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Mリーグから学ぶ麻雀の強ムーブ【2023-24 12.25 第1試合】

こんばんはパタロウです。
さて、Mリーグから学ぶ麻雀の強ムーブ、始まりました。

【強ムーブとは?】
麻雀において「強い」と思った動きです。
強ムーブ(きょうむーぶ)と名付けました。
強ムーブは地味で目立たない判断にこそ多いと思うんです。
そんな見落としがちな動きに、スポットライトを当てたのがこの企画。

読めば読むほど麻雀が強くなる、そんな記事をお届けしたいです。(希望です。)
今回はMリーグ、2023-24 12.25の第一試合を題材に、強ムーブを追っていきます。
ではいってみましょう。

対局結果

1着 伊達選手
2着 岡田選手
3着 小林選手
4着 瀬戸熊選手

対局の流れとしては運に恵まれた伊達選手が東場でほぼリードを固め、そのまま最後まで状況はほぼ変わらず、1着を決め切った展開でした。

正直、今回の伊達選手は「ツイていた」と感じますので、
わかりやすい強ムーブは少なかったかもしれません。

それでも、勝者となった伊達選手の強ムーブを中心に追っていきたいと思います。
ちなみに私が強ムーブだと思ったポイントに、下の強ムーブマークを付けます。
【←←←強ムーブ!】

子のリーチに3ハン40符で勝負【東1局 1本場】

東1局、親番は伊達選手。イーシャンテンの好配牌をもらって4巡目リーチ、そのままツモあがって迎えた東1局1本場。
3巡目にしてダブトンに加え役牌2つがトイツという好形の伊達選手。

早々に東と中を鳴いてテンパイとなります。
待ちは2-5ソウ。

しかし次巡、瀬戸熊選手がテンパイ。
2-5萬待ちを選択してリーチがきます。

伊達選手はドラの5ソウで上がれれば親マンが見えるとはいえ、
2ソウならば7,700点の手牌。
發、1萬と安全牌をツモ切ったあと、無筋の7萬を勝負。

次巡、また無筋の6ピンで粘ります。【←←←やや強ムーブ!】

結果、2ソウをツモあがりして瀬戸熊選手に勝利。
これで4万点弱まで点数を伸ばし1着を盤石にします。
降りるには他に手堅い安牌はありませんでしたが、
リードしていたとしても、2-3牌の押しは勝利に必要
なんでしょう。

我慢のダマテン押し【東1局2本場】

つづく東1局2本場。伊達選手の配牌はコレ。まだまだイケイケです。

さらに、中、ダブ東と鳴くことが出来、早くも赤含めての親マンイーシャンテン。ここでドラの6萬を先切り。

さらに次巡、4ソウを引き入れて3-6ピンのテンパイ。絶好調ですね。
アンパイで残しておいただろう白切り。
他家にとってはテンパイ気配が香り立つ、嫌な捨て牌ですよね。

しかしこの時、瀬戸熊選手もイーシャンテン。
すでに親の3ハン以上が確定している伊達選手には振り込みたくないところ。
まずはアンパイの1ピンで凌ぎます。

しかし次巡、3ピンを引き入れ、ペン3萬で一盃口・ドラ一のテンパイ。
無筋の7ピンで勝負しつつダマテンをとります。

次巡、伊達選手はツモ切りの4ピンの中、
ワンチャンスとはいえドラマタギの8萬切りで3連続勝負。【←←←強ムーブ!】
この牌も、まあまあ嫌だったはず…。

そして赤5萬を引き入れ、さらに数巡後。
ようやく小林選手の捨てた3萬であがりを拾いました。
5,800点と、高いとは言い切れないかもしれませんが、
「1着を目指すため」また「親のリードでこれ以上苦しくならない」ように、
この状況でもあがりを掴むために突っ張ることは強い
なと感じました。

また、リーチをしていたら出なかった3萬ではないか?
とも思えるので、
我慢のダマテンはセンスが光ったものだと思います。

好調でも油断しない隙のない押し引き【東4局】

今回は勝負所が東場に固まっていました。
またも好配牌からの4巡目で役満も見えてくるこの手格好の伊達選手。
これはさぞ麻雀が楽しいことでしょうな。

ただ違う角度で見れば、安全に降りやすい手格好とも言えます。
しかし、役牌である1枚目の南から鳴いていきます。
まあまあリードがあっても攻めるんスね…。

その後6巡目に岡田選手からリーチが来ます。
親は小林選手なので、そのまま親を流してもらっても良いような状況。
しかし、捨てられてがっつりアンパイになった東を鳴いていきます。
強気だ!

打1萬で勝負。

迎えた次巡。通ってない3萬をツモってきました。
ここで放銃したら、逆転されてしまうかもしれないし、そうでなくても1着がなかなか危うくなる場面だと思います。
一応ホンイツのためにソウズは残したいものの、
7ソウはアンパイだし、西だって安全そうに見えます。
みなさんならここで何をきりますか?

結局この3萬も勝負に行きます。つえぇ。(けどまだ強ムーブとまでは…)

しかし次巡、4萬を持ってきてしまいます。
おそらく、萬子が怪しいと感じていたのかもしれません。
1萬、3萬と勝負してきましたが、
ここでホンイツを諦めてアンパイの7ソウで回ります。
とはいえイーシャンテンはキープ。
しかも北は場に1枚切れと、役満の可能性だって感じれる状況です。

そして2巡後、ついにリーチしていた岡田選手から西がでます…!
鳴いて4萬を勝負すればマンガンのテンパイ…
しかも北を引けば、単騎待ちの役満ドリームまである…

が、鳴かずッ…! リアリスト!

そして次巡、8ソウを引き入れて西切りで降ります。

数巡後には当たり牌の8萬を引いてきました。
もし西を鳴いていたらツモ順は違ったのでしょうが、
最終的には降りていたため、うまく回避できた形になりました。【←←←う〜んここまでの流れが強ムーブ!】(わかりづらいね…)
結果、この局は岡田選手一人テンパイで流局となりました。


この後もオーラスまで順位は変動せず、
最後はチートイ・ツモ・ドラ2・赤という強者のハネマンで締めた伊達選手でした。

やはり「ツイていたから順当に勝てた」といえそうな対局ではありましたが、
随所に技ありな強ムーブがあったからこそ、
より運を手繰り寄せ、大きく勝てた
のではないかとも感じています。

いかがだったでしょうか?
次回の強ムーブ解説でお会いしましょう。

※画像はすべてAbemaTV Mリーグのものを引用しております。
https://abema.tv/


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