ツェッテルカステン(Zettelkasten)に憧れ紆余曲折でObsidianにたどり着いた
ツェッテルカステン(Zettelkasten)のことは、ちょくちょく書いている。
「TAKE NOTES!」を読んで、これ凄い! これ、実現したい!
って、強く思った。もう数年前のこと。
『TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』
ただ、当時、推奨のObsidianは日本語対応じゃなくて、英語苦手な私は諦めた。
それでも、似たようなことをしたくて、Wiki形式の方向へと流れていった。
その最中で、「TAKE NOTES!」のツェッテルカステンをデジタルで実現したい、という思いは変わらなかったけれど、私の求める形は、ツェッテルカステンとは少し違うことには直ぐに気づいたのよね。
私が書くのは、小説で、学術書ではない。だから、ツェッテルカステンのような最終的なカードを作っても意味がない。
出典の書籍も、ファンタジーやラノベを書く際に、書籍から引用するような書き方はしない。
なので、読書記録は個人的に必要だけど、システムの中には不要。
じゃあ、何が必要なのか。なんでツェッテルカステンに惹かれたのか。今も惹かれ続けているし。
メモの蓄積が一番の目的みたい。
メモとメモの連動による発想の飛躍、発酵といわれるようなもの。
何より、メモを分配し、サブタイトルごとに積み重ねること。
それらは、Wikiだけではだめで、アウトライナーの役割だ。
アウトライナー的なものは、以前からずっと使っていた。アウトライナーにメモを分配し蓄積し、物語ごとの構成もする。執筆は別のアウトライナーで。
一見、これならツェッテルカステンは不要な気がする。
だけど、やはり、Wikiとアウトライナーでは、何かが足りなかった。
今年、Obsidianに出逢い、メモの質が格段に上がった。手間も格段に減った。さすがツェッテルカステンをデジタルで実現するためのアプリ。分配そのものが楽。Wiki的にも使える。
何よりWikiとアウトライナーを、有効活用するためには、メモが必要。
そのメモをとること自体に、かなり不自由していたことに、大量のメモを取ってきながら気づいていなかったみたい。
Obsidianのお陰で、どこでもメモが可能になった。楽になった。Draftsも合わせれば、本当に素晴らしくメモがしやすい。
Obsidian導入以前の小さな手間。手間とも思っていなかったけど、今から思うと、効率の悪いことをしていた部分が思いだされる。
Wikiで造ったものは、Obsidianに徐々に移設する予定。
本来、道具が変わっても、以前のログはそのまま残す方針なのだけど。Wiki部分は、WordPressの海外アドオンで作ってしまった。更新がなく、WordPressをバージョンアップすると使用できなくなる。(うっかりバージョンアップして使用できなくなり、途方に暮れた。バージョンは戻せないから低いバージョンのサーバーへ、データベースとWordPressを移設して何とか凌いでる)
ずっと古いまま使うことは不可能だろう。いずれ使用できなくなるWikiだから、Obsidianに移すしかないと思ってる。
ScrapboxはWiki的な使用もしてるけど、別用途になった。AI画像生成にハマったのだけど、そのプロンプトと画像の整頓にピッタリだった!
ただキャラクター設定用に始めたAIイラストなので、画像はObsidianで使いたい。でも、Scrapboxは公開にしていないし発案部分は極秘で公開できない。悩ましいけど、Obsidianを画像で重くしたくないから画像はWordPressのメディアに放り込んで、URLで貼り付けることにした。
ツェッテルカステンとは別の形だけれど、それ用に開発されたObsidianで、自分にとっての理想の環境が作られて行く感じが心地好い。
もともと使用目的が「TAKE NOTES!」とは違っていたけれど、ツェッテルカステンというシステムは、とても参考になったし、それをデジタルで実現するためのObsidianを開発してもらえたお陰で、私は便利に、自分の使いたい形にあわせて使用できている。
何しろ、ニクラス・ルーマンも、ツェッテルカステンで執筆していたわけではないから。
執筆のときには、ためて置いたカードを並べたり、順番変えたり。机の上でアウトライナー的な思考過程をしていたろう。
カードを並べ変え、組み立てを考え、執筆したのだろう。
アウトライナー部分は、ツェッテルカステンに含まれていないから。
後の課題は、アウトライナーとか執筆道具ってことよね。
AIイラストはPixAIで生成。