
【散文】スフィア ライブ2025「Welcome!!!!!」【2025/02/25】
行ってきました。
立川ステージガーデン、昨年末にまたココに来るのかーって言ってたのに、
チケットは落選に次ぐ落選で、半ば諦めていましたが
運良く同行する友人が余ったチケットを見つけてきてくれたようで感謝。
またあの長い長い南武線へ揺られて立川へ。
感想。
スフィアファンが最後に見る走馬灯みたいなライブだったなと。
5年ぶりの単独ライブというコトで、これは演者側にも
自分自身の感受性にも正直どうなるコトかと思っていたんですけど、
始まってすぐに「スフィアのライブ」だってスイッチが入って驚きました。
なんというか、ライブに行った方は解ってくれると思うんですけど、
あの時間、あの空間だけは確実に2010年代だったんですよ。
懐かしいとかノスタルジーとかじゃなくて、もう存在が当時。
確実に我々も演者も何年も経って歳を取ってるはずなのに、
とても不思議な感覚。
中学の友人に久しぶりに会っても、頭ん中は中学生のままみたいな
その感覚をライブで、音楽で、情景で感じるとは思わなかったです。
活動が始まってから何年も経過し、久しぶりにライブする歌手や
アイドルのライブ、何度か見てきましたけど、変わっていくヒトと
変わらないようにするヒトに分かれると思うんですよ。
時代が変わったから、年齢を重ねたから、
それに合わせて曲をアレンジしたり、
選曲をちょっとおとなし目にしてみたり、それは仕方のないコトで
人間である以上は逃れられない運命です。
でも今回は変えない、変わらないコトをスフィアは選択したんですね。
それが良いコトか悪いコトかはボクには解りませんが、
少なくともボクはとてもこのライブが楽しかった。
それ以上でもそれ以下でもありません。
じゃあ2010年代のスフィアと変わっていないのか、と聞かれると、
そりゃ変わってたよ。
戸松遥さんは妊娠中で体調を考慮して座った状態のパフォーマンスが
あったり、全員が昔よりちょっと落ち着きがあったり、
時間の流れを感じさせる場面は多々あったけれども、
それを吹き飛ばすくらいの当時感。
一般的に考えて、当時のままのパフォーマンスをしても
加齢による体力などの低下で満足度は下がりそうだけども、
それを気づかせない変わらないためへのメンバーとバンド、
スタッフの努力、工夫が感じられて、ボクは感動しました。
座っていても、そんなコトを感じさせない戸松遥さんの大きな動き、
立川ステージガーデンの最新技術を使ったライブの演出、
いつも通りの茶番、彩陽さんのダジャレ、
時間が押した時の無理やりの進行、
それらも全部まるっと混ぜ合わせてもスフィアはスフィアのままだ。
4人が集まった時のスフィアである純度が高すぎる。
そんな感じで時代が移り変わって、
次々と象徴になっていたものや人物が消えていく昨今、
「声優界のSMAP」と称されるコトが多かった当時、
まさかTOKIOもSMAPも嵐もいなくなり、
いいとも!もごきげんようも終わり、
こち亀が、エヴァが終わるとは思ってもいなかっただろう、あの頃。
永遠に続くものは無いという真実を突きつけられるコトが多い現代。
メンバーが入れ替わったり、毎回新曲の度に立ち位置が変わったり、
グループ名は同じなのに一瞬とて同じ瞬間の無い忙しい世界。
とにかく消費のスピードが早く、目まぐるしく変わる時代、
それが悪いコトではないとは思うけど、
その中で何も変わらずに、変えずに、
これからもスフィアはスフィアであり続けてくれるんだろうなと、
確信をもらえる安心感のあるライブでした。
「全員がママになっても、おばあちゃんになってもスフィアで」と
いつかに豊崎さんが言っていた記憶があります。
そして「また一緒に遊びましょう」と〆る豊崎さん、
今回のライブで、ホントにそんな未来があるんだなと希望が持てました。
まるで天の星たちのように
我々を導いてくれる存在のありがたさに感謝しつつ、
次のスフィアのライブを楽しみに待ちたいと思います。
それではまた。