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ワックス原型を作るのです!その4
さあいよいよAMADAも大詰めになって参りました!
表面をある程度仕上げてリベットを打っていきます。
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そしてここからは腰から分割して仕上げていきます。
嵌着というジョイントや材料を注ぐための湯口を作っていき、パーツごとにつけていきます。
さて、ここで一度クライアントであるoneupの方からつま先は立たせずに平らにしてほしいという希望があったので修正します。
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まずはマスキングテープで形を作り…
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ワックスを注ぎます。
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いかがでしょう?ちゃんとできました!
さてここからが専門的な作業。
嵌着(ジョイント)と湯口を作ります。
ここはかなり専門的なお話ので割愛しますが、オスとメスを作りはめ込むためのものですね。
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ソフビが抜ける厚さだったり色々なことを計算しながら削っていきます。
この作業を制すると仕上がりがかなり良い、というのを最近悟りました(笑
なかなか奥深いです。
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胴体は真円でないので楕円に削ります。
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胴体に湯口嵌着がついた状態です!
なかなかにして難しいのです。
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肩のジョイント。
このように曲がっているのは力学的に湯口から引っ張ったら抜けやすい角度や気泡ができないようにするためにこの形になっています。
この角度は勘が必要で、かなりの経験が必要となります。
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そしておおむね出来上がった胸部!
まだまだ磨き上げます。
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腕にもリベットをつけていきます。
こちらも磨く前まで終わっている感じです。
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こうやってスパチュラを入れていくと、気泡が出てきます。
正直、形が複雑な部分に気泡が出るとものすごいストレスになります(笑
一度とかして空気を書き出す作業でワックスがとろけてしまうのでもう一度造形し直して元に戻す…
本当に気泡憎し!(笑
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ここで頭が歪んでいくことに気が付き、盛って修正。
本当に、ワックス作業はこれの繰り返しです。
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無事湯口がつきました…
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そしてスリット(気泡抜け)をつけて、ピカピカに磨き上げる。
徐々にパーツが完成していきます。
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足裏刻印も。
本当に最終コーナーを回ったところ!
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そしてついに完成!
AMADAにはまだまだ謎が多いのですが、ひとまずは金型完成・見本が到着するまでのお預けです!
いかがでしたでしょうか?
普段見ることがあまりないワックス作業ですが、これはゼロからワックス造形をしています。
通常は原型をシリコン取りしてワックスに転換する。
というのが主流です。
結局、ゴールが一緒であれば工程に問題はない。
という結論になるのですが、それぞれの職人さんにそれぞれのやり方とルールがあります。
実作業をやったことがなく知識だけ先行してしまうと
『あの人はああやってますよ』
とついつい口を挟みたくなります。
しかし先にも述べた通り、職人さんにはそれぞれのやり方があります。
ここで作業をした一連の流れはかなり特殊なものでワックスをブロックから削って原型を作る方は非常に少ないです。
『こんなふうにやってくれ』
というのは作業されている方に対して失礼な振る舞いになる可能性もあります。
プロのデザイナーにドラゴンボールの悟空みたいのデザインしてよ、って要望はかなり失礼だと個人的には思ってます(笑
工場の作業もそういうものだと思っています。
なので、うちはそれに合わせてジョイントや湯口を計算してつけるようにしています。
が、それは特殊なことで失敗も大きい。
そういう意味で言うと弊社もクライアントワークの場合は安全策を取ります。
ぶっちゃけ、このAMADAも『こう言うふうにジョイントつけると破綻は少ない』と言うものは見えています。
が、セオリー通りに作ったほうが失敗は少ないです。
冒険して失敗した場合の責任はなかなか取れないものです…
また機会があたらこう言う実作業を淡々とブログに書いてみたいですね