短い文章が好きな読者たち。
読者は短い文章が好きらしい。
夏生さえりさんという
ライターさんのnoteにも、
「さえりさんの文章は、
短くて読みやすいです」
と書いていた人がいた。
夏生さんは、プロのライターだから、
言葉の使い方、綾の紡ぎ方が、
とてもうまい。
軽やかなことばのなかに
愛を感じるし、
余韻を残して、
さっと終わる。
さえりさんが書くnoteは
私の読むスピードだと、
だいたい1分かからず、
長くても2、3分では絶対読み切れる。
当然、彼女は、文字を紡ぐ技術が
素晴らしいし、味わいがあるというか、
気取っていないのに、こんなに
ふんわりした言葉で包み込むような
文字を紡げる、優しい文を書く人だな
と思っているのだけれど、
さえりさん宛の
コメントを見て改めて思った。
多分、読者は、noteに限らず、
ブログにしろ、Facebookにしろ、
短文に慣れている。
そしてそれを、
求めている。
現代人、働いて、生活して、
余暇のコンテンツも豊富。
すぐに情報を得られるからこそ、
端的に、ぱっと読めるもの、が
求められるのは至極当然だし、
そうでなくても、読みやすい、
読んでいて心地よいものを求める
だろうし、
書く側は、読んでいる人の時間を
頂いている意識といおうか、
読む、読まないは読者側に
選択権があるのだけれど、
それでも、書き手としては、
読み進める読者の時間を
もらっている意識は必要だ。
それに、近年のどのSNSも、
文字は、どちらかといえば
情報補足。
Twitterだって140文字の世界。
Instagramは、写真で魅せるだけ。
LINEだって、一言二言ずつ、
会話を投げていく。
メールよりLINE、
LINEよりインスタのメッセージ、
近年の若い方の(とは言っても
私だってやっと20代後半だけど)
やりとりのツールは変わってきている。
電話をする、といったら、
だいたいLINE電話か、
メッセンジャーアプリ。
ゆうこす、こと、
菅本裕子さんの著書にも、
“ググるより、タグる。”
検索するのも、ネットではなく、
Instagramのハッシュタグで。
確かに、わたしも、
気になっているお店、
というのを見つけるときは、
Instagramのハッシュタグ検索。
癒されたいな、
綺麗な星空写真みたいな、
と思ったらハッシュタグフォロー。
ニュースや、今なら
コロナによる世情を知るのも、
ハッシュタグでのトレンド検索。
TwitterもInstagramも、
Facebookも、LINEもどれも
かなりの頻度で使うけれど、
2年くらい前までは、
SNSを増やしたくなくて、
Instagramを
まだ入れていなかったから
自分からのアクションはTwitterが主。
友人からの連絡をみるのはLINE。
Facebookが写真アップだった。
ただ、以前に書いたように、
情報が頭に溜まってしまう、
溜まりやすい頭を持っていて、
スマホで見ている情報の保存やメモは
スクショ(スクリーンショット)で
残すことが多い。
文字情報に変換して保存してしまう
私は、様々な情報を文字で
保存しているから、
それをアウトプット(排出)する時も
ついつい文字量が多くなる。
大抵、友人に、
あんたのは長いから流してる、
と言われる焦。
それで気づいた。
もしかしてみんな、
写真とか動画観ていたら、
それを写真とか動画として、
情報を受け取っていらないものは
きちんと捨てられているの?
と。
多分、何言ってるかわからないだろうから、
私がどうなっているのか、
を話した方が良いだろうか。
わたしは、リビングで、
ボーッと観ているテレビ番組、以外の、
1人でイヤホンをつけて
スマホに向かって観るもの、や
本そのものに視線が集中して、
今自分のいる世界を遮断する
マンガでもアニメでも、本でも、
または、声情報の多いYouTubeも、
文字情報で記憶している。
いやむしろ、文字に変換されるから
文字としてそれをメモして排出しないと
頭の中が文字だらけになる、
と言った方が適切か。
どういうことか、見てもらった方が
早いかもしれないから、
数枚写真を載せる。
①小説
昔はそんなことはなかったのだが、
どうも大学院以降、
本を読みながらメモをする
癖がついてしまって、
本を読むときは、特にここ3年ほどは
それが専門書や実用書でなく
小説でも、こうしてメモを
取りながら読むことがほとんどだ。
②マンガ
メモを取るのは、小説や実用書、専門書だけでない。
昨年、頭の中が、パンパンだった
わたしは、
漫画でもメモを取りながら
読み続けていた。
これは例だから、
瀬尾さんの『涼夏』という漫画のメモを
あげたが、この漫画に限らず、
昨年から漫画もすべて
メモを取りながら読み進めている。
だから漫画30巻だったら、
メモを取りながら読むので
1日の多くを漫画を読むことに割いてもだいたい読み切るのに2日はかかる。
③映画
これは、春にHuluで、
細田監督の映画
「サマーウォーズ」を観ながら、
とったメモ。
サマーウォーズに限らず、それが
ラブソングができるまで、でも
レミゼラブルでも、
すみっコぐらしでも、
愛のむきだしでも、
すべて、
誰かと一緒に観ているか、
もしくは映画館で観ていない限りは、
メモを取りながら
観ていることがほとんど。
④言葉での配信(ラジオ等)
ちょうど勝手に、ここにメモを
載せたから本人達に
許可は取っていないが、
勝手に宣伝する。
これは、友人がはじめた、
26歳の同級生の男性2人が、
ゆる〜く、様々な持ち込みテーマで
ずっと話しているだけの音声を、
YouTubeにアップしているものだ。
このように、媒体問わず、
どんなものでも
メモしながら観ているし
読んでいる。
他にこんなことをする人がいるのか
わたしにはわからないけれど、
少なくともどうやら、
わたしの周囲の人で
こんなことをする人は
いないようだ。
メモを取るのは
覚えたいから、ではない。あくまで、
観ていると、聴いていると、
読んでいると、
頭の中が文字だらけになって、
文字酔い
を起こすからだ。
でも、こんな感じで、
だいたいのことは文字に起こすし、
そもそも、専門書にしろ、
小説にしろ、漫画にしろ、
普段、そんなに本を読まない人、
と比べると、
とても読むスピードがはやいらしい。
この記事でいえば、
題名からここまでを、
誤字脱字がないか1文字ずつ追いながら
確認しながら、内容を読み返してみた。
それで、時間にして1分53秒ほど。
誤字脱字チェック
のような意識集中が入ってもだいたい
このスピード。
以前に書いた
は、読み終わるのに
1分59秒。
夏生さえりさんの、
「めんつゆと美人」のnote記事は
1分27秒で読み終わる。
速いのか遅いのというのは
なかなか難しいし、
一度読んだことのあるものと
初読じゃないもののスピードは
また別なので比較し難いが、
相対的に言って、遅くはないらしい。
文字で情報を吸収することに、
慣れているから読むスピードも、
速くはないが、遅くもない。
実は、これでも、
昨年の秋頃から心身的な問題で
文字が読めなくなり、
英語を見ていると目の前の文字が
崩壊していったり、
本の日本語がすべっていって、
何度も同じところを読んだり、
ぼーっと声が入ってくるものを
聞いていると
疲れたりするようになった。
ただ、文章作成の能力はないようで…
わたし自身が、情報を
文字として処理することが
多いからか、
いや、ここは、
はっきり自分自身に言い聞かせよう。
冗長的で
説明的で
答えを出そうとするような
そんな文章を書きがちだ。
そして、
文字を読むより書く方が難しいので、
読むのははやくても、
人にわかりやすく
まとめられていない気がする。
文才に欠ける。
いや、
粗文といおうか、
稚拙といおうか、
悪文といおうか、
まあ、そんなところなのだろう。
映画にしろ小説にしろ、
専門書にしろ漫画にしろ、
それなりに色々と
吸収しているのなら
もうすこし読者の立場になって、
読者目線になって
書くべきなのだろうなとか、
ちょっとした時間で読み切って、
読み切ったあと、
すっと気持ち良くなる
そういう言葉を紡ぐべきなんだろうな
なんて思うのだけど、
どうもうまくいかない。
ああ、ほら、長くなった。
情報過多の現代は、
必要な情報を、ぱっと、
さくっと、知りたいし、
文字より絵や写真や動画で
知りたい需要は多いんだろう。
それが多分、
ハッシュタグ検索、とか
Instagramが主流とか、
そのような流れになっているのでは
ないだろうか。
ぱっと見わかりやすく、
共感しやすく、
心地よく、
目をひいて、
軽やかなもの。
そういう文章がきっと、
スマホで読む記事や文には
求められているのかもしれないな、
そんなことを考えた。
それなのにまた、
こんな、
lengthyで、
redundantな
長くて冗長的で、文字通り必要のない
同じ言葉を重ねたような、
文章を、書き連ねてしまった。
短くて、
鮮やかで
読みやすくて
味わいのある、
そんな文を紡ぐ努力を
していきたい。
本当に難しい技術なのだと、
書き物をして人を魅了する人たちの
なんと素晴らしいことか、と
そう思う。
p.s. いつも読んでくださる読者の皆様
本当に辛抱強く、
優しい方々なんだろうな、
ところどころよんで
なんとなくいい感じ!と思って
👍押してくださる
とっても心の広い方々なんだろうな
そんなふうに思いながら、
感謝しています。
👍やコメントが来るたびに、
感動しながら、
ちゃんといつか、
誰かが、記事を読んで、
幸せな気持ちになれる
そういう言葉を紡ぎたいな
と心に刻みながら舞い踊っています。
思いつきよりはすこし考えても
全くまとめることができず
思考未満に終わる、
執筆者ゆかまる より。
結局、最後まで
長い文章になってしまった。
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