【第1回】STORECASTユーザー会 開催レポート/ユーザー間の交流の場を設け、集客施策の最適を目指す
株式会社Patheeでは、2023年12月7日(木)六本木ミッドタウンサイドおよびオンラインにて、STORECASTとして初となるユーザー会を開催いたしました。
本記事では、当日の様子をハイライトでご紹介します。
STORECASTユーザー会とは
開催の目的
1.店舗の販促・集客の実態をお伺いし、そのなかでのMEO施策の位置付けや事例を共有してほしい
2.上記共有からディスカッションし、ビジネスに活かしてほしい
3.まだまだサービスに改良の余地があるので、みなさんの要望や課題をお聞きしたい!
概要
開催日時:2023年12月7日(木)
開催場所:六本木ミッドタウンサイド・オンライン(ZoomまたはTeams)にて同時開催
参加者:STORECASTユーザー様
【当日のプログラム】
開会のご挨拶・趣旨説明
Pathee社講演「Patheeの考えるMEO」:株式会社Patheeカスタマーサクセス チームリーダー 榎本秀一郎
グループセッション
グループ発表
プロダクトロードマップ:株式会社Pathee代表取締役 寺田真介
閉会のご挨拶
懇親会
当日はご多忙ななか、12社18名(オフライン11名オンライン7名)の方にご参加いただきました。
ご参加くださいましたユーザーの皆様におかれましては、貴重なお時間をいただき心よりお礼を申し上げます。
Pathee社講演「Patheeの考えるMEO」
登壇者:株式会社Pathee カスタマーサクセス チームリーダー 榎本秀一郎
株式会社Patheeカスタマーサクセス チームリーダー 榎本による、「STORECASTが実現するPathee社の目指すビジョン」と「これからのデジタル販促でおさえるべきポイント」についての講演です。
「何かを買いたいと思ったときに、ECサイトなら商品の在庫が確認できる。しかし、店舗で買おうとすると、実際に店に足を運ぶまで欲しい商品の在庫があるのかないのかわからない」
STORECASTの開発は、株式会社Pathee代表取締役 寺田が感じた、日常の 不便から始まりました。
消費者は購買行動における情報収集の際、検索エンジンをはじめ、公式サイトや商品レビュー、Web記事など、インターネット上の複数の媒体を活用しています。
デジタル販促において注力すべきポイントは、Googleビジネスプロフィールを含む複数媒体での情報発信であるといえるでしょう。
具体的に、Pathee社がGoogleビジネスプロフィールを運用する際に重要であると考えるのは、以下の2点です。
「消費者の行動・考えにマッチしたコンテンツ」を発信して、自社のコンテンツをGoogleの検索結果に表示させること
「消費者に興味を持ってもらえるコンテンツ」を発信して、Googleビジネスプロフィールを見た消費者に何らかのアクション(来店・来店予約など)を起こしてもらうこと
弊社のSTORECASTを導入いただいている企業様のデータによれば、多くの店舗でGoogleビジネスプロフィール運用開始後にみられた「Google上でのアクション数の変化」と「購入者数の変化」に、強い相関関係があることが示されています。
またGoogleマップの店舗情報に商品情報の掲載を可能にする「ライトOMOサービス」の活用事例では、施策の実施期間中に前年度ピークと同じ水準まで消費者の行動が活性化した様子がみてとれました。
これらの事例から、弊社では、Googleビジネスプロフィールの効果的な運用は消費者の来店を促し消費行動につなげられるものと考えています。
とはいえ、店舗ごとのGoogleビジネスプロフィールを管理運用し、さらにMEO対策やOMOを実行するには多くのリソースが必要です。多店舗経営を行っている企業では、なかなか一度に対応しきれないのが実情でしょう。
多くの店舗情報を一括管理しMEO対策を実施すると同時に、理想的なOMO環境を実現する。
Googleビジネスプロフィール管理ツール『STORECAST』であれば、これらの課題をクリアにすることが可能です。
より多くの企業様にSTORECASTをご活用いただき、Web施策のポイントをおさえたGoogleビジネスプロフィール運用を行うことで、弊社が目指すビジョンの実現に近づけるものと信じています。
※『STORECAST』について詳しくはこちら
グループセッション
【セッションのテーマ】
1:集客のためのブランディング・マーケティング施策で意識していること
2:集客施策効果検証方法
3:店舗と本部連携、課題は
4:日常業務で課題を感じていること
5:STORECASTの活用・要望
グループセッションでは、類似する業種ごとのグループに分かれ、弊社モデレーター進行のもと、各テーマに沿ってディスカッションしていただきました。
それぞれのグループで、その業種ならではのお悩みや共通する課題など、さまざまな意見や疑問の提起、情報交換があった様子です。
自社の取り組みや課題についてユーザーの皆様に発言していただき、最後に議論された内容を各グループごとに発表しました。
テーマ1:集客のためのブランディング・マーケティング施策で意識していること
施策ごとに細かく検証を行い、次回の施策に活かす
ブランドイメージとターゲット。それにあわせた集客チャネル
オンラインとオフラインの違い・オフラインならではのサービス(ワークショップ・刻印サービス)
SNS運用を主体とした施策を行っている
媒体はあまり活用せず、消費者のインサイトに働きかける導線としてリスティングやGoogleビジネスプロフィールを活用している
地方は新聞折込広告による集客を行っている。地方によっては一定の効果を感じているため継続しているが、コロナ禍以降オフライン広告(折込チラシ)は反応が弱まっているように感じている
テーマ2:集客施策効果検証方法
Googleマップでインタラクションを確認している
店頭での接客時に、定性的に効果計測をしている
Googleビジネスプロフィールのインタラクション・Instagramでのフォロワー数ほか各指標を確認している
アナリティクスツールを利用した店舗情報へのアクセス計測やGoogleビジネスプロフィールへのルート検索を指標にしている。ただし、SNSやGoogleビジネスプロフィールでの情報発信がどの程度来店につながったかは非常に測りづらい
テーマ3:店舗と本部連携、課題は
本社のやりたい販促と、店舗のやりたい販促の方針がズレていることがあり、多店舗経営における店舗との意思疎通の難しさを感じている
店舗情報を発信したいが、扱っている商品が生ものなので難しい。コンテンツ制作も協力会社に頼っている
全店フランチャイズのため、オーナーとの関係性に課題感がある
SNSやGoogleビジネスプロフィールなど店舗に情報発信を任せているが、実際のところ店舗での運用ルールの徹底が難しく、店舗独自の施策に走ってしまっているところがある
テーマ4:日常業務で課題を感じていること
数字分析、振り返り(Googleマップ:Googleマップのユーザーと自社のユーザーIDとの紐づけができていないため、実績として見えにくい)
口コミへの対応
発信するコンテンツの絶対量の不足をどうするか
Web・SNSなど投稿業務は実績(売上効果)が見えにくい
店舗側に情報発信するよう業務として依頼しているものの、店舗のリソースが限られるなかでSNS投稿などの情報発信はあと回しになりがち
テーマ5:STORECASTの活用・要望
来店計測機能が欲しい
ECサイトの商品登録機能が欲しい
上位表示されやすくなるキーワードのレコメンド機能が欲しい
分析をわかりやすくしてほしい
施策メモを簡単に反映してほしい
販促支援については他社のほうが安いケースもあるが、STORECASTの使い勝手はいいのでいろいろと提案してほしい
競合他社の投稿をリアルタイムで報告してくれる機能が欲しい
グループディスカッション中は、どのユーザー様も共通して他社の取り組みに対し強い関心がある様子でした。
今回のグループセッションで得た情報をユーザーの皆様で共有し、自社での施策に活かしていただければ幸いです。
弊社としても、それぞれの企業様が抱えているお悩みや実践している施策など、現場の生の声を伺うことができ、大変貴重な機会を得られたと思っています。
活発にご発言いただいたユーザーの皆様、本当にありがとうございました。
株式会社Patheeプロダクトロードマップ発表
登壇者 : 株式会社Pathee代表取締役 寺田真介
最後に株式会社Pathee代表取締役 寺田真介より、STORECASTプロダクトロードマップの一部をご紹介しました。
【各種連携による配信面の拡大】
弊社が現在テスト運用を行っているのが、街のお出かけ検索サービス『Pathee』との連携による店舗情報のオンライン化です。
『Pathee』とは、弊社が創業当時から運営している国内最大級のお買い物スポット情報サイトであり、月間PV数は約700万を記録しています。
この『Pathee』とSTORECASTを連携し、リアルタイムでメディアの店舗情報を更新・発信することで、あらゆる「お出かけ」に関するキーワードに対し『Pathee』に掲載されている店舗情報がGoogleの検索結果で上位表示される可能性が高まります。
街のお出かけ検索サービス『Pathee』
【生成AIによる口コミ返信・投稿文の自動生成】
生成AIによる文章の自動生成機能を活用することで、店舗からの情報発信がより効率的に行えるようになります。
AIによる口コミ返信自動生成の3つの特徴
店舗の口コミに特化してAIをカスタマイズ
口コミの内容に沿って投稿者ごとに異なった返信を生成
任意の伝えたいメッセージを自然なかたちで取り入れて文章を生成
AIによる投稿文自動生成の3つの特徴
店舗集客のための生成に特化したカスタマイズ
キャンペーンサイトの内容をもとに、投稿に適した文章を生成
任意のキーワードを利用し、ターゲットに対する訴求力を高めることが可能
AIによる口コミ返信の自動生成デモンストレーションでは「店舗の場所がわかりづらい」という口コミに対し、以下のような文章が自動で生成される様子が紹介されました。
「お店の場所が分かりづらいとのご意見、大変参考になります。お客様が迷わずに来店できるよう、案内の改善を検討いたします。今後ともよろしくお願い申し上げます」
口コミの内容を把握したうえで、店舗側からの感謝や対応についてもしっかりと盛り込まれた返信内容になっていることがお分かりいただけるかと思います。
また投稿文の自動生成デモンストレーションでは、ECサイトの商品ページからAIが自動で抽出した情報をもとに生成した、商品の紹介文をご覧いただきました。
商品のコンセプトや仕様などの基本情報にくわえ、在庫数が少ない商品であれば早めの来店を促す文言を含めるなど、消費者に向け、正確かつ的確な内容の投稿文が生成される機能となっています。
さらに「出産祝い」「誕生日」といった文章に入れたいキーワードや、「子供を持つ親」「20代女性」などターゲット層の指定も可能です。
この機能を利用することで、新商品の紹介や、シーズンごとの商品情報など、消費者のニーズに応じたきめ細やかな情報をフレキシブルに発信できます。
このAIによる文章自動生成機能につきましては、2023年12月下旬より運用を開始しております。
【AI簡単分析】
現在α版の開発が進んでいる「AI分析機能」は、これまで口コミ数やキーワード、検索順位など画一的なフォーマットのデータのみだった分析機能を飛躍的に高めるものとなっています。
「口コミでは、消費者からどのように評価されているのか?」
「投稿からどのようなキーワードが集客につながっているのか?」
「競合店舗では、どのように施策を行っているのか?」
「効果的だった投稿をもとにした新しい投稿のアイデアが欲しい」
専門的な分析スキルがなくとも、上記のようなユーザー様が見たい・知りたいと考える多角的なデータ分析が可能です。
この「AI簡単分析」を利用することで、より精密な集客施策の効果検証にお役立ていただけるものと思います。
株式会社Patheeは、今後さらなるスピード感をもって、ユーザー様へより価値のあるサービスを提供してまいります。
時代の潮流に乗る集客戦略のために、進化を続けるSTORECASTをぜひご活用ください。
懇親会
懇親会では、お食事を楽しみながらユーザー様同士で交流していただく時間を設けさせていただきました。
皆様それぞれにWeb施策や共通するお悩みなど、さまざまな話題で盛り上がっている様子でした。
参加ユーザー様の声
ユーザー会終了後、ご参加いただいたユーザーの皆様からお寄せいただいたお声の一部をご紹介します。
他の企業様とディスカッションができる貴重な機会となりました。
引き続き、開発のほどよろしくお願いします。
各社リソース確保の問題を挙げられておりました。少ない投稿回数でも上位表示されるなどのシステムを構築していただきたいです。AI導入など、進化する姿勢は最大限に評価させていただきます。
とても貴重な機会でした。ありがとうございました。
カフェのような雰囲気で、リラックスして参加できました。
ユーザー会全体の感想としては、おおむね「良かった」とのお言葉をいただいており、弊社としてもうれしい限りです。
また、皆様総じて「プロダクトロードマップ」で発表されたSTORECASTの新機能に対して高い関心をお持ちいただいてる様子がうかがえました。
皆様のご期待に添えるよう、より一層開発に注力してまいります。
最後に
初開催ということもあり、至らない点もあったユーザー会でしたが、ご参加いただいたユーザー様のご協力のもと、無事に終えることができました。
今回のユーザー会の目的は、「ユーザー様同士の交流の場を提供し、マーケティング施策について共有していただく」「ユーザーの皆様のリアルな声をお聞きし弊社サービスへのフィードバックとさせていただく」ことでした。
今後もユーザー様のお役に立てるサービスを提供するために、STORECASTの機能向上に努めてまいります。
ご参加いただきましたユーザーの皆様、本当にありがとうございました。
執筆者:Pathee編集部ライター 瀬賀 美幸