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中小企業支援弁理士による企業支援考察

 中小企業支援を長いことやっていると、企業の技術開発そのものを支援したり、技術者の技術承継の課題解決にあたることがあります。元エンジニアとして考えると、中小企業のこれまでの技術開発スタイルは上の図のようなボトムアップ型。自社商品の改良をベースとする場合には向いています。でも、材料・部品などの多くの要素を十分に理解できる職人的技能力が必要。加えて、商品が市場にミートしない可能性もあります。

 これに対して、私が提案したい次の開発スタイルは下の図面のようなトップダウン型開発。大企業では当たり前かも知れませんし、市場要望は聞いているという中小企業は多いですが、そこをやった挙句、上の図のような要素の選択に戻ってしまうことが多いのです。これでは、若い技術者は育ちません。要素すべてを熟知することは面倒でもあるからです。特に、ITリテラシーからはちょっと向かない。でも、トップダウン型はゲーム作りのような感覚もあるし、自社に無い技術=技術課題も分かり、実はレベルの高い開発結果を出すことができます。こんな視点を支援企業に当てはめてみて、どうしていくのがよいかを愚直に支援することも、弁理士には求められますね。

 

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