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相対見積りのポイントってどこまで用意する?

おはこんばんはー。りょくちゃです。

自分…相対見積もりをしています。T-シャツサイズで見積もっていて、XS, S, M, Lが存在しています。
コーチ…うーん。なんで、XLがないんですか。
自分…えっ!

このエピソード懐かしい思いでいっぱいです。

アジャイルコーチにチームの相対見積もりの様子を見てもらったときがあって、そのときにもらったフィードバックに手を加えてエピソードにしてみました。

このとき自分はコーチがなぜこの質問をしたのかよくわかっていませんでした。

コーチが考えていたこと

このときコーチは、XLでも相対的にたいして大きくならないことを問題にしていました。

当時は書籍を読みまくって見よう見まねで相対見積もりをやっていまして。その自分から見てコーチの言っていることが最初はよくわかりませんでした。

コーチの言っていることがわかるように、T-シャツサイズをポイントに置き換えて眺めてみます。

現実のポイント:1, 2, 3, 5
理想のポイント:1, 2, 3, 5, 8, 13, 21

現実のポイントを眺めてみると最大のものでも5です。一番小さい1と比べて5倍ですよね。

「あーそういうことか。5pt以上が全部同じ見積もりになってしまう!」

「え、でもそれがどうして問題なんだ。」

これは気づいたふりして気づいてないやつです。

例えば、とあるプロダクトバックログアイテム群A, B, Cを見積ります。現実のポイントを使うとA=2、B=5、C=5と見積れますが5以上になるアイテムはありません。対して、理想のポイントではA=2、B=5、C=13のように見積もることが可能になります。

人間の軽量計でアリの体重を図るのが難しいのと同じで、大味な目盛りを使うと大雑把にしか見積もれないことをコーチは説明してくれていることに気づきました。

チームの予測可能性も低かったので、熟達していないチームが大味な目盛りを使うと予測していくことが難しくなります。

本当は相対見積りで5以上のアイテムが出てきたときにチームが学習して5以上のポイントを導入する事ができれば、すごくいいんだろうなとわかりました。フィボナッチ数列に従ってポイント上限を増やしていけばいいですね。

チームが習熟してPBIの分割スキルが上がってくるとばらつきが減るので使う数字が減ることになると思います。一つ勉強になった話でした。では、また次回!

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