には思います。サイドを埋めるのであればWGポジションの選手の守備意識が必要になりますので、今年のやり方を継続するのであればそれを選択するとは考えにくいので、となると中央に圧縮してコンパクトに守るやり方が良いと考えます。」
太古「もう、サイドで持たれて運ばれるのは許容すると?」
獣「そうですね、中央だけはしっかり締めてエリア内でやらせない様にする、戦の様にスペースが空いた状態ではやられる可能性が高いので陣形をコンパクトにすることが求められると思います。」
太古「幸い2CBは外から上がってくるクロスには強いですしね。」

■狙うはショートカウンターとSBの奥のスペース

太古「次は狙いたいポイントですが。」
獣「はい、狙いたいのは相手ビルドアップを狙ってのカウンターとサイドのスペースです。」
太古「鹿島戦では相手のプレスに手こずる場面も見受けられましたね。」
獣「はい、川崎はCBが高い位置でビルドアップを行おうとするので、ここで引っ掛けられれば裏のスペース目掛けてショートカウンターを仕掛けられます。ここで大事なのは3トップの守備に対して後ろが連動する事ですね、前線だけ動いて後ろが付いて来ないと中盤とサイドにスペースが出来て一気に運ばれてしまうので勇気を持って全体を押し上げたいところです。」


太古「あとはサイドと言いますと?」
獣「川崎も守備時に中盤が3CHで、どうしても守備時の横幅が足りない課題は同じです。片側に寄せると逆サイドが空きますので、室屋小川にはここを狙って上がって欲しいですね。ここは川崎WGの守備意識次第にはなってしまいますが、ここに関しては東京と似た様な部分はあると思います。」


太古「確かにブラジル人3トップがサイドによることが多いので、確かに逆サイドからの飛び込みは有効な気がします。」


~両チームの注目選手~

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■川崎の矢に気をつけろ!

太古「最後に両チームの注目選手になります!川崎から!」

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獣「川崎はGKのチョン・ソンリョンとWGの長谷川竜也ですね。チョン・ソンリョンはリベロ的なGKが増えて来ている中、Jリーグ全体でみても少ないボックス型のGKです、その彼がリベロ的な働きが求められる川崎で裏のスペースをどうケアしていくのかに注目しています、特に縦に早い選手が多い東京の選手は裏のスペース積極的に狙っていくでしょうからね。そしてもう1人は長谷川 竜也です、ドリブル、スペースへの飛び込みと川崎のWGプレイヤーの中でも特に突破力に優れた選手です。個人的には大好きなプレイヤーですが、今の東京には間違いなく脅威なので水曜日は大人しくしていて欲しいです、あと東京で夢を叶えないか?


■相手のストロングポイントを潰せる選手達!

太古「続いては東京です。」

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獣「東京側は室屋 成安部 柊斗ですね、柏戦でJ1通算100試合達成した室屋は対面に長谷川車屋という突破力に優れた選手がいます、数的不利でも持ち前の身体能力で何とかしてしまう彼の守備能力に頼る部分は大きいです。安部に関しては脇坂大島田中といった川崎の中盤に対して持ち前のハードワークで自由を与えない事と、奪った際には前線に飛び込んで攻撃に加わる事もして欲しいなと思います、特に攻撃面での貢献はこれからの彼の課題だと思うので、肉体的にはキツイと思うのですが、頑張って欲しいですね。」
太古「以上、注目の選手達でした!」


~まとめ~

■実力が試される連戦

太古「以上が川崎戦の展望になります、簡単にまとめてもらえますか?」
獣「はい、正直今期の新しい試みをしている東京にとっては、苦しい相手になるとは思います。勿論戦までやってきて長谷川監督がこの試合に向けて守備を重視した形にしてきても不思議ではありませんが、恐らくやらないでしょう。それにACLからの今期ここまで行ってきた試合の相手としては最も強敵といっても過言ではありません、ある意味自分達の積み上げてきたものがどれくらいのレベルにあるのか確認出来る良い機会だと思います、現に練習試合ではボコボコにされたらしいですので。(笑)更にこの多摩川クラシコの後には横浜Fマリノスが控えています、この連戦で東京が今期どういう形で進んでゆくのかが見えるかもしれない重要な連戦になりますから、迷いなく全力でぶつかって欲しいですね。」
太古「いま出来る限りの全力で挑んで、自分たちの力を試すいい機会だと言う事ですね、無観客の多摩川クラシコはちと寂しいですが、皆さんモニター越しに選手へ精一杯の声援を送りましょう!」
獣「それでは、またレビューで会いましょう!」
太古「読んで頂いてありがとうございました!」


※画像作成とデータ引用元は下記サイトを利用


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