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エッセイストとしての道を拓く
ライターとして活動している私は、仕事でも日々文章を書いている。そんな私は今、エッセイストとして活動の幅を広げるべく、プライベートでもnoteに文章を書き綴っている。
noteという媒体ができてから、文章で世の中に発信するハードルがぐっと下がったように思う。noteは私にとって、可能性を広げてくれる場所だ。
私が中高生のころ、携帯小説がものすごく流行った時期があった。私も流行に乗って小説を2本ほど書いたが、知り合い以外で読んでいた人がいるのかはわからない。
それが今では、noteで自由に発信をして、それがどこかの誰かに読まれ、「スキ」をもらえる時代になった。ありがたい話だ。
私が「エッセイ」というものに惹かれたのは、大学生のころだった。当時妄想の恋愛ツイートをしていた夏生さえりさんのツイートを読んでは、共感とときめきを感じていたのを覚えている。
そんなさえりさんが、エッセイ本を出した。「今日は、自分を甘やかす」というタイトル。
私はこのエッセイを読んで、号泣した。自分に厳しくすることしかできない私の縮こまってこわばった心に、じんわりと優しく、あたたかく沁み渡るような文章だった。
そして「いつか私もこんな文章が書けるようになりたい。言葉で人を救える人になりたい」と思うようになった。
そうは言っても、当時の私は薬剤師の国家試験を控えた大学5年生。すぐに文章を書く仕事をする選択肢は、まったくなかった。
言葉を扱う仕事に対する淡い憧れは、年を追うごとに胸の奥底へとしまわれていった。
薬剤師になって2年が経ったある日、コロナ禍と持病の再発が重なった私は、家に引きこもり状態になってしまった。
暇を持て余して「なんとか家で仕事ができないか」と考えたことがきっかけで、資格を生かした医療ライターへの道が拓かれた。
医療ライターは、私のライフスタイルに大きな変化を与えた。薬剤師だったころは、薬局に行かなければ仕事ができず、体調が悪くても基本的には仕事を休めなかった。
それが、自分の体調に合わせて仕事ができて、場所も選ばず好きなところで働ける環境を手に入れたのだ。
文章を書いて生活できるようになり、4年目を迎えた今。私の中に「さえりさんみたいな文章が書ける人になりたい」という思いがむくむくと湧き上がってきた。
あの日の私が胸の中にそっとしまい込んだ思い。もしかしたら今なら、実現できるかもしれない。そんな希望が、私を新たな挑戦へと駆り立てている。
2027年、夏生さえりさんのように、私もエッセイで本を出す。これが、noteを通して実現したい私の夢だ。
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