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【1万字超レポート】ひなたフェス2024に行ってきました!

9月7日・8日に宮崎県のひなたサンマリンスタジアム及びひなた宮崎県総合運動公園にて開催された「ひなたフェス2024」。
早くも開催から1ヶ月経ってしまいましたが、まだまだ余韻が冷めないという人も多いのではないでしょうか。
自分も現地に行ってきたので、だいぶ遅くなってしまいましたが、今回はそんなひなたフェスの現地レポートをお届けしていきます!

空港入り〜宮崎市内の様子


今回自分はライブ前日の9月6日(金)の夕方頃に現地へ到着しました。
宮崎ブーゲンビリア空港に着くと早速「歓迎!おひさま!」の文字があちらこちらにあるのが目に入り、着いた瞬間からいきなりの歓迎ムードに胸が躍りだしました。

JR九州の全面協力により、ライブ開催に合わせて日南線の大増便や臨時の特急列車運行なども行われました。宮崎駅をはじめとした各駅にはひなたフェスのポスターがあちこちに貼られていて、その力の入り具合を感じられます。

宮崎駅の改札にはこのようなホワイトボードも掲出され、駅員さんの手書きによるメンバーのイラストにはとてつもない愛を感じました。

このほか宮崎駅前の商業施設「アミュプラザ」ではおひさまキャンペーンと称して限定ステッカーの配布やメンバーパネルの展示が行われたり、宮崎市内の商店街では巨大な横断幕が掲示されたりと、街はまさに日向坂一色となっていました。


日向坂46駅(日向市駅)と願いが叶うクルスの海

ひなたフェス開催を記念して、“日向”の名前がつく日向市駅が期間限定で「日向坂46駅」となりました。
今回スケジュールがかなりタイトで宮崎観光を行う余裕もほとんどなかったのですが、ここだけはどうしても来ておきたいと思っていました。
ホテルのチェックイン後大急ぎで宮崎駅に向かい、そこから列車に1時間半揺られ到着した頃には21時近くになっていました。さすがにこの時間は空いていましたが、それでもおひさまが何組かここで嬉しそうに写真を撮っていたり、その光景を見た地元のおじいちゃんおばあちゃんが凄いねぇ〜と会話している姿には心があたたかくなりました。


宮崎県および宮崎の全26市町村と日向坂がコラボしたポスターも各地に貼られています。日向市はこのちゃんとなっていて、四期生のティザームービーが撮影された場所でもある「願いが叶うクルスの海」が紹介されています。

というわけで、せっかくここまで来たなら自分もクルスの海が見たい!と欲が出てしまい、タクシーで向かうことにしました。
運転手さんからは「こんな夜遅くに行っても真っ暗で何も見えないと思うよ」と言われたのですが、ここまで来て行かないのも後悔すると思い、無理を言って連れて行ってもらいました。
車中では「昼間も日向坂のファンの方がたくさん来てくれてクルスの海まで連れていきましたよ」という話や「次来た時はその先の岬までぜひ行ってみてください」といった話をしてくださり、とてもあたたかい運転手さんでした。本当にありがとうございました!

日向市駅から車で15分ほどで「願いが叶うクルスの海」に到着。展望台に続く400mの坂は「日向坂」と名付けられ、標柱にはばっちりとその名が刻まれています。
運転手さんの言う通り街灯やライトアップもなく本当に真っ暗で何も見えなかったのですが、なんとかライトをあてて見ることができました。これだけでもう大満足ではありますが、ぜひ今度は明るい時間に来て展望台からの絶景も楽しみたいですね。
これだけたくさんのおひさまが宮崎に来ていたら真っ暗でも誰かしら来てるんじゃないかと淡い期待を寄せていたのですが、さすがに自分以外誰も来ていませんでした(笑)


ひなたエキスポ IN ひなた宮崎県総合運動公園

一晩明けて9月7日(土)、いよいよひなたフェスが開幕しました!

会場となるひなたサンマリンスタジアムは毎年読売巨人軍の春季キャンプの場所として使われていることから、最寄りの木花駅はジャイアンツ仕様になっていました。

駅から会場までの動線には看板が置かれていて、迷うことなく向かうことができました。

そしてついに会場へ到着!巨大なポカのバルーンと5600本のおひさま大根やぐらがお出迎えしてくれました。

誘導係のバイトのお兄さんは日向坂のことをあまりよく知らないのか、ポカのことを「デカい青いペンギンみたいなやつ」と言っていたのがちょっと面白かったです(笑)

入ってすぐのところにはひなあいガチャがありました。現地でしか買えないアイテムということもありますが、会場内のどこよりも長い列ができていて、ひなあい人気の高さを感じました。ただ、列の進みは結構早かったので、見た目の体感以上に短い待機時間だったと思います。

ゲートをくぐるとお馴染みのメンバーフラッグが立ち並んでいます。今回は2022年の紅白歌合戦でキツネを歌唱した際に着ていた衣装です。メンバーの髪型とかを見る限り結構前に撮影されてそうですね。


第2陸上競技場にはひなたエキスポと題して恒例のFCブースやユニエアの縁日に加えて、フェスならではの飲食ブースなども設けられました。

これだけ多くの企業・団体が協賛についているのを見ると、今回のイベントがただのライブに過ぎず、宮崎県全体を挙げた一大行事であることがわかります。

ひなあいエリアでは番組内のプレゼン企画から誕生した「スミラックアウト」や番組に登場するMC台や寿司ワゴンと写真が撮れるフォトブースがありました。
スミラックアウトはパネルにボールが当たると横にいるスタッフさんがサンプラーを押して音を鳴らすという原始的な仕組みでした(笑)

飲食ブースでは日向坂46時間TVでメンバーがプレゼンしたフェス飯が地元の飲食店とのコラボメニューとして実現。
特ににぶちゃんとひなののメニュー案を合体させた「もちまる子タルタルチキンバーガー」には長蛇の列ができていました。

自分はまなふぃ考案の「辛ふぃ麺」を食べました。宮崎名物の辛麺をベースに野外でも食べやすい汁なし仕様になっています。
暑い日にぴったりのちょうどいい辛さで、まさにうまなふぃ!な一品でした。
店員さんも「グッズフル装備ですか!凄いですね〜」「楽しんでいってください!」ととても気さくに話しかけてくれました。

ソラシドエアのブースではCM等に出演するメンバー8人のパネルが置かれているほか、「ソラシドスマイルクラブ」に新規入会した人には限定のクリアファイルが貰えるキャンペーンも行われていました。


会場内の各所にはメンバーの全身パネルが置かれていて、パネルに書かれたQRコードを読み取って集めるデジタルスタンプラリーも行われました。

さらにFC企画としてリアル脱出ゲームとコラボした謎解きイベントも実施。会場内を歩きながら仕掛けられた謎を解いていきます。
パネルの謎はダジャレ要素が強い感じで簡単でしたが、LINEで出題される最後の謎は結構難しくてやりごたえがありました。


このほか、会場内の仮設トイレにはメンバーの直筆メッセージが貼られていました。7日にはおひさまとしても知られるあの“トイレ博士”が自らチームを引き連れてトイレ掃除に励む姿も見られ、「お疲れ様です!」「ありがとうございます!」というおひさまからの熱い激励を浴びていました。

会場内には数万人の来場客を受け入れるため、携帯の基地局が設置されました。
それでもLINEを使用するリアル脱出ゲームのプレイなどはなかなかしんどいものがありましたが、かなり頑張ってくれている姿勢は非常によく伝わってきました。

ひなた陸上競技場前にも多くの飲食ブースやキッチンカーが出店していました。

自分は宮崎氷菓店さんの限定メニュー「ひなた氷」を買いました。マンゴーもたくさん乗っていてとても満足度の高い一品でした。何よりこの暑い中で食べるかき氷は最高に身体が潤いましたね。


ひなたフェス スペシャルパレード

今回一番の目玉はやはりひなたサンマリンスタジアムでのライブだと思いますが、それを超えるほどのインパクトを感じたのがこのスペシャルパレードです。
このスペシャルパレードは6月に放送された日向坂46時間TVにて発表され、宮崎学園高校吹奏楽部とのコラボも同時に発表されました。

パレードの観覧エリアはご覧の通りの大盛況で、まるでディズニーランドかのような光景に始まる前から感動してしまいました。

開始時刻直前に宮崎学園高校の生徒がポジションにつくと、あちらこちらから「頑張れー!」「かましてやれー!」などといった声援が飛び交い、本当にあたたかい空気に包まれていました。

パレードが始まるとみんなが思い思いにメンバーに向かってタオルやうちわを掲げたり声援を送ったりしていて、いつものライブとはまた違った夢のような景色がそこには広がっていました。この歓喜に満ち溢れたような空気はプロスポーツチームの凱旋パレードのようにも感じ、日向坂優勝おめでとう!おひさまもおめでとう!という気持ちになりました。

また、度を超えた罵声や通行ルートへの侵入、観客同士のトラブルなどパレードの妨げとなるような行為も一切見られず、おひさまのモラルの高さを感じました。
通常このような行為は全然あってもおかしくないことですし、ましてや今回は撮影OKのアナウンスがあったためなおさらトラブルが起きないか心配でしたが、そこも含めておひさま全員で作り上げた奇跡のような時間でした。

ちなみに自分も一応カメラを回してはいたのですが、自分の撮影スキルと機材(スマホ)の限界もあってなかなか上手く撮れませんでした。
メンバーのアップが見たい方はXなどで検索すると写真や動画がたくさん上がっていると思うのでぜひそちらをご覧ください。


日向坂46 LIVE IN ひなたサンマリンスタジアム

開場時間になると先ほどまで運動公園内に散らばっていたおひさまが一斉にひなたサンマリンスタジアムへと集まりました。横浜スタジアムやさいたまスーパーアリーナでは当たり前の光景が宮崎の地で広がっていることに開演前から感動を覚えました。

開演までの間会場内のモニターでは宮崎県の各市町村や協賛企業のPR映像が流されていました。今年2月に行われたオードリーのオールナイトニッポンin東京ドームでも開場中にCMが流れていて、その光景を思い出しました。

そしていよいよ開演時刻が近づくと、モニターには宮崎県知事の河野氏が登場。その瞬間会場のおひさま達から大きな拍手が沸き起こりました。このフェスのために宮崎県全体で全面協力してくれた知事への感謝の気持ちがこの拍手に詰まっていたと思います。


今回自分は1日目の公演に参戦(2日目は配信で視聴)したため、ここからの感想は1日目の内容を中心にお送りします。

初日の影ナレはひなあいの企画で宮崎フェスをプレゼンしたみーぱんとこの後の演出で大活躍するこのちゃん。個人的な話ですが、このちゃん推しなので影ナレがこのちゃんでめちゃくちゃ興奮しました(笑)
ちなみに2日目の影ナレはゆばレタもといにぶみくの2人でした。そっちも羨ましいな〜(笑)

影ナレが終わるとひなたフェス開催までの軌跡を描いたオープニングVTRが流れました。ここでひなあいでもお馴染みの阿座上洋平さんの声を聞いた瞬間今回のライブの勝利を確信しました(笑)

そしてステージ上には和太鼓が置かれ、和太鼓経験者のこのちゃんが浴衣姿に身を包み登場。自分は今回アリーナ席の超前方の席だったので、目の前に推しのこのちゃんが現れてテンションはいきなり最高潮に登りました。初日は前髪を上げていて眉毛が見えていたこともありキリッとした印象でしたが、2日目はいつもの可愛らしいこのちゃんでどっちもよかったです。

その後他のメンバーも全員登場し、このちゃんの和太鼓演奏に合わせて「日向坂」の音頭バージョンを披露。今回一番のサプライズと言っても過言ではなかったのでしょうか。
そしてこの“日向坂音頭”によって今回のライブのテーマがはっきりと色付けられたようにも思います。これが最初にあったことによって全体のお祭りムードがより高まりましたよね。

今回日向坂のグッズとしては初めて発売されたうちわにも浴衣姿のメンバーが描かれており、この時点から伏線は張られていたんだなということを感じました。空が明るいうちはペンライトの光がわかりづらいので、代わりにこのうちわが大活躍しました。


Overtureを挟んで「キュン」でメンバーが再登場。グループにとっても大事なデビュー曲ですし、日向坂の中でも一番有名な曲だと思いますが、そのわりにはライブでの扱いが悪いように感じていたので、今回はライブの頭でしかも2日とも披露されたのが個人的に嬉しかったです。

その後のMCではこの日がこさかなの誕生日ということでみんなでお祝いをしました。メンバーの誕生日をライブでお祝いする瞬間って本当に幸せなムードに包まれていて、この場に立ち会えてよかったと毎回思います。

続いて「ドレミソラシド」「こんなに好きになっちゃっていいの?」とシングル表題曲をリリース順に披露。
ドレミソラシドはソラシドエアとのタイアップもあったりしたので普段のライブ以上に盛り上がっていました。
なお、こん好きは1日目のみの披露で、2日目はソンナコトナイヨになっていました。

そして今回のライブではW-KEYAKI FES以来2年振りに放水演出が復活。ウォーターシュートはもちろん、新アイテム“ガトリング銃”も登場し、アリーナ席はびしょ濡れになりました。
自分は花道にもメインステージにも近い席だったので、花道のメンバーに気を取られているうちにメインステージにいる別のメンバーから水をぶっかけられるということもありました。
こういう席にいるとどこを見たらいいかわからなくなるのはとても贅沢な悩みですね(笑)

その後は一期生のMCゾーンへ。一期生も5人だけとなり、すっかり少なくなってしまったな...と少し寂しい気持ちにもなりました。既に卒業発表しているかとしとめいめいが両脇に並んでいたので、年明けには真ん中の3人だけになるのか...と思うとさらに寂しくなってしまいましたね。


そして次の楽曲「この夏をジャムにしよう」へと続いていくのですが、個人的にはこの夏ジャムの前に流れたVTRがとても印象的でした。
VTR内では日向坂の歴史を振り返っていく中で、「2018年に上村ひなのが加入、その後2020年に研修生だった3名が加入し三期生が誕生した」というナレーションが流れたのですが(若干文言は異なるかもしれませんが)、この表現がとても素敵だなと思いました。
後から加入した3人は先に加入していたひなのと区別するため“新三期生”と呼ばれていた時期もありましたが、4人全員揃ってはじめて三期生が誕生したという解釈を公式でしてくれたことは三期生推しとして本当に嬉しかったですね。
ちなみに2日目は青春ポップコーンとなっていて、この日初お披露目の新衣装も素敵でした。個人的には青春ポップコーンの方が楽曲としては好みなのですが、その前のVTRの繋がりから考えると三期生が初めて貰った楽曲である夏ジャムの方が流れとしては綺麗だったように感じます。

次の二期生楽曲は1日目が「沈黙が愛なら」2日目が「世界にはThank you!が溢れている」でした。
個人的にはセカサンが二期生曲の中でも一番好きなので、生で見れなかったのが凄く悔しいです(笑) 特に今回のひなたフェスのあたたかい雰囲気とは相性がぴったりでしたよね。最後の「宮崎Thank you!」もよかったです。
それとおすしが歌い出しのタイミングを間違えてしまったシーンはいつかひなあいとかでイジられてほしいですね(笑)


「君しか勝たん」では宮崎のマスコットキャラクター「みやざき犬」のひぃくん、むぅちゃん、かぁくんも一緒に踊りました。みやざき犬の3匹はダンスが特技で、しかたんの振り付けもキレキレに踊っていました。

二期生のMCが終わり次の曲のフォーメーションにつくと、先ほどしかたんでセンターを務めたはずのかとしが再びセンターのポジションへ。一体何の曲をやるんだ?と周りも少しザワザワしだしたその瞬間「月と星が踊るMidnight」のイントロが流れ、会場は最高潮の盛り上がりを見せました。
今年の春卒業した齊藤京子のセンター曲を盟友であるかとしが受け継ぐ展開はあまりにも熱すぎましたね。
そして元々かとしが居たポジションにはひな誕祭や四期生ライブでこの曲のセンターを務めた小西が入っていました。小西はかとし軍団の筆頭でもあるので、ここにもまた継承の文脈が乗っかっていたのが憎すぎる采配でしたね。
かとしも12thシングルの活動をもって卒業することが発表されているため、もしかしたらこの形式での披露はこの日が最初で最後だったかもしれないと思うと、伝説の目撃者になれてよかったなと思います。

続いて再び日向坂の歴史を振り返るVTRへ。いよいよ四期生が加入し、彼女達の原点「ブルーベリー&ラズベリー」へと繋がります。
三期生と同様に個人的には2日目の「雨が降ったって」の方が曲としては好きなのですが、VTRからの流れで言えばブルラズの方が熱い展開だったように感じます。

一期生曲は1日目が「どうする?どうする?どうする?」、2日目が「好きということは...」でした。これはどっちも最高に盛り上がる曲なので2日とも行けた人が羨ましいです。
好きということは...は46時間TVの企画で採用されたひなたフェスのCMでも使われていてMRTテレビ(宮崎放送)では結構頻繁に流れていたので、現地の人も聞き馴染みがあったかもしれません。

三期生のMCの後は「One choice」となるのですが、センターのにぶちゃんによる曲振りがなぜか半ギレ気味だったのが少し面白かったです(笑)
にぶちゃんはここ数年腰痛に苦しめられ、せっかくのセンター曲であるOne choiceもなかなか満足に披露できず代理センターになる機会も多かったので、今回のひなたフェスでは2日間ともにぶちゃんセンターでこの曲を披露できてこちらとしても嬉しい気持ちになりました。


そしてひなたフェスならではの演目として用意されたのが宮崎県のお祭り紹介コーナー。
メンバーが出てこない時間ながらもみんな食い入るように注目し、「おぉ~」と思わず声をあげ、拍手や手拍子も自然と沸き上がり、コールアンドレスポンスにも大声で答えていて本当に温かい雰囲気に包まれていました。ステージ上の出演者さん達もそんなおひさまの姿を見て凄く嬉しそうにしているのが表情から伝わってきて、宮崎まで来て本当によかったなと感じました。
一つ目の演目で最後にキツネのお面を被った人が正面に来たので、その流れで「キツネ」が始まるのかと思ってしまいましたが、その予想は外れました(笑)

宮崎県の方々への熱い拍手が送られると、四期生が登場。「見たことない魔物」でいよいよライブ後半戦がスタートします。
新参者ライブや武道館3daysを経てこの曲がまさに魔物のごとく大きく成長し、期別曲の枠を超えて全体ライブのラストスパートに向けたギアチェンジの役割で使われるようになったことに感動を覚えました。
もとは一期生だけで歌われていた誰跳べが今やグループ全体を象徴するブチ上げ曲になったように、いずれ四期生がグループを引っ張る立場になる頃にはこの曲がそのポジションになっているだろうなと思います。

1stシングルからリリース順に披露してきた今回のセットリストもついに最新シングル(当時)「君はハニーデュー」へ。
この曲のイントロがかかった時の湧き方は単に新曲だからというだけではない独特な空気を感じます。今回のひなたフェスをはじめとして今年の日向坂をいい方向性に導いてくれたきっかけとも言える楽曲がこの君はハニーデューだと思っています。だからこそこの曲が来た時の待ってました感は凄いですし、多くのファンも同じ気持ちだったのではないでしょうか。

このパートでメンバーが着ていた衣装は「日本のひなた 宮崎県」のロゴをイメージしたカラーリングで、個人的に今までの衣装の中でも1,2を争うくらい本当に素敵で綺麗なものでした。
これが今回限りになってしまうのはもったいないので、ぜひまた宮崎県でライブをやってほしいですね。

「HEY! OHISAMA!」はこの日限りの特別バージョン「HEY! MIYAZAKI!」として披露。元々ライブ定番の曲ではありましたが、今回のライブで一気に大化けした印象を受けました。
個人的にこの楽曲は誰跳べやキツネといった他のライブ定番曲と比べるとどうしても弱いイメージだったのですが、歌詞を現地仕様にちょっと変えるだけでここまで客席との一体感が増すのかと衝撃を受けました。冒頭の日向坂音頭と並んで今回のライブを象徴する場面だったと思いますし、今まで披露されたヘイオヒの中でも一番に楽しかったです。
今後全国ツアーも控えていますが、各地で歌詞を変えて披露してもいいじゃないかと思います(場所によっては語呂が悪くなるとは思いますが...笑)。

本編最後は1日目が「NO WAR in the future2020」、2日目が「誰よりも高く跳べ!2020」とどちらも鉄板の楽曲で締め。
「宮崎ぃー、跳べー!!」を現地で浴びることができなかったのが少し悔しいです。


アンコールでは12thシングル「絶対的第六感」をライブ初披露。既に音源が公開されていたこともあって初披露ながらばっちりとコールが決まっていました。今回は日向坂のライブに初めて来たという人も少なくなかったと思いますが、きっとこの光景には驚いたでしょうね。
衣装はMVで着ていた白Tにデニムではなく、こちらも初お披露目のスポーティーな新衣装。音楽番組などでもこの衣装でパフォーマンスしています。
今回ライブでこの曲を聴いて、乃木坂で言う「インフルエンサー」的な曲を日向坂でも作りたかったのかなと感じました。
今作ではグループ初のWセンターを採用し、四期生の正源司陽子と藤嶌果歩の“しょげかほ”コンビがこのポジションを務めているのですが、この二人の姿がインフルエンサーでWセンターを務めたまいやんとなぁちゃんに少しだけ重なって見えた瞬間がありました。音源だけを聴いた時にはあまり感じませんでしたが、そういえば曲調も少し似ていますし、制作側も多少なりとも意識した部分はあるんじゃないかと感じます。

アンコール最後は「JOYFUL LOVE」を披露。ライブの締めとしてお馴染みの楽曲ではありますが、直近のひなた坂ライブや四期生武道館では披露されなかったので少しご無沙汰な感じもありました。
日向坂のライブで見る虹は本当に綺麗なので、宮崎の人にもこの素敵な景色を見せることができて嬉しかったです。

そして2日目の公演では全国ツアーの開催と念願の東京ドーム公演の開催が発表。東京ドームへの想いを込めた「約束の卵2020」を最後に披露し、2日間に及ぶひなたフェスは幕を閉じました。
今年はひなたフェスをはじめ、四期生の武道館やひらがなライブと単発のライブが続いていたのでツアーは無いだろうなと思ってところでの開催発表には驚きました。
それに加えて東京ドームまで年内に実現するとは、今年の日向坂一体どうしちゃったんだ!?と衝撃を受けました。確かに今年に入ってから再び東京ドームを目指すことを口にしてはいましたが、 まさかこんなに早く実現するとは思っていませんでした。
今年はひなたフェスだけでも十分すぎるくらい充実した1年だったと思っているので、逆に反動で来年がスカスカにならないか今から心配しています(笑)
そして東京ドームといえば、前回出演できなかったひよたんがようやく約束の彼の地に立てるのも本当に嬉しいです。卒業発表した時からそこだけがずっと心残りに思っていたので、最後の最後にやり残したことが叶ってよかったです。これはおひさまもみんな同じ気持ちではないでしょうか。

なお、ライブの内容に関する詳細は以下のニュース記事も合わせてご覧ください。写真もこちらにたくさん掲載されています。


ライブ終演後

終演後は事前のアナウンス通り規制退場が行われました。自分は序盤の方に呼ばれたのですぐに出られましたが、最後の方の人は終演後2時間ほど会場に残っていたそうです。
会場の外にあるおひさま大根やぐらは日没後虹色にライトアップされていましたが、こちらは規制退場の都合で見ることができず少し残念でした。

自分は最寄り駅の‎JR日南線木花駅へ向かいました。会場から木花駅までの道には街灯もなく真っ暗だったのですが、恐らく地元の方が車のヘッドライトで道を明るく照らしてくれていたのが凄く優しさを感じました。

木花駅からは南宮崎駅までノンストップの臨時快速列車が運行。車内はおひさまですし詰め状態になりました。
宮崎駅周辺の飲食店はこの日に合わせて営業時間を延長する店舗も多く、多くのおひさまがライブの余韻に浸りながら感想戦に花を咲かせていました。
自分もご飯を食べたりいろいろしてるうちに気づいたらあっという間に日付も越えていたのですが、それでも街中におひさまが溢れかえっていたのがなんだか凄く不思議な空間でした。
もはやおひさましかいないんじゃないかというくらい周りのどこを見てもグッズに身を包んだ人がいましたね。

ホテルに戻ってテレビをつけるとMRTテレビでひなあいがOAされていました。宮崎県では関東から数週遅れた土曜深夜に放送されています。
土曜深夜といえばラジオではオードリーのオールナイトニッポンもちょうど生放送中。放送内では特に言及されませんでしたが、実はこの日の放送ではオードリーの二人がひなたフェスのグッズを身につけていました。
目と耳ダブルで日向坂を感じながら幸せな気持ちで眠りに入ることができました。


ひなたフェスを終えて

個人的にはいろいろなハプニングなども多かった2泊3日の宮崎旅だったのですが、そんなのも全て吹き飛ぶくらい最高のイベントで、終わってから思い返すと本当にいい思い出しか残っていないです。

宮崎県全体が歓迎ムードに包まれ、街中を見渡しても日向坂一色、そしてどこを見ても必ずおひさまがいるという状況はこれまで長年おひさまをやってきた自分でも初めて見た光景で、本当に夢のようでした。
初めて行った土地のはずなのに全くもってアウェー感がなく、実家のような安心感に包まれていました。
特に会場となったひなた宮崎県総合運動公園内は「日向坂ランド」と言っても過言ではないくらい全てが日向坂とおひさまのための空間となっていて、パレードの時には自然と「おかえり!」と言いたくなる気持ちになりました

ひなあいなどで生まれたネタも会場内の至る所に散らばっていたのですが、その中でも特に印象に残ったのが宮崎ロケでにぶちゃんが発した「タルタルチキン」です。
この空間だけ「チキン南蛮」という言葉が消滅したのかというくらいどこを見ても「タルタルチキン」としか書いてないのが凄く不思議な感覚になりました。

帰りにはひなたフェス会場から宮崎市内、宮崎空港、そして羽田空港と場所を移動していくにつれてだんだんと日向坂要素が薄くなっていくのがまさに夢から醒めていくような感覚になりました。本当にあの時間は夢だったんじゃないかと今でも思っています(笑)

正直個人的には横浜を聖地と言い始めた頃から“聖地”や“第二の故郷”といった言葉には少し疑問を覚えていたのですが、今回のあの景色を見たら自分の中の考えが180度変わりました。
間違いなく宮崎は日向坂にとっての聖地だと思いますし、このようなムーブメントをこれからもっと広げていって日本中に日向坂の聖地を増やして行けたらいいなと感じました。

それと今回はおひさまのマナーの良さも凄く賞賛されていました。そもそも宮崎というお世辞にもアクセスが良いとは言いきれない場所にわざわざ行くという時点で並大抵の気持ちでは無理ですし、いわゆる“濃い”おひさまが多く集まっていたことと思います。
ここまで全力で協力してくれた宮崎の人に「日向坂っていいグループだな」「日向坂はいいファンに支えられているな」と思ってもらいたいという気持ちがあのような結果に繋がったのだと思います。
自分もそうでしたし、あそこにいたおひさまみんながチーム日向坂の一員としてその名を汚さないようにしようという思いを強く感じました。

来場者数は2日で4万人とのことでしたが、“濃い”おひさまがそれだけの数いたことも凄く嬉しかったですし、たまに見かけるタチの悪いファンというのは本当にごく小数なんだなと改めてわかりました。
個人的な話ですが、いろんなことがあって“おひさま”という名前に悪いイメージを持つようになり、その言葉を避けるようになってしまっていた時期がありました。しかし今回のひなたフェスでは本当におひさまって素晴らしいなと感じることができ、胸を張って堂々と「私はおひさまです!」と言えるようになりました。これからもそうあり続けられるように頑張っていきたいです。

反対に宮崎の方からは素晴らしいおもてなし精神を感じて、「宮崎っていい所だな」「また宮崎に来たいな」と思って帰ることができました。
今回はかなりタイトなスケジュールでまだまだ行けてない場所も多いので、ぜひまた行きたいと思います!

そしてイベントの肝であるライブの部分ですが、正直当日まではそれ以外の要素が充実しすぎているのもあって、肝心のライブは大丈夫なのか?と少し心配していました。しかし、そんな心配を全て吹き飛ばすほど本当にいいライブでした。
きっと宮崎という地による補正もあったとは思いますが、そこも込みでステージ上のメンバーだけでなく裏で支えたスタッフさん、一緒に盛り上げた観客、そして協力してくれた宮崎の方全員で作り上げたライブだったと思います。

今回のセットリストは日替わりの曲も含めて2日間で歴代の表題曲及びリード曲を全てやるという構成でした。しかも曲順はリリース順となっていて、幕間のVTRも含めて日向坂の歴史を振り返るようなものとなっていました。
これは今回宮崎という地でライブを行うにあたって恐らく初めて日向坂のライブに来る人も多いであろうことから、そんな人達に向けて日向坂のことを知ってもらおうという目的だと思います。
そして今回のライブでは開演前の知事による挨拶から始まり、みやざき犬とのダンスコラボ、さらに地元のお祭りを紹介するコーナーなど今回初めて宮崎県に来たおひさまに向けて宮崎のことを知ってもらおうという気持ちも伝わってきました。
今回のライブを一言で表すなら「日向坂と宮崎の名刺交換」とでも言えるものだったと思います。
今回限りで終わりではなく、ここから末永く続いていくお付き合いの始まりの挨拶的なものにこのライブがなっているといいなと感じました。

そしてここで生まれた日向坂の輪を全国に広げていってほしいと思っています。
他の場所でもひなたフェスのようなイベントを開催し、そしてそこで得たものも全て持ち帰ってまた宮崎に戻ってくる日が来たら最高だと思いませんか?

今回のイベントはひなたサンマリンスタジアムでの音楽イベント開催という前例のないチャレンジに挑戦したものでした。
このイベントに携わった会場関係者、飲食ブースの出店者、宿泊施設や交通機関の職員、そして地元の住民ひとりひとり全てがそのチャレンジと向き合い、様々な課題をクリアしながら当日を迎えました。
そして日向坂メンバーと関係スタッフ、我々おひさまにとっても今回のイベントはこれまでに全く経験したことのないことでした。
実はそれってなかなかないことだと思うのです。例えば地方に旅行に行った時や某夢の国へ遊びに行った時はこちらは非日常の時間でも、そこで働いているスタッフさん達にとっては日常だったりします。
しかし今回はもれなく全員が等しく初めてな環境であったからこそあれだけ非日常で夢のような時間が生まれたのだと思います。

今回のひなたフェスの大成功は対策本部の力もかなり大きいと思います。ひなたフェス対策本部は今までにないくらい真摯な姿勢で、直面している課題も全て包み隠さず開示しながら準備を進めてきました。だからこそ我々おひさまもそんな対策本部からのお願いはちゃんと守ろうという気持ちになれたと思います。

今回のこのイベントを前例にして今後他のアーティストがひなたサンマリンスタジアムでライブをするようになったらまた嬉しいですし、その時には交通機関の運行体制や終演後の規制退場、安定した携帯電波など今回反省点とされた部分もさらに改善されていくといいなと思います。

開催に向けて全面協力してくれた宮崎県及び各市町村、企業、団体の皆様本当にありがとうございました!
実際に現地に行って宮崎の方のあたたかさをとても感じましたし、本当に宮崎のことが大好きになりました。
そして宮崎の方も日向坂っていいグループだな、呼んでよかったなという気持ちになっていたらいいなと思っています。

またいつか“日本のひなた”宮崎の地でおひさまと再会できる日を楽しみにしています!

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