Instagram画像が縦長に!背景と実践ポイントを紹介
Instagramは、これまで正方形画像を標準としてホーム画面に表示していましたが、去年より縦長(4:5)の画像が一部ユーザーのホーム画面に表示され始め、現在では主流となりつつあります。この変化は、ただのデザインの変更ではなく、モバイル中心の利用環境やSNSトレンドの変化に深く根ざした戦略的な進化だと弊社では考えています。
本記事では、Instagramが縦長画像を推奨するようになった背景や、その影響とこれから縦長画像を投稿するポイントについて(弊社の偏見も含みつつ)詳しく解説してみます!
1. モバイル中心の利用環境に最適化
スマートフォンに最適な縦型フォーマット
Instagramはほとんどがスマートフォンで利用されているため、縦型スクリーンに合ったフォーマットが求められています。縦長画像(4:5)は、正方形や横長画像に比べて、 画面スペースを最大限に活用できるため、視認性が向上します。
ユーザーの目に留まりやすい
フィードをスクロールしているときに縦長画像は他の画像よりも多くのスペースを占有し、 目に留まりやすい構造になっています。これにより、投稿が埋もれにくく、エンゲージメント率の向上が期待されます。
上記2点は、以前から言われており、弊社でも一部実施していました。フィードで画面占有率を高めることを意識して縦長画像で作り、しかしホーム画面でテキストが切れないように中央もしくは上下に寄せてレイアウトしていたみなさん、これまでの工夫が報われましたね!ハイタッチ!
2. 没入感とリールを強化
集中しやすいユーザー体験
縦長画像や動画は、画面上で表示される割合が大きくなるため、ユーザーがそのコンテンツに集中しやすくなります。この 没入感の強さは、視覚的なインパクトを持つコンテンツに特に効果的です。
ストーリーやリールとの統一性
Instagramでは、ストーリーやリール(短尺動画)も縦型フォーマットが採用されています。縦長画像はこれらの機能と統一感があり、ブランドやクリエイターが一貫したビジュアル体験を提供しやすくなります。
今年になって、リール投稿ではフォロワー外の閲覧数があるものの、フィード投稿ではフォロワー外へのアプローチが激減したというアカウントは多いのではないのでしょうか。
後述しますが、InstagramにとってはTikTokという強力な競合が現れたこともあり、特に動画(リール)でのコンテンツを優遇しており、今回の縦長画像に置き換える方針もその流れに沿っているものと弊社では考えています。
3. クリエイターと広告主にとってのメリット
広告効果の最大化
縦長画像や動画は、フィード内で目立つだけでなく、広告としても 高い注目度を得られます。画面を大きく占有することで、ユーザーの興味を引きやすくなり、コンバージョン率向上に貢献します。
数あるプラットフォームの中からInstagramが広告媒体として選ばれるためには、コンバージョン率向上は不可欠。広告収入で成り立っているプラットフォームですから、もちろん広告主への貢献は考えているはずです。
ビジュアルのインパクトが重要な業界に最適
ファッション、美容、ライフスタイル業界など、視覚的なインパクトが重要な業界では、縦長画像が特に有効です。商品やブランドメッセージを最大限にアピールすることが可能になります。
特に全身画像を表示したいアパレルブランドにとっては、縦長画像は歓迎すべき方針かもしれません。ファッションはInstagramとの相性もよく、プラットフォームとしてその考慮はあっただろうと弊社では考えています。
4. 他プラットフォームからの影響
TikTokやSnapchatの成功
縦長フォーマットを中心としたTikTokやSnapchatなどの競合プラットフォームの成功が、Instagramの進化に影響を与えました。これにより、 縦型コンテンツの消費がトレンドとして定着しました。
トレンドに適応する戦略
Instagramが縦長画像を推奨することは、時代のニーズに合わせた適応の一環です。ユーザー体験を向上させるだけでなく、競争力を維持するための戦略的な選択といえます。
5. Instagram縦長画像を投稿する実践ポイント
Instagramで縦長画像を効果的に活用するためのポイントを以下にまとめました。
推奨サイズを守る: 縦長画像の場合、1080 x 1350ピクセルを推奨します。これにより3:4の縦長比率はもちろん、サイズが大きすぎてInstagramに投稿した際に画質が大きく劣化することもなく、フィードやホーム画面での見え方が最適化されます。
余白に注意: 今後もどのような方針転換があるかわかりません。上記サイズであれば問題ないかと思いますが、トリミングされる可能性も鑑みて、重要な要素は画像の中心に配置しましょう。
エンゲージメントを追跡: 縦長画像の投稿がどのように反応されているか、分析ツールを使ってエンゲージメント率を確認しましょう。
SNSから正方形が消える日。
Instagramが颯爽とデビューしたのは十数年前、正方形画像がまさに時代を席巻しました。これまで横長画像が当たり前だったweb業界においては当時異色で、広告もwebサイトもビジュアルもとにかく正方形に!という一大スクエアブームが到来したのです。弊社もInstagramのおしゃれなコンテンツに魅了され続けてきました。
すでにInsatgarmに先立って、TikTokなどで縦長コンテンツも主流ではありましたが、それでもInstagramが正方形である限りはそのトレンドは終わらないと思っていました。しかしながら今回の変更により、ついにスクエア時代も終わりを迎えているんだなあと、少し寂しい想いでもあります。
とはいえ、縦長画像は、視認性とインパクトの面で非常に効果的なフォーマットです。大好きなInstagram、これからも新たなトレンドを生み出して業界を引っ張って行って欲しいと願っています!
さて、弊社・株式会社ぱとかは、InstagramをはじめとするSNSの企画・運用やweb企画・制作をお手伝いしている会社です。もし何かお力になれそうなことがございましたら、ぜひ気軽にご相談いただけると幸いです!
会社のサイトはもちろん正方形画像メインで構築してしまっています。このような企業様は多いのではないでしょうか。これからのwebトレンドに合わせてどう変えていくか…考えていかなくては…