状況を変えるために自分から変わる
こんにちはー!おかだです!
突然ですが、僕には弱点があります。客観的にモノを見るあまり、目についた「おかしなこと」が気になってしまうんです。僕の中に理想とする状態が頭の中にあって、それと比べると「おかしなこと」になっている。その原因はこれじゃないかと囚われてしまいます。
僕は3年前にアジャイルコーチの方とコーチングセッションを続けていた時期がありました。そのときに「その状況を変えるために何をするんですか?」みたいなことをコーチに質問されて何度かハッとした覚えがあります。
それから、訓練した結果、今では少し「おかしなこと」を気にならなくなりました。むしろ「自然なこと」のように感じます。
何が言いたいのかというと、今日伝えたいのは、状況を変えるために自分から変わることの大切さです。
にっちもさっちもいかない状況
会社で活動をしていると、まるで八方塞がりの迷路に迷い込んだ感じで、にっちもさっちもいかない状況に出くわすことがあります。たとえば、「スクラムがあわない」「技術に理解を示してくれない」「説得に疲れた」のような声を耳にします。どれも自分がコントロールできない状況を取り扱うときに、やるせない気持ちになっているようなのです。
そんなときには、「まずは一度リラックスしてください。十分頑張っていると思います。」と声をかけたくなります。こうした活動は忍耐を伴いますし、タフなものになるので消耗がすごいことになってます。そのままにしているとエネルギー切れになって、会社をやめていく人もいると思います。環境を理由に辞めるのは、こうした経験の積み重ねだと思いました。
エネルギーが回復したら、こうした状況にまた取り組みたくなります。そのときにはアプローチを変えることを検討してみてください。先程の声を思い出すと、どれも相手や道具を変えることを目指してはいなかったでしょうか。その時には、自分が変わることを選択肢に入れてみてください。状況を変えることを阻んでいるのは、技術課題ではなく適応課題かもしれません。
技術課題と適応課題
このアイデアは書籍「なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践」に登場します。技術課題は解決に技術を要する課題で、適応課題は認識を見直して、行動様式を変える課題です。たとえば、ダイエットを例に取ると、食事制限は技術的なアプローチですが、「空虚感や退屈感を和らげたい」「深い絆を感じたい」「目立ちたくない」のような行動様式を支える自分の内面的な課題は適応課題です。
自分の問題のアプローチを検討するうえで、どちらの課題にアプローチするのかを見極めながら取り組みます。技術課題として取り組んでも解決しない場合、適切なのは適応課題かもしれません。
自分から変わるとできること
もし自分の内面に気づき、変わることができたら自分から上手くいかない状況に歩み寄っていけるようになります。なぜ、あの人はそこまで反発するのか、その背景を知ることからはじめることができます。すると、だんだんと自分の不快感が和らいでいくはずです。それは反発の行動様式を生み出す力学にたどり着くことで、「自然の力で生み出されている」と気づくからです。そして、これまでの激しい感情は、自分の思い込みが作り出したものだとわかります。
適応課題に取り組む
適応課題は技術課題ほど短期間でアプローチできるものではありません。もっと長期的でタフな取り組みを必要とします。なので、取り組むのであれば二人三脚でサポートしてくれる人を見つけるのが大切です。会社のスクラムマスターやマネージャーに声をかけたり、自分のように外部のコーチに声をかけるのも手だと思います。こういったアプローチにはコーチングも有効です。発達理論の理解とその発展やEQスキルを高める効果が期待できます。積極的に活用してみてください。
適応課題でも技術課題でも、変化に向けたリーダーシップは誰もが持っていいものだと思います。僕もスクラムマスターとしてリーダーシップを発揮して、いろんな角度からのアプローチでもっと面白い変化を起こしたいと思います!